今回は、アトラスが贈る『ペルソナ3 リロード』のPlayStation 5版をプレイ!本作は、PlayStation 2で発売された『ペルソナ3』をベースにしたリメイク作品で、グラフィックの向上はもちろん、キャラクターのサイドエピソードの追加に加え、操作性やシステム面も改良され、グッと遊びやすくなるように調整されています。
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本作に登場するキャラクターのアイギスは、好きなゲームキャラトップ5に入るほどお気に入りなのですが……オリジナル版が発売していた2006年の僕は無職のニートで、母親に毎日怒られながらプレイしていたため、アイギスを思い浮かべると、ブチギレていた母親の顔もセットで浮かんできます。アイギスとブチギレおかん……。
◆1日と1日の間にある隠された「影時間」
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人工島ポートアイランドにある月光館学園に転校してきた主人公は、学生寮を訪れた夜に不思議な体験をする。
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街には人影はなく、棺のような物体が立ち並んでいた。
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看板や地面にべっとりと血の跡がついており、一見するとガチ目のホラーゲームだな。
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怪異に遭遇することなく、無事に巌戸台分寮にたどり着いた。署名をするというテイで主人公の名前を入力する。吉田おじさんにしたかったけど、文字数制限のため「吉田(苗字)おじ(名前)」にした。
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仲間と仲良くなるに連れ、苗字呼びから名前呼びに変わるのはよくあるパターンだけど、この場合は名前呼びの方がよそよそしくなっちゃう。
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一晩が経ち、いよいよ初登校!昨晩のホラーな雰囲気も消えたので一安心だ。
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こちらは僕の推しキャラの鳥海先生だ。『ペルソナ5』では川上先生が一番好きだったし、僕は年上(主人公目線)の先生キャラに弱いらしい。
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そしてその夜、深夜の0時になると、辺りが昨晩のようなおかしな雰囲気に包まれた。
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同じ寮生の岳羽ゆかりとともに化け物に襲われるも、主人公の隠された能力が発動し、それを撃退する。
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あのおかしな雰囲気は「影時間」と呼ばれるもので、一日と一日の間にある隠された時間らしい。影時間には「シャドウ」と呼ばれる化け物が現れ、人の精神を食らうという。この寮にはシャドウと戦う力「ペルソナ」を持った者が集められており、主人公もまた、シャドウと戦う使命を背負うようだ。
◆新要素「テウルギア」でシャドウを一掃!
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本作は大きく分けて、日常パートとダンジョン攻略パートが存在する。
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日常パートでは、学園や駅前、商店街などのエリアで、食事をしたりカラオケをしたりして放課後を過ごす。
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ダンジョンパートでは、タルタロスと呼ばれる塔を登っていく。タルタロス内にはシャドウが徘徊しており、接触するとバトルが始まる。
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ちなみにペルソナを召喚するには、銃型の召喚器で頭を撃ち抜く必要がある。撃ち抜き方はキャラクターごとに異なっている。現実の僕がやる場合……借金取りに自殺を迫られているみたいになるな。
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バトルはターン制のコマンドバトルで、武器やペルソナのスキルを使って戦う。弱点属性で攻撃すると敵がダウンし、もう一度行動が可能になるのだ。
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あらかじめ弱点がわかっている場合は、ワンボタンで有利属性の攻撃を選択できるのが地味に便利だ。
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場にいる全ての敵をダウンさせると、強力な全体攻撃が発動できる。大抵の敵には弱点属性が用意されているので、弱点属性で攻撃→全員ダウンさせて総攻撃していくのが基本的な攻略パターンとなる。
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リザルト画面は、とどめを刺したキャラクターがバーン!と表示されるんだけど、これがまた格好良い!
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お気に入りのキャラクターのリザルト画面を見るために、とどめを譲って無駄に攻撃される悲しきおじさん。
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本作から新しく追加された「テウルギア」は、敵の耐性を無視した必殺技を放てるので、弱点属性のない敵やボスにも大ダメージを与えられるぞ!
◆推しキャラも最新グラフィックで蘇る!
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日常パートでは特定のキャラクターと交流でき、親交を深めていくと「コミュニティランク」が上昇し、それぞれのキャラクターに用意されたサイドストーリーが展開していく。
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コミュニティのキャラクターは、寮の仲間たち以外に、同級生や上級生、近所の女の子やワンちゃんなど多岐にわたる。
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全てのキャラクターのコミュニティランクをMAXにしようとすると、ゲーム開始からクリアまで綿密なスケジュールが必要になるので、ウケ狙いの面白い選択をする余裕はあまりないのだ。
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主人公のステータスが特定以上でないと発生しないコミュニティもあるので、ゲーセンなどの施設でステータスを伸ばしつつ、解放されているコミュニティのランクを上げながら、タルタロスの攻略も進めなければならない。ほんと忙しい。
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それぞれのキャラクターは何かしらの問題を抱えており、主人公と一緒に乗り越えていく中で、少しずつ絆が深まっていく。
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コミュニティランクの上昇はバトル面でも恩恵があり、複数の悪魔を合体させる際に、該当の属性のコミュニティランクに応じてボーナス経験値が取得できるのだ。
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僕のお気に入りのコミュニティキャラクターは、ネットゲームで交流していくY子だ。オリジナル版が発売されたのは2006年と一昔前なので、今となってはY子のネット上の口調が少々古臭いのも可愛らしい。
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そしてゲーム全体で一番好きなキャラクターであるアイギスがとうとう登場した!パーティメンバーはストーリー進行に合わせて増えていく。アイギスの登場までに15時間ほどを要した。念願の登場だ。
さあ、最新グラフィックで蘇ったアイギスよ。こっちを向いてくれ!
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やっぱりおかんの顔が出てきちゃった……。
クリアまでは70時間ほどかかりました。これでも駆け足で進めていたので、普通にプレイしていればもっと長く楽しめるでしょう。
テウルギアや、コミュイベントの発生を教えてくれるメール機能など、大小様々な要素が追加されており、かなり快適にプレイ出来ていました。
ただ、本作はオリジナル版をベースにしたリメイク作品なので、後に発売されたバージョンで追加された要素が未収録なのが残念でした。DLCで配信されるのを切に期待しています。
古臭さを感じさせない塩梅で当時の雰囲気も残しつつも、現代風に遊びやすく改善されており、オリジナル版を遊び倒した僕にとっても満足できるリメイク作品でした。
『ペルソナ3 リロード』はPC(Steam/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox SeriesX|S向けに発売中です。Game Passにも対応しています。