PixelHeartとPID Gamesは、2月15日に8-bitアクション『ガブリエルの影 Lords of Exile』を発売しました。
本作は「レトロは我々の情熱だ!」というアツいメッセージをホームページに掲げるインディースタジオ、Squidbit Worksが開発する8-bit風2D横スクロールアクションゲームです。
本記事では、レトロゲームやドット絵ファン必見な同作のプレイレポートをお届けします。なお、記事中のボタン表記はXboxコントローラー準拠となります。
8-bitへの愛情たっぷり!


ゲームを開始すると、クールなサウンドと共にオープニングデモが始まります。主人公であるガブリエルは西洋貴族の一家に育てられ、剣術と騎士道を学びました。とある経験から「弱者は強者の手に苦しめられる」ということを知ったガブリエルは、二度と誰にも服従しないことを誓い、血に飢えた処刑人と化します。
しかし、ガブリエルの凶暴さを恐れたガラガーという人物は警告として彼のフィアンセを殺害。憎しみを覚えたガブリエルは、ガラガーに復讐し、闇を屈服させることを決意するのでした。

操作で主に使うのはAボタンのジャンプ、Xボタンの攻撃の2種類だけとシンプルです。ジャンプの挙動はやや重めですが、攻撃は大ぶりなので、気持ちよく敵を倒していけます。それだけでなく、下を押しながらAでスライディングしたり、空中で下を押しながらXを押して下突きをしたりとスタイリッシュなアクションもこなせます。

武器は基本的に剣のみですが、特殊武器も装備が可能です。数に制限はありますが、直線状に飛ぶナイフや放物線を描く鎌、高威力な爆弾などが用意されています。ただちょっと強い武器……というわけではなく、有用なシチュエーションが多数存在。遠距離攻撃してくる敵を鎌で倒したり、中ボスクラスのボスを高威力な爆弾で瞬殺したりと、爽快です。

アクションゲームの華といえば、やはりボス戦と言えるでしょう。本作にも花魁のような雰囲気のボスから、侍のようなボス、能面のついた蜘蛛のようなボスまで和の雰囲気が印象的なボスが多数登場します。それぞれ異なる攻撃を放ってくるので、どんな攻撃が待ち構えているのだろう?とワクワクさせてくれます。

ボス戦はかなり歯ごたえがあり、初見で突破するのはなかなか至難の業。しかしながら本作には残機の概念がないので、何度でもやり直しできるのが嬉しいポイントです。

ボスを倒すと、新たなスキルを手に入れ、ガブリエルのアクションが拡張されます。また、紫色の「呪いゲージ」を溜めると霊を携えることができ、通常攻撃では壊せないブロックを破壊するなどのアクションもこなせるようになります。

本作で印象的なのは、そのドット絵です。精細で美しく、多重スクロールや残像などリッチな演出をふんだんに使いながらも、「ファミコンっぽさ」を崩さないカラーリングがポイントです。キャラグラフィックだけを見ると『悪魔城ドラキュラ』ライクな印象を受けますが、西洋風なお城から不気味さが漂う呪われた山まで、さまざまなロケーションが登場します。
そしてサウンドトラックの一部楽曲については、『イース』を始め数々の名曲で知られる有名コンポーザーの古代祐三氏が提供しています。他にもPentadrangle氏やDominic Ninmark氏など、インディーゲームで作曲を手掛けてきたコンポーザーが揃っており、どれもテンションが上がる良曲揃いです。
『ガブリエルの影 Lords of Exile』は、8-bitへの愛情を注ぎつつも、現代的で遊びやすいゲームプレイに仕上がっています。開発者の「レトロは我々の情熱だ!」というメッセージにも思わず納得してしまうクオリティの作品となっています。
クリア後もスピードランやボスラッシュに挑めるやりこみ要素が搭載されているので、レトロ感が好きな方、2Dアクションがお好きな方、ドット絵に目がない方などはきっと満足できる作品に仕上がっているはずです。
『ガブリエルの影 Lords of Exile』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbos Series S|X/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。
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