MSIが満を持して世に送り出したゲーミングノート「Titan 18 HX A14V シリーズ」。18インチモデルのゲーミングノート「Titan」として6年ぶりとなり、紹介PVでは「デスクトップPCを凌駕するゲーミングノート」と謳われるハイスペック“すぎる”製品です。
GPUには「NVIDIA® GeForce RTX™ 4090 Laptop GPU 16GB GDDR6」、SSDには「4TB(2TB ×2、RAID 0、M.2 NVMe)」が搭載と、ゲーミングノートの発達が著しい昨今ですが、その中でも最高スペックを誇る一台が誕生したと言えるでしょう。
さて、そんな「Titan 18 HX A14V シリーズ」をレポしろと編集部から言われた筆者。しかし都市社会で人は孤独です。
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「眼帯を買えば闇落ちだ」という冴えた思考を持つ筆者は、「Titan 18 HX A14V シリーズ」って本当にすごいの? え?でも実際はノートPCでしょ? と、ちょっとうがった視点を持っています。
直接会って「頼むよ!」と言われたわけでもない、どこか無機質な依頼……。現在はテレワークの普及で、日本どこででも仕事できるようになりましたが、それは日本すべてが人と繋がる温かみを消し去ったのと同義ではないでしょうか。そんな新しい都市社会で生きるストレスは相当なものです。
テレワークのせいで近所に引きこもりと思われているのではという不安、「闇落ちゲーミングライターとか良いんじゃないですか?w」と軽口言った結果編集者に退路を潰されマジで採用されてしまった悲しさ。そうした複合的な要因によって、筆者は全てが信じられなくなった“闇落ちゲーミングライター”になってしまっていました。
正直にいうとスペックを知った時には素で「すっげ……」と呟いたのですが、既にこのキャラ付けに後悔しているからこそ、現在進行形で闇に落ち続けているライターが「Titan 18 HX A14V シリーズ」は本当に快適なのか、“現代社会へのレジスタンス”的な批評視点で検証していきたいと思います!
俺を“理解らせ”られるかな…?『サイバーパンク2077』『Cities: Skylines Ⅱ』『Forza Motorsport』を最高画質でプレイ!
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まずはちょっと正気に戻って、今回の検証に使用したタイトルと「Titan 18 HX A14V シリーズ」のスペックを明記しておきます。検証タイトルは『サイバーパンク2077』『Cities: Skylines Ⅱ』『Forza Motorsport』の3本。「Titan 18 HX A14V シリーズ」スペックは以下の通りです。関心を持った方はぜひ公式HPにて詳細をチェックしてみてください。
メモリ: 128GB(32GB ×4)DDR5
GPU: NVIDIA® GeForce RTX™ 4090 Laptop GPU
SSD: 4TB(2TB ×2、RAID 0、M.2 NVMe)
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さらにはゲーミングマウスや256GBのUSBメモリなどが同梱品としてついてくる豪華仕様。これ一台でPCゲームが始められると言っても過言ではありません。スペックからしてハードコアゲーマー向きなのは言うまでもありませんが、今までPCゲームをしてこなかった方、なんらかでPC環境を改める必要がある方などが、これ一台でハイスペックなPCゲームの世界に入るというのもありかも知れませんね。
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タッチパッドはなんとバックライトで表示されるという未来感溢れる仕様で、こちらも非常に格好いい。ラッキー君のキーチェーンまでついてくるのですが、なんと黒色!普段は赤色をしていますが、シックな装いとなって登場です。全体的にシックな黒色が高級感を出していて、見た目だけでも欲しくなる一品ですね。
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しかしいくらシックな黒と言っても、筆者の方が暗黒でダークネスでしょう。これに魅力を感じていては現代社会へのレジスタンスなんて名乗れません。肝心なのはスペックだ!
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まずは『サイバーパンク2077』をプレイします。ディストピア社会となった近未来都市を「Titan 18 HX A14V」に映し出してやりましょう! ゲーミングノートにこの世界が描き出せるかな?
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いやめっちゃ綺麗。デラマンもいつもより輝いて見えます。操作していても目立ったラグなどは感じられず、本当にグラフィックを最高設定にしたっけ? とすら思わせてくれます。レイ トレーシングでネオンが美しい!
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『サイバーパンク2077』の魅力は、ディストピア社会で悲惨な結末が待っていたとしても、そこに輝く人間の美しさ。天寿を全うすることは美しいことですが、人間の素晴らしさはそこだけではないということがよくわかります。それを支えるものとして、美しいビジュアルなどもあるでしょう。「Titan 18 HX A14V シリーズ」はこの世界に完璧に対応してくれました。ちなみにベンチマークテストではこんな感じとなります。
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でも『Cities: Skylines Ⅱ』では無理なんでしょう? 『サイバーパンク2077』がディストピア社会だからこそ、筆者がひいき目で見ちゃった可能性はあります。
とりいそぎ、『Cities: Skylines Ⅱ』で無秩序にインフラを整備していくことにします。病院の横にお墓を立てちゃったりなんかして!
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そして遊んでいるうちに筆者が気付いたのは「ネタとして弱い」という焦燥感です。
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『Cities: Skylines Ⅱ』は自由な都市づくりが出来るわけですから、めちゃくちゃに建物を立てることは誰にだってできます。なにひとつ面白いことなんかない。ふざけて面白いというのは、「真面目にプレイをしている」という前提があってこそでしょう。初めから無制限に建物が建てられる状態では空回りしているだけなんです。
そう、眼帯を買った程度で闇落ちゲーミングライターなんて名乗っても虚しいだけなんですよ。
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じゃあどうすればいいのかという段階で気付いたのは、色々弄っている今ですら「全然マシンパワーに不安を抱いていない」という事実。筆者が空回りしている間も「Titan 18 HX A14V シリーズ」は真面目に稼働し、ゲームプレイに応えてくれたわけですね。『サイバーパンク2077』で見せた美しいビジュアルに加えて、『Cities: Skylines Ⅱ』では安定した挙動も見せてくれました。
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では最後は『Forza Motorsport』を遊んでいきたいと思います。もう闇落ちなんて言いません。純粋にレースシーンでの挙動を見ていきたいと思います。まずはベンチマークから。もちろん最高設定ですが、FPSは平均78を叩き出しています!
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流石ですね。それでは実際にゲームをプレイしていきたいと思います。思えば自動車の発達というのも、技術に対して真摯に向き合ったからこそ人を感動させ、進歩してきたのです。人の努力は人類の進歩であり、誰かのやっかみなんかで否定されてはいけません。
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実際に車を走らせると、まさに美麗の一言です。車窓に流れる景色、衝突時の傷跡、後続車との激突によるエフェクト……。全てがきらめいて見えます。
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これらは「NVIDIA DLSS 3」によるもの。AIグラフィックス技術によって、迫真のグラフィックでゲームプレイができました。ちなみにクラッシュしているのは闇落ちの演出とかそういう物ではなく、ただただ純粋に筆者のプレイの下手さに起因するものです。もはや闇落ちなんて捨てました。
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補足ではありませんが、一連のゲームプレイは割と時間を置かず行われています。ここで特筆すべきことは、この過程でPCが熱をそこまで帯びていないということでしょう。
排気音はしていましたが、それもむしろ『Forza Motorsport』プレイ中に収まってくるという凄まじさです。ゲーミングノートでは熱の管理も重要ですが、さすがMSI製品ということでしょうか。さらにこちらでは「NVIDIA® Max-Q」という電力管理システムが機能しているため、長期間の使用が可能です。
ゲーミングノートの魅力は、これで持ち運びできるということ。そんじゃそこらのデスクトップに負けない性能を持つので、外部接続して家使いもできますし、持ち運ぶこともできます。
「GeForce RTX™ 4090」を搭載しているだけでなく、様々な面で現環境でトップクラスと言えるのがハイスペックゲーミングノート「Titan 18 HX A14V シリーズ」です。うがった目線でレポをしても、これは間違いなく断言できるでしょう!
Titan 18 HX A14V公式HP
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「Titan-18-HX-A14VIG-4003JP」は公式通販MSIストアなどで購入が可能。同シリーズではスペック違いのバリエーションモデル「Titan-18-HX-A14VHG-4103JP」もラインナップとして登場しています。価格は899,800円(税込)とお高めですが、実際に触ってみたなら技術の粋が尽くされた一品だと納得できる代物でした。気になった方はぜひチェックしてみてはいかがでしょう。