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【キャリアクエスト】大学生時代に目標なく過ごしていても、努力次第で一人前になれます! Aiming入社8年目の運営マネージャー西 純平さんにインタビュー

2024年6月30日に都内の秋葉原UDXイベントホールで開催される「ゲーム業界新卒就活2024」。本稿では、 Aimingの現役社員,西 純平さんへのインタビューをお届け

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【キャリアクエスト】大学生時代に目標なく過ごしていても、努力次第で一人前になれます! Aiming入社8年目の運営マネージャー西 純平さんにインタビュー
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Game*Sparkと4Gamerは2024年6月30日、都内の秋葉原UDXイベントホールにて、就活イベント「キャリアクエスト ~冒険者から専門職へ~」を開催します。

「キャリアクエスト ~冒険者から専門職へ~」公式HP

本イベントは、26年卒、27年卒の大学生および専門学校生のゲーム業界を目指す学生を対象とした就活イベントです。これにあわせて、実際に現場で働いている現役社員に、“ゲーム業界を目指す学生のためのインタビュー”を行いました。

本稿では、「剣と魔法のログレス いにしえの女神」「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」など、多数のスマホタイトルをリリースしているAimingのTeamCARAVAN(チーム・キャラバン)こと第2事業部に所属する、運営マネージャー西 純平さんへのインタビューをお届けします。

なお、本記事はGame*Sparkと4Gamerによって共同制作された連載記事となります。

ギリギリまで就職活動していなかった大学時代 それでも努力次第で大丈夫だと伝えたい

4Gamer:まずは自己紹介をお願いします。

西 純平さん(以下、西さん):運営マネージャーの西です。Aimingには2016年に新卒で入社しました。僕は大学で留年していたので、ほかの人より少し歳をとった状態での入社でしたね(笑)。

4Gamer:そうなんですね。入社前、ゲームに関して何か準備はしていましたか。

西さん:実は、まったくしていませんでした。ゲーム業界を目指すために、そのための勉強や準備をしている人が多いと思いますが、僕のように準備不足を心配している人も実際は多いんじゃないでしょうか。僕自身そうでしたし、面接官をやってもそういう人は意外と多いなと感じています。

4Gamer:確かに、「このままで大丈夫なのか」と思っている人は多そうですね。

西さん:今回は就職を控えた方向けのインタビューなので、昔の僕が陥っていたような状態でも、努力すれば大丈夫だということをぜひお伝えしたいです。

4Gamer:ぜひお聞きしたいです!

西さん:僕は、浪人して1年入学が遅れているうえに留年もしているので、5年生になってようやく就職活動を始めました。その時までは就活の準備もちゃんとしてない、ただサークルとかに行っているだけのよくいる学生だったんです。

4Gamer:そうなんですね。西さんは大学時代まで将来の夢などはなかったのでしょうか。

西さん:固まっていなかったですね。就職活動では物流などの一般企業や訪問販売系など、エンタメとは1ミリも関係ない企業もたくさん受けました。

4Gamer:となると、なぜAimingに入られたのかというのが気になります。

西さん:5年生になった9月頃でしょうか。その頃でもまだ、あまりしっくりくるところの内定が取れていなかったんです。自分が仕事しているイメージがわかなくて、どうしようかと考えていました。そのタイミングでAimingが説明会を開催していたので、受けてみようかなと思ったんです。

4Gamer:逆に言うと、早々に就職先を決めていたらAimingとは出会っていなかったんですね。ちなみに、もともとゲームはお好きだったんですか。

西さん:はい。すごく好きでしたが、僕はPlayStationやアプリゲームくらいで、PCでオンラインゲームなどは遊んだこともなかったんです。Aimingに入ってみたらもう、別次元の人ばかりだなと痛感しました(笑)。「こんな世界があったのか」と驚きましたね。

4Gamer:ちなみに、どんなゲームが好きだったんでしょうか。

西さん:「スーパーロボット大戦」シリーズです! 大好きなシリーズで、もう20年くらいやり続けています。ほかにはバスケットボールが好きなのでNBAのゲームタイトルなどのスポーツ系、「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズといった王道は遊びました。

ですが、例えば「Diablo」のような“ちょっと王道から外れるけど有名なタイトル”には、ほぼ触れずにきてしまったんですよね。この業界としては圧倒的な知識不足、経験不足を感じつつ入社した形です。

4Gamer:ある意味、すごく特殊かもしれませんね。では、Aimingに対して事前の印象などはどうでしたか。

西さん:当時のセールスランキングでずっと「剣と魔法のログレス いにしえの女神」がトップだったんです。それで、売れるもの、人気が出るものをきちんと作れる会社なんだと思いました。説明会では、会社の雰囲気は少しゆるい印象があったのですが(笑)。

4Gamer:入社したあとはどうですか。

西さん:正直“仕事をしている自分”があまりイメージできないまま入社しましたが、隣の席で絵を描いている人がいたり、プログラムを組んでいる人がいたりという環境で、「すごい、これがゲームになるんだ!」と感動しました。

入社当初には気づけなかったこと 今は周りの人に助けを求められるように

4Gamer:西さんは、最初から今の職種だったのですか。

西さん:はい、職種としては運営職ですね。

4Gamer:今のポジションである「運営マネージャー」は、具体的にどのようなことをしているのか聞いてみたいです。

西さん:今は、IPものの「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」というゲームに関わっているので、そういった作品のファンの方に、どんなことを提供できるのかを考え、まとめる仕事です。原作者の逢沢大介先生と直接お話しする機会をいただいて、月に一度会議をし、内容を調整しています。

4Gamer:西さんは「カゲマス」でYouTubeの生放送に出演もしていますね。やはり、外部の人と会うことが多いんでしょうか。

西さん:そうですね。対内的な仕事もたくさんあるんですが……。「カゲマス」での運営ディレクターを経験させてもらったあと、別タイトルでディレクターを任せてもらっています。かなり忙しいですが、素晴らしいスタッフがいてくれるので安心して仕事を任せられます。

4Gamer:いいですね。では、これまでAimingで作品に関わってきて、思い入れのあるタイトルがあれば教えてください。

西さん:「CARAVAN STORIES(キャラバンストーリーズ)」です。

ライセンスイン(他社からゲームソースの提供を受けている)のタイトルの場合はほとんど運営職だけで回すため、社内のエンジニアやアートスタッフを抱えない状態で運用します。ですが「CARAVAN STORIES」はオリジナルタイトルだったので、まさに自分の目に見えるところでゲームが生まれていくんですよ。当時は200人くらい制作スタッフがいたのですが、ゲームがどんどん出来上がっていく過程はすごく刺激的でした。

4Gamer:200人はかなり大きな規模ですよね。入社から現在に至るまでで、最も印象に残った仕事もやはり「CARAVAN STORIES」関連でしょうか。

西さん:そうですね。運営という視点から「必要だ!」と感じたキャラクターコンセプトをディレクターに持っていったことがあるんですが、それが実際にゲームの世界観のなかに落とし込まれるのを見ると、やりがいを感じます。

 ただ、あまり時間がないタイミングだったので、アートスタッフやシナリオスタッフがかなり苦労しているのを、申し訳ないと思いながら見ていました。結果としてはやって良かったですが、もっと先を見ていかないといけないなと反省した仕事でもあります。

4Gamer:では、ご自身が入社後に初めて感じた“困難”についてのエピソードを聞かせていただけますか。

西さん:新卒が陥りがちな「適切に相談ができない」という問題に漏れなく引っかかったのが、一番の困難だったと思います。SNS上でもよく話題になりますが、まさに「自分が今、回っていないことを認識できていない」という典型です。とりあえず残業してなんとかなっているような、なっていないような……っていう。

4Gamer:あるあるですね……。

西さん:プライドが高いつもりはなかったので、「回せていない自分」に気づいたら助けを求められたと思うんですが、そもそもそこに気づけていなかったんですよ。助けを求める一歩前の低いレベルにいたので、当時の上司にもすごく指摘されました(笑)。

 その上司が、かなり真剣な面談をしてくれて“気づかせ”てくれたんです。そのあと周りの先輩方も「西くん、それ回ってないから俺が受け取るよ」と声を掛けてくれて。でも、ただ受け取るだけじゃなくて「たぶんこれが理由で回っていない」ということもアドバイスしてもらえました。それで困難を乗り越えたので、今では僕はいろいろな人に助けを求めるようにしています。

4Gamer:組織ではすごく大事なことですよね。そういう姿を見て、若い人も「自分も助けを求めていいんだ」と思えるでしょうし。これもまた、ゲーム業界に限らずどこでも通じる話だと思います。

西さん:そうですよね。今はもう「ごめん、僕はディレクターだけど分からないから教えてほしい」と言って心理的安全性を作り、周りも「分からない」と言いやすい環境になるようにしています。そのおかげか、聞きづらくない空気づくりはできているかなと。

周りでも、マネージャーやプロデューサー、ディレクターといった上に立つ役職でも、気安い性格の人が多いんですよ。そういう人たちもメンバーに対して「分からないから意見が欲しい」といった話しかけ方をしていますね。変なプライドを持たず、自分以外の意見を聞くようにしているようです。

4Gamer:メンバーとしても、上長から意見を求められたらうれしいでしょうね。

西さん:あとはゲーマーであるがゆえに難しくなったり、分かりづらいゲームになりやすかったりすることもあると思います。1割の玄人向けに作ると、9割のライト層にはついていけなくなったり。そこを埋めるためにも、あえてゲームに詳しくないスタッフや、そのジャンルをやっていない人に意見を聞くこともかなりしています。

4Gamer:西さんにとって、入社当時の苦労を乗り越えたモチベーションは何だったのでしょう。

西さん:ただがむしゃらに、目の前にあるものをひとつひとつ消化していきました。ちょうど1年目の途中で「CARAVAN STORIES」に関わり始めたんですが、見たことがないくらいたくさんの人が集まって1つのゲームを作っていて、これが世に出たらどうなるんだろうっていうワクワクする気持ちが、モチベーションになっていたと思います。

作り手側の目線を持った状態で 自分の好きなゲームをやってみてほしい

4Gamer:では、プライベートについても聞かせてください。お休みの日はゲームで遊びますか。

西さん:ゲームばかりしていますし、アニメもめちゃくちゃ見てますね! この仕事をしていると、アニメに詳しくないと駄目だなとよく思うんですよ。

4Gamer:分かります、地続きですよね。

西さん:はい。エンタメとして地続き感があるので、アニメをたくさん観るようになりました。以前から好きな作品はありましたが、ここ最近は1クールで5~10本ほどチェックしています。寝るときにスマホで再生したり、会社の行き帰りなどに観ていますね。

4Gamer:最近でなくてもいいのですが、自分的なヒット作品はなんですか。

西さん:それはもちろん、「陰の実力者になりたくて!」です。ゲームも面白いんですよ!(笑)

4Gamer:ではせっかくなので、「陰の実力者になりたくて!」のアニメを見たときの印象について聞かせてください。

西さん:アニメ放映前にプロジェクトとして関わることが決まり、小説や漫画版を読みました。そのあと出来上がったアニメを観たんですが……最近は「(アニメ化する際は)原作に忠実に再現しましょう」という暗黙の了解があると思いますが、今作は本当にすごいです。

 1話から「何これ!?」っていう展開で始まります。合計で3クール分あるんですが、仕事で関わっている身ながら「アニメのスタッフさん、ここまでやったのか!」という衝撃がありました。

4Gamer:ゲームの話に戻りますが、会社に入る前とあとではゲームをする時間は増えましたか。

西さん:時間が増えたと言うより、触るタイトルが増えました。例えば、銀行業の人が新聞を毎日読んだり、コンサル系の人がビジネス書をたくさん読んだりすると思いますが、好きじゃないと少しつらい勉強時間だと思うんです。ゲームは自分がやらないジャンルだとしても面白い作品ばかりなので、それが知識として身についていくのは楽しいですね。「こういう考えで作っているのかな」という視点で遊びますが、好きなものを仕事にすることの優位は仕事中の時間だけではなく、仕事以外の時間でも自分が成長できるという点にあると思います。

4Gamer:では、「三度の飯よりゲームが好き!」という人がゲーム業界に入るか迷っていたとしたら、どのように答えますか。

西さん:おすすめはしますが、「ゲームが好きなこと」と「仕事にできる」はやはり少し違うと思うので、マインドの切り替えができるなら「この仕事以外ないでしょ!」と言いたいです。

例えば、ゲームによっては、ガチャを回せる“石”をたくさん配ったりするじゃないですか。ユーザーにとってはたくさんくれるほうがうれしいけど、同じメーカーの中でもそれをやらないゲームもあるわけです。運営職で言えば、そういう場合に何が理由なのか、なぜそれをやる、あるいはやらないのかというところに目をつけられるようになると、遊び手ではなく遊びを提供する側になれるんじゃないかと思います。

4Gamer:今からエンジニアやシナリオ、アートなどの制作にはなれないけど、ゲームの仕事をしたいと思っている人はたくさんいると思います。そうした方に参考になるお話ですね。

西さん:説明会でもよく「資格を取ったほうがいいですか」と聞かれるんですが、とくに新卒入社する人なら、資格を取るよりもできる準備ってたくさんあると思うんです。それこそさっきお話しした“マインドを切り替える”こと、プレイヤーとしてではなく作り手側の目線を持った状態で自分の好きなゲームをやってみるといいと思います。無理やり資格を取るより、そういう目線でゲームに触れている人のほうが、仕事に対する準備ができているんだなという評価につながるのではないかと。

4Gamer:そうですね。では、西さんが今の業務をとおして今後チャレンジしてみたいことがあれば教えてください。

西さん:「CARAVAN STORIES」のように、完全に自分たちのオリジナルでゲームを生み出す、根っこのところから関わることです。IPをお借りして作るゲームも楽しいですが、オリジナル作品のコアメンバーとして参加したいですね。

4Gamer:その夢が叶うように祈っております。あと、これから就職を控える皆さんにほかに伝えておきたいことがあればぜひ。

西さん:最初にお話ししましたが、僕は本当に大学生のときちゃらんぽらんだったけど、それでも努力次第では大丈夫だよということを、もう一度強くお伝えしておきたいです。サークルこそ広告系のところにいましたが、200人くらいの飲み会があったりして……飲んだあとに駅前のロータリーで寝起きするとか、典型的な大学生のモラトリアム期間を謳歌してしまっていました。そんな自分を拾ってくれる会社があって、新卒が陥りがちな問題に悩みながらも、どうにか一人前にはなれたと思うので、ぜひそこを強調しておきたいです。

4Gamer:分かりました。ちなみに、もしAimingに就職していなかったら、どうなっていたと思いますか。

西さん:何かの訪問販売をするか、小さい商社かどこかにいると思います。でも絶対にうまく働けていなかったと思うし、今の業種が一番合っていると思いますね。僕のようにゲームが好きで、それを仕事にしてみたいかもと少しでも感じた人は、先ほどお伝えしたマインドの切り替えをやってみてほしいです。それが苦にならないのであれば、ぜひゲーム業界を考えてみてほしいですね。

4Gamer:では最後に、ゲーム業界に興味がある、働いてみたいという人に向けてメッセージをお願いします。

西さん:ゲームに限らず、今このエンタメ業界にいる人のほとんどが「ゲームが好き」「アニメが好き」「映画が好き」といった感じだと思います。そういう気持ちからスタートしているのはみんな同じですが、先ほどお話しした「自分の好きなものは、どうしてそういう表現になったのか」「何を考えてこれがアウトプットされたのか」というところに目を向けるのが、資格よりも大事な準備なのかなと思います。

 僕らも結局、感情を持つ“人”に対してものを作っているわけなので、ゲームからも、ゲーム以外からでもエンタメを楽しみながら学べることはたくさんあると思います。

4Gamer:本日はありがとうございました!

「キャリアクエスト ~冒険者から専門職へ~」公式HP
《ライター:玉尾たまお/カメラマン:永山 亘》
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