
皆さん、車で道路を走るのは好きでしょうか?私も好きです。道路を走ることでその地域の特色を肌で感じられますし、車を走らせているその瞬間は何物にも縛られない自由を感じられるからです。
しかし日本国内で実際に車を買って道路を走らせるとなるとガソリン代も維持費もかかります。そもそも100km/hとか200km/hで山道を車で走らせようとしたら事故るか逮捕されるかの二択、もしくは両方です。ましてやドリフト走行なんてしようものなら………
でも、そんな夢を叶えてくれるゲームがこの世界には存在します。それが2024年発売予定の『JDM: Japanese Drift Master(以下、JDM)』です。本稿では『JDM』の魅力を余すことなく伝えるために、Steamで配信中の体験版「JDM: Rise of the Scorpion」を用いて実際の日本の峠から皆さんにお届けします。
『JDM: Japanese Drift Master』Steamページはコチラ日本の峠を舞台としたレースゲーム『JDM』とは

本作は架空の日本内にある群玉県の山岳地帯にある「ハイカマ湖」とその周辺を舞台にしたレーシングゲーム。
現在Steamで配信されている無料プロローグ「JDM: Rise of the Scorpion」でプレイヤーは「波佐志波斗吏(はさしはとり)」となりレース革命の一翼を担うことになるまでをストーリー仕立てで追いかけることになります。

ストーリーは漫画仕立てで展開されます。時にはシュールに、時にはカッコいい車が描写されており、なかなか趣があります。

肝となるレース部分は、「Japanese Drift Master」とタイトル内にもある通り、基本は車を滑らせドリフトをすることでスコアを稼ぐというゲームシステムになっています。時には他のライバル車よりも上のスコアを狙ったり、時には一定のスコアを狙うことになったりとシチュエーションも様々。ただ、それ以外にもライバル車と速さを競う「グリップレース」もあったり、中には直線だけの「ドラッグレース」もあるため、単純に走りたいという人も十分遊べる内容となっています。
筆者も体験版となる『JDM: Rise of the Scorpion』をしっかり遊びましたが、レース場ではなく何処にでもある道路を走るということもあり、綺麗にドリフトを決めるためには繊細なステアリング操作とアクセルワークが必要で、最初の方はよくガードレールを擦ったり車がスピンしたりとかなり難しい印象を受けました。
だからこそ華麗にドリフトできた時の爽快感は抜群。また、フリー走行している時でもドリフトポイントがどれだけ獲得できたか教えてくれるので、何度も同じ場所を繰り返し走り自分の走りがどれだけ上手くなったかをすぐ理解できるようになっているのも良いポイントです。



さらに走るだけではなく車の車種やカスタマイズも豊富。特にカスタマイズについては外装だけではなく内装パーツも変えたりできるので、内装を変えてドライバー視点で走ることで「自分の車」を臨場感あふれる視点で楽しむことも可能。
そしてなんと言っても日本を舞台にしているということで、何処かで見たような雰囲気のある道路や場所が本作では沢山登場することが本作の大きな魅力の一つ。しかも『JDM』は車の操作感も非常にリアルな感覚に寄っているというのもあり、家で気軽に日本のドリフトバトルを体験できる貴重な作品と言えます。
そんな作り込みがすごい本作をただプレイして伝えるだけだと勿体無い。せっかくならその素晴らしさをより実体験も含めて魅力的にお伝えしたいではないか………!


そうだ、ならば実際に『JDM』と同じような峠を実車で攻めて、本作がどれだけリアルなのかを紹介してしまおう!
ということで、本作で実装されている「スバル・インプレッサ」の 血を引く「スバル・WRX STI」で日本の車好きの聖地である榛名山にやってきた!!
思わず「にやり」とするポイントが沢山
さて、実際にやってきたゲムスパ取材班と筆者。この日は台風が近くに来ておりあいにくの空模様でしたが、それがかえって雰囲気が出ている感じになりました。

我々がまず辿り着いたのは群馬県にある榛名湖。『JDM』では「ハイカマ湖」というマップが存在しますが、明らかに榛名湖をイメージしている箇所が存在しています。






建物の名前など一部異なる部分はありますが、かなり再現性は高いです。こういった場所が至るところにあり、本作もまた走り屋の聖地に大きく影響を受けていることを改めて肌で感じました。


そして榛名山と言えばやっぱり某漫画でもおなじみの5連ヘアピンカーブ。本作では同様のカーブは現在の体験版においては存在しないですが、それに近しい「4連ヘアピンカーブ」はあります。また、榛名山以外にもいろは坂のような細かなコーナーだったり色んな日本の峠を参考に本作のマップ(道路)を作っているのだと改めて感じました。
どうせなら榛名山をダウンヒルをしながら『JDM』でダウンヒルをしよう


そうして辿り着いたのはもはや10m先も見えない霧に覆われた榛名山の、とある給水塔がある駐車スペース。ここで何をするかと言うと、ドライバーに『榛名山』を走ってもらいながら、助手席で筆者が『JDM』内にて「ハイカマスカイライン」のダウンヒルを実際の車重移動を感じながら走り抜けるというもの。(道路交通法を順守するため、ドライバーにはゲーム画面が見えないようにしています)

スバル・WRX STIで走る榛名山のダウンヒルは想像以上に身体が左右に重力が伸し掛かる!その状態で『JDM』のダウンヒルを走るとリアルの荷重移動の感覚とゲーム体験があわさり、予想をはるかに超える臨場感が!しかも、ゲームのコースと実際の峠道が似ているのも没入感をさらに高めてくれます。
『JDM』の挙動はリアリティがあるので少しでも油断すればあっという間にガードレールとお友達になってしまいます。実際の車で走るように、ゲームでもきっちり速度を落とした上で思い切り車体を揺らすことで綺麗なドリフトができるということをこの取材にて学ぶことができました。
スバル・WRX STIが峠道を抜けて伊香保温泉へと辿り着く頃、ゲーム内もゴール地点へ......というところで筆者の三半規管がエンジンブロー!つまり車酔いに。普段は乗り物酔いに強い筆者も、流石に助手席で短くない時間のゲームプレイでは流石に酔ってしまいました。ってそりゃそうです。
そもそも、こんな企画を考えた編集部がおかしい...!
次は読者の皆様が「ドリフトマスター」になる番だ

今回の榛名山の取材を通して、『JDM』は日本の峠をリスペクトしており、それらの道路を沢山散りばめつつ操作感はストレスなく実車でのリアルドライブ感を余すことなく体験できるゲームであることを改めて感じました。晴れだけではなく雨などの悪天候のシチュエーションも製品版では実装されるとのことですので、気になる方は体験版をダウンロードして”日本の峠”を走り込む練習を今からしてみてはいかがでしょうか。

また今月に開催予定の東京ゲームショウ2024のBeep Japanブースでは『JDM』の試遊台を設置予定。ハンドルコントローラーを用いての体験プレイが可能ということですので、現地に赴く方はぜひブースに足を運んで本作をプレイして、目指せドリフトマスター!
体験版『JDM: Rise of the Scorpion』は現在無料配信中。本編である『JDM: Japanese Drift Master』は2024年に発売予定です。
※本取材は安全運転かつ交通ルールを守った上で、他の方にご迷惑をかけない形で撮影などを実施しております。現実世界で危険運転などルール違反な運転は絶対に行わないで下さい。
『JDM: Japanese Drift Master』Steamページはコチラ