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HTCは、新たなVRヘッドセット「VIVE Focus Vision」を発表しました。本記事では、発表会のレポートをお届けします。
スタンドアロンもPC VRも!
本製品は、VRデバイスのパイオニアであるHTCが手掛ける新たなハイエンドVRヘッドセットです。VIVE Focus 3をベースに大幅なアップデートが加えられた製品で、ゲームからメタバースといったユーザー利用から医療・防衛・金融・製造業などのトレーニングといったビジネス用途にも活用できます。
このデバイスのみで完結するスタンドアロン機としてパワフルなスペックをもっており、最大120度のFOVや90Hzのリフレッシュレートに対応。加えてDisplayPortでPC VRが楽しめるようにもなっています。
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近年のVRゲーミングはスタンドアロン型のマシンが主流となっており、ゲームソフトもそのスペックに合わせて作られたり、移植されたりするケースが多く見られます。しかしながら、どうしてもリッチなPC VRゲーミングより品質が落ちてしまうという問題がありました。
本機はDisplayPortに対応することによって、ゲーム開発者が意図した通りの純粋かつ忠実なPC VRゲームを遅延なく楽しむことができます。加えて、2024年末までに120Hzリフレッシュレートにも対応するため、ハイエンドなゲーム体験を味わうことができるようになります。
バッテリーが切れたらスペアと交換する方式が取られていますが、ホットスワップに対応。交換時に最大20分電源を維持できる予備バッテリーが内蔵されているため、一度電源を落とすという手間を省くことができます。
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本機ではアイトラッキングをパワーアップしており、カメラと赤外線によってレンズの調整が自動で行なわれます。つける人によって動向や目との距離が計測されるので、常にクリアなビジュアルを楽しめます。メガネスペーサーなども必要ないため、家族や友達間で共有するのにも向いています。
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MR機能も強化されています。ステレオフルカラーパススルー用の16MPカメラが全面に備わっています。加えて、空間をより高精度に把握する深度センサーや、MRデバイスが苦手な暗い空間でもハンドトラッキングを使いやすくする赤外線フラッドライトなどを搭載したことで、仮想デスクトップで作業したり、現実とリンクしたゲームを遊んだりといったMRコンテンツをよりさまざまな環境で楽しめます。
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既製品であるVIVE Ultimate Trackerにも対応します。これは、部屋に設置する必要のあったベースステーションという装置を省いたフルボディトラッキングデバイスとなっており、全身の動きや表情などをトラッキングできます。加えて、別売りのフェイシャルトラッカーを使えば表情も反映できます。トラッカーはHTC製のみならず、サードパーティ製ヘッドセットにも対応していくといいます。
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会場では製品の体験も行なわれ、筆者はPC VR経由で『Arizona Sunshine 2』をプレイしました。筆者はかつて同作をスタンドアロン機種板をプレイしましたが、パフォーマンスが低くグラフィック品質も低いという苦い経験をしました。
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しかし、PC VRでロスレスに楽しめる本機では、パワフルなPC本来のスペックを生かしたゲームプレイとなっており、ストレスのないゾンビ殺し体験が味わえました。会場ではさまざまな記者が数分ずつ体験していましたが、頭の締め付け具合を調整すればあとは調整いらずで楽しむことができたため、自動調整機能のパワーも感じられました。
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気になる価格は、一般ユーザー向けが16万9,000円、ビジネス保証やサービス込の業務用が21万4,000円、専用DisplayPortケーブル・VIVE Wired Streaming Kitが2万9000円です。販売開始は10月10日からですが、予約はすでに開始されています。