2025年初頭に登場予定の、ネクソンとNeopleが手掛けるハードコアアクションRPG『The First Berserker: Khazan』。ネクソンの運営するMMORPG『アラド戦記』の世界をベースに、主人公「カザン」の壮絶な復讐劇が描かれます。
今回はネクソン本社にて、そんな本作を一足早く体験できる機会を頂けたので、システムやグラフィックなど注目の要素をご紹介します！
なお、記事内で使用されているスクリーンショットは開発中のビルドのため、製品版とは異なる場合があります。
かつて「英雄」と呼ばれた男の復讐劇…『The First Berserker: Khazan』
本作はネクソンの運営するMMORPG『アラド戦記』をベースとしたハードコアなアクションRPG。アラド戦記ユニバースに属する作品で、ゲーム本編から数百年前のアラド大陸を舞台とした“Ifストーリー”が展開されます。
主人公である剣士「カザン」は狂竜ヒスマを討伐し、帝国を救った英雄となりましたが…そんなペル・ロス帝国の皇帝に裏切られ、濡れ衣を着せられて帝国を追放されてしまいます。英雄から一転、反逆者となったカザンは帝国に復讐するため、そして隠された陰謀を明かすため、帝国の首都を目指す戦いの旅が始まります。
重厚なダークファンタジーの物語だけでなく、「アニメ調の独特なグラフィック」や「パリィと回避を駆使した戦闘システム」、「ステータスや装備によるビルド要素」なども本作の特徴となっています。
アニメ調とリアルが融合した独特のグラフィックや、爽快感ある戦闘に注目！
それでは実際のプレイ画面も交えつつ、本作の特徴を紹介していきます。物語が始まるのは吹雪吹き荒れる険しい雪山で、カザンを護送している兵士たちは突如として発生した雪崩によって壊滅に追い込まれます。そんなトラブルに見舞われながらも、一命を取り留めたカザン。
本来の『アラド戦記』であれば、「カザンは追放されたのちに命を落とす」というストーリーですが、『The First Berserker: Khazan』では「もしもカザンが生き延びていたら？」というストーリーが描かれることになります。
本作の大きな特徴のひとつである、「アニメ調で描かれるキャラクター」と「リアルな風景」の融合はゲームの最序盤から感じられます。険しい雪山の崖や木々、踏みしめる雪や岩の一つ一つなどリアルな風景が再現されている一方、カザンをはじめとしたキャラクターのグラフィックはセルアニメ風に描かれているという、独特の雰囲気を持っています。
辛くも護送用の馬車から脱出したカザンは謎の声に導かれるまま、雪山を彷徨うことに。序盤には本作の基本的なアクションを解説したチュートリアルやTIPSが用意されているので、こういったジャンルを初めてプレイするというユーザーも安心して楽しむことができます。
戦闘では「気力」と呼ばれるスタミナを消費することで、攻撃や回避、ガードといったアクションを繰り出すことができます。敵味方問わずこの気力の管理が非常に重要で、やみくもに攻撃するだけでは敵の攻撃を回避できず被弾…といったシチュエーションに陥ってしまうことも。
道中の“雑魚敵”といえど攻撃方法や行動が異なるため、敵の動きをしっかりと観察しなければあっという間に大ダメージを食らってしまいます。
一方で、敵にもこの気力ゲージが用意されているので、盾を構えている敵にあえて強力な攻撃を繰り出すことで気力を削りきり、生まれた隙で一気に畳み掛けるといった戦い方をすることも可能になっています。
ジャストガードの判定はそれほどシビアではないので、積極的に狙うことも可能。連続で繰り出してくる攻撃をリズミカルにすべてジャストガードできた時には、ガキン！という効果音やエフェクトも相まってかなりの爽快感があります。
また、フィールドの各所にはチェックポイントとなる「鬼剣」が設置されており、回復アイテムの補充が行えるほか、戦闘で獲得したラクリーマ（経験値）を使用することでステータスを伸ばすことができます。攻撃力を高めるか、気力の消費や回復など立ち回り面を意識するか…など、プレイスタイルに合わせた項目を選択するのが良さそうです。
また、敵との戦闘では装備がドロップすることも。装備は武器だけでなく5箇所の防具やアクセサリーが用意されており、同じ名前の装備でも防御力やステータスが異なる場合があります。さらにアクセサリーには特殊なスキルが付与されており、ビルドを構築していく楽しさもあります。
試遊の最後には、雪山に潜む巨大なボス「イエトゥガー」との戦闘も。連続して剛腕を振りかざしてくる攻撃や、回避できなければ大ダメージの飛びかかりプレス、プレイヤーの行動を阻害してくる状態異常など、序盤からかなりの強敵…！
ソウルライクジャンルなど、ハードコアなアクションの経験が少ない筆者はかなり苦戦を強いられましたが、相手の動きをじっくりと観察し、何度もやり直しながらだんだんと攻略を進め、最後は無事にクリアすることができました。
相手の攻撃をジャストガードでいなし、隙を見つけて強力な一撃を叩き込む…これまで出来なかったことが出来るようになった時の爽快感や達成感はひとしおです。
今回は『The First Berserker: Khazan』の試遊レポートをお届けしてきました。リアルな風景とアニメ調のキャラクターが描かれたグラフィックは映像作品のように大迫力で没入感があり、本作唯一無二の雰囲気を持っています。
アクションやバトル面も難しすぎない難易度であり、『アラド戦記』をプレイしたことがない方や、筆者のようにハードコアアクションにあまり触れてこなかったという方でも安心して楽しめるなど、多くのユーザーが楽しめるような工夫もこらされています。フィールドの分かれ道の先に配置されている宝箱など、戦闘以外にもマップを探索する楽しさが用意されているのも嬉しいポイントです。
9月26日より開催される「東京ゲームショウ 2024」でも今回と同様の試遊が可能で、ストーリーモードのほかにスキルを駆使してボスと戦うゲームモードもプレイ可能です。また、Game*Sparkでは8月に開催された「gamescom 2024」でのインタビューや試遊レポートなども掲載していますので、こちらも要チェックです！
『The First Berserker: Khazan』は2025年初頭にPC（Steam）/PS5/Xbox Series X|S向けにリリース予定です。10月にはクローズドβテストの開催も計画されていますので、公式サイトもあわせてご確認ください。
