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アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。
ゲーマーのみなさんが現行機で遊べる素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。これまで本企画では『METAL WOLF CHAOS XD』『Titanfall 2』『Wolfstride -ウルフストライド-』などのゲームを紹介してきました。
今回は、2024年9月26日から29日まで千葉・幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2024」の会場内にて、筆者が気になったゲームを5つチョイスする特別版をお送りします!
『Iron Saga VS』
中国のデベロッパーGAMEDUCHYのPC/モバイル向けアクション『機動戦隊アイアンサーガ』シリーズ最新作。本作は対戦格闘アクションで、原作オリジナル機体にくわえてマジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッターロボ、ダンクーガといったロボットが参戦しています。
今回の試遊ではいくつかの機体に触らせてもらいました。攻撃は「弱・中・強・武装」の4ボタンで必殺技はコマンド式。ボタンの同時押しで投げや敵への突進、ガード反撃などのシステムも用意されています。弱→中→強→必殺技など、基本的なコンボは繋げやすいだけでなく、特殊アクションのテクニカルさも印象的です。
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特徴的なのが「攻撃ヒット時に方向キーを倒すとコンボになる」システム。少し曲はあるものの操作は比較的わかりやすい感じです。また、各機体には2種類の「武器セット」と呼ばれるスタイルがあり、それぞれ使用できる技も変わるので、同じ機体でも異なる戦術が試せそうです。
各機体ごとのコンボ練習を含むトレーニングやシングルモードも用意されています。間口は広く奥が深い格闘ゲームの雰囲気を持たせつつ、かっこいいロボットたちのアクションを楽しめました。なお、映像ではリリース後は『アイアンサーガ』からの追加機体、「真ゲッターロボ」やさらなるコラボ機体などが登場することも予告されています。
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『鋼の戦騎 ARMIS』
FORCESとタツマキゲームズ、フランティックの共同プロジェクトによるローグライトアクション。周囲から迫りくる敵の大群を倒し、レベルを上げてランダムな装備を選択しながら生き残りを目指す『Vampire Survivors』ライクな作品で、パイロットとさまざまなロボを選んで戦えます。
試遊では初期機体とパイロットが使用可能でした。攻撃は自動的に行われるため、まずはひたすら敵を避けて倒しながら落ちている経験値を拾っていきます。レベルアップ時はミサイルやバリアなど、3つの兵装から1つを選ぶ方式で、各兵装のレベルを上げればより強力な効果を得られます。
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全方位戦闘時の自機の移動速度は少し遅めで、油断すると簡単にHPがなくなってしまいます。追加兵装はいずれも強力ですが、敵の激しい攻撃を避けるためのバリアが安定する印象です。また、本作の大きな特徴として、一定時間生き残ると機体は機動兵器と合体し、縦シューティグへと移行します。敵の集団相手に考えながら耐え抜く戦闘だけでなく、派手なバトルも楽しめるのは爽快感抜群です!
ドラマ性を重視しているという本作では、戦闘中に各キャラクターがボイス付きでしゃべるのも印象的。大群を相手に戦う切り札のロボットという、なんともロボットアニメ感あふれる雰囲気も満載でした。
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『メタルブリンガー』
PLAYISMブースにて展示されていた、アルファウイングゲームスの手がけるローグライトアクションゲームです。『サムライブリンガー』で知られる同デベロッパーの新作では、豊富なメカのカスタマイズ要素とド派手な無双アクションを楽しめます。
試遊ではまず、主人公の乗り込むマシンのアセンブルを行いましたが、巨大なドリルや斧、銃など用意されている武器が非常に多彩で、両腕にそれぞれ装着可能。ゲーム内では2つの武器を使いこなしながら、ステージ内に次々と現れる敵を倒して深部を目指していきます。
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ゲーム内で重要なのが敵の落とす「ディスク」というアイテム。このディスクを利用することで自機を強化していくことが可能です。また、破壊した敵のマシンに乗り込んだり、ロボの武器パーツを拾って使ったりと、戦闘中に機体や装備を変えながら戦うこともできます。
基本的に主人公機は強く、無数に押し寄せてくる雑魚敵ならば、まさしく "無双”状態で暴れられます。倒された敵のリアクションやステージ内での音や光の表現といった演出も良く、アクションゲームとしての「敵を倒す」喜びと楽しみを十全に味わえる作品です。
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カスタマイズの楽しさとアクションの気持ちよさ、そして強力なボス戦など、試遊時間内でもその魅力を十分に味わえました。今回色々遊んだゲームの中でも、とても印象に残っている作品です。
『Kriegsfront Tactics』
インドネシアのToge Productionsが開発しているメカ戦術RPGで、今回の展示では日本語対応のプロローグ版を遊ぶことができました。本作は『フロントミッション』にインスパイアされている作品で、1970年代の架空の東南アジアでメカ部隊を率いて戦場を渡り歩きます。
ゲームはターンベースのシミュレーションで、それぞれの機体は「AP」の範囲内で移動や攻撃などのアクションを行います。戦闘中は敵の姿を発見するまでは表示されないため、不用意に先行しすぎると囲まれて集中砲火を受けてしまう危険性も。進軍時には慎重な行動が必要です。
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範囲内に入った敵を迎撃したり、森に潜んでいる敵を木々ごとグレネードで焼いたりと、攻撃アクションの豊富さも本作の大きな特徴。ロボットの重厚さ・無骨さは戦闘時の演出でもしっかりと見ることができます。日本語の雰囲気を含め、ロボットSRPGとして大いに期待ができそうです!
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今回の試遊時間内では体験できませんでしたが、機体のカスタマイズ要素も用意されています。戦闘時のアクションの多彩さが戦略性を大きく引き上げている作品なので、細かなカスタマイズで自分だけの部隊を作る楽しさも体験できそうですね。
なお、プロローグ版は現在Steamストアページで配信されています。
『FZ: Formation Z』
ジャレコが1984年にアーケードで稼働した『フォーメーションZ』の新作が今年も展示されていました。本作は戦闘機形態とロボット形態を切り替えながらステージをクリアしていくアクションゲーム。2022年に制作が発表され、昨年のTGSでも試遊台が出展していました。
今回の試遊では『R・TYPE』シリーズの戦闘機「R-9」をモチーフにしたプレイアブル機体「イクスペル5」が新たに登場。開発を担当するグランゼーラならではの豪華なコラボレーションが実現していることで、新生『フォーメーションZ』にさらなる進化が加わっています。
ロボット形態では、地上を駆けながら角度調整可能な銃とブレードなどを駆使した戦闘が可能。戦闘機形態では素早い移動とショットが使用できるほか、それぞれエネルギーを消費する強力な攻撃方法も用意されています。敵を倒しながらエネルギーを管理していくことも重要です。
変形しながらステージを進み、次々と現れる敵との戦いはシンプルながらやりごたえ抜群で、慣れないうちはあっさりと倒されてしまいました。機体ごとの武装や個性もあり、懐かしくも新しい『フォーメーションZ』が楽しめます。
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今回紹介した以外にも、会場内には多くのロボゲーが展示されていました。【ゲムスパロボゲーカタログ】では、これからも気になるゲーム・定番ゲームを紹介していくつもりです!