2024年10月6日、マイクロソフトは人気ゲームシリーズ『Halo』を手がける「343 Industries」の名称を「Halo Studios」と改名することを発表しました。
ゲームエンジンもUE5へと刷新し、新たな時代の『Halo』の制作に挑む
この発表の初出は2024 Halo World Championshipの決勝戦直前に流れた1本のビデオです。このビデオにはスタッフのインタビューと「Unreal Engine 5」(以下、UE5)を用いて制作された『Halo』のイメージデモ、そして開発スタジオ名が「Halo Studios」となったことが伝えられています。

Halo Studiosの責任者であるのPierre Hintze氏は、今回の刷新をシリーズの中断というよりは、新たなページをめくる行為に似ていると定義しています。
『Halo』を細かく見てみると、2つの非常に明確な章立てがあります。第1章はBungie、第2章は343 Industriesです。現在、さらに多くのものを求めているファンがいると思います。そのため、開発の効率性を向上させるだけでなく、『Halo』の制作方法を変えるつもりです。そこで、今日から新しい章が始まります。

『Halo』新作の最初のステップとして、今までシリーズで使用してきた開発元独自の「Slipspace Engine」から「UE5」へとゲームエンジンを移行しました。以前のゲームエンジンは25年前から使い続けてきた部分があり、刷新するにはちょうど良いタイミングであったことが語られています。

もちろんゲームエンジンの移行は単純に行われたわけではなく、Project Foundryと呼ばれる研究プロジェクトを立ち上げて行われました。これはUE5で今までの『Halo』と同じ雰囲気を出せるか検証するプロジェクトで、その成果は冒頭で紹介したデモ映像の通りとなりました。

現在『Halo』シリーズとしては基本プレイ無料の『Halo Infinite』が運営中ですが、それとは別に複数の『Halo』ゲームプロジェクトが進行しているといいます。それらはUE5製となることでより開発期間を短縮でき、かつ高品質で新たな経験を産み出すことに全力を注げるとPierre Hintze氏は語っています。
私たちはただ一つのことに集中したいのです。ここにいる全員が、可能な限り最高の『Halo』ゲームを作るためにここにいるのです。
こうして開発体制が一新された『Halo』シリーズ。今後どのような作品が出てくるのか、楽しみに待ちましょう。