競技プレイヤーを中心に愛され続ける、Nintendo Entertainment System用ソフト『Tetris』。発売から35年を迎えた本作ですが、本作の限界を突破したプレイヤーが現れました。
16歳の少年が限界に挑む!
NES版の『Tetris』は、操作性がスムーズになったり、テトリミノが落ちてくる順番がある程度決められたりといったガイドラインが導入される前の作品であるため、落ちてくるミノは完全ランダムで、操作にも少々テクニックを要します。
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この動画は、16歳のプレイヤー「dogplayingtetris」が限界を突破した映像です。同プレイヤーは80分強の時間をかけ、本作をプレイ。順調にプレイしてレベル255まで上り詰め、超スピードのブロックを消していくうちになんとゲーム初期状態のレベル0に回帰し、大喜びする様子が映されています。
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この現象はハードウェアの仕様によるもの。8ビット機は数えられる上限が256までとなっており、それ以降はオーバーフローしてしまいますが、本作は0に戻るというプログラムが組まれていたようです。つまり、dogplayingtetrisは、本作の限界に達したというわけです。
なお、このニュースには補足情報があります。実は『Tetris』の限界は、今年の1月にBlueScutiという13歳のプレイヤーがすでに世界で初めて達していました。同プレイヤーの記録ではレベル155に達しましたが、ゲームの作りの問題でクラッシュしてしまうというバグが発生したために、そこが限界となっていたのです。
今回dogplayingtetrisが達成した記録は、そのクラッシュを修正したソフトを使用している点に注意が必要です。しかしながら、それを鑑みても偉業を達成したといえるでしょう。未成年のゲーマーが短期間に世界的な記録を達成しあっているという事実は驚くほかありません。