※UPDATE(2025.02.25.19:50):実際の金川氏の役職と異なっていたため修正しました。
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2月15日(土)と2月16日(日)に浜松町で行われたインディーゲームの展示会「東京ゲームダンジョン7」。同イベントではVTuber事務所「ホロライブプロダクション(hololive production)」を運営するカバー株式会社の子会社CCMCによるインディーゲームパブリッシャー「holo indie」が出展していたことが話題となりました。
「holo indie」は、世界中のゲームクリエイターが開発したホロライバーが登場するゲームを販売する事業を行っています。今回、「holo indie」ブースにお邪魔し、出展タイトルである『エリート陰陽師みこ』『ホロライブお宝マウンテン』『FLARE NUINUI QUEST』を実際にプレイ。さらに運営を行っているholo indieの責任者である金川氏のインタビューも実施しました。
横スクロールのツインスティックシューター『エリート陰陽師みこ』
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まず遊ばせていただいたのが『エリート陰陽師みこ』。さくらみこが主役の横スクロールのツインスティックシューターで、悪霊に憑かれたホロメンを助けてあげるというお話になっています。オールドスクールな見た目とは裏腹に、できるアクションは多く、なかなか忙しいゲームでした。
基本的には(Xboxコントローラーで)RTボタンで射撃、RBボタンで近接攻撃、LBボタンで回避というオーソドックスなつくりをしています。特徴的なのは、戦闘中にいつでも3つのスタイルを切り替えられるという点。本作は敵の近接攻撃に合わせてこちらも近接攻撃を行うことでパリィをすることができるのですが、これがなかなか気持ちよく、加えてコンボゲージも伸ばせるので積極的に狙っていきたいところです。
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パリィを狙いやすいスタイルや、コンボゲージを溜めやすいスタイルなど、状況に応じて手早く変えていけるとどんどん楽しくなっていきます。ステージが進むとホロメンのアビリティを開放していけるので、さらにバラエティ豊かなバトルが楽しめることでしょう。
オートエイムやイージーモードといった救済措置もあるので、サクッと遊びたい人にもおすすめです。
マリン船長が3D化したホロメンたちを発射しまくる『ホロライブお宝マウンテン』
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次に遊ばせていただいたのが『ホロライブお宝マウンテン』。宝鐘マリン扮するマリン船長が3D化したホロメンたちを発射しまくり、小島に並べていく3Dパズルゲームです。ひとつでも落としたらゲームオーバーといういわゆる『スイカゲーム』ライクですね。
ゲーム性自体は折り紙付きなので、言わずもがなの魅力があります。ゲーム中、マリン船長やホロメンたちがずっと喋っていてくれるのがたまらないですね。AHOY!
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本作は繰り返し遊ぶと、獲得スコアやミッションの達成度合いに応じてお宝がアンロックできます。別のホロメンを入れ替えて同じパズルに挑戦できたり、実況を担当するVTuberを変えたりすることができるので、リプレイ性がとんでもなく高いです!
お宝のために何度も何度も3Dパズルを遊ぶこと間違いなし! でも、あまりに入れ替えすぎると誰と誰をくっつけたらいいかわからなくなるので要注意です。
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不知火フレアが旅に出る2Dアクションプラットフォーマー『FLARE NUINUI QUEST』
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そして『FLARE NUINUI QUEST』も遊びました。こちらはホロライブ三期生の不知火フレアとして冒険の旅に出かける2Dアクションプラットフォーマーです。二丁拳銃「Smile」と「Go」を振り回し、悪の勢力を打倒しましょう。
ゲーム自体は往年の『ロックマン』を思わせる渋い作りで、一面のウサドリル(兎田ぺこら)からしてなかなか凶悪なボスでした。
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道中のアクションプラットフォーマー部分も非常に丁寧なつくりで、ジャンルファンを飽きさせません。ベルトコンベアの足場や、弾幕を撃ち続けてくる敵など、王道で安心感のあるギミックが用意されています。
メニュー画面のドット絵のぬいぬい……可愛すぎる……!! これは用がなくともついついスタートボタンを押してしまいそうになりますね。
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金川氏インタビュー
そんな具合に大量のインディーゲームを抱えている「holo indie」ですが、責任者である金川氏にお話を聞いてきました!
――ゲームダンジョンなどのイベントに出る理由を教えてください。
金川宗義さん(以下敬称略):弊社はホロライブのことが好きなゲーム開発者を支援し、パブリッシングを行っている会社です。
ゲームは基本的に公募で受け付けているので、まずそもそもインディークリエイターの方々に知ってもらう必要があるんですよね。もちろん、お客さんにも遊んでもらいたいという気持ちもあります。
――クリエイターと繋がることはありましたか?
金川:クリエイターの方から「興味があります」と直接お声がけいただくことは何度かありました。他にも「知り合いがホロライブが好きで……」とおっしゃっていただくことも多いですね。
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――現在までに何タイトル発売されているのですか?
金川:Steamストアページが公開されているものまで含めますと、20タイトル以上あります。今後も続々とリリース予定です。
――ユーザーからの反応や、出展の手応えはありますか?
金川:最初は「holo indie」自体知られておらず「こういうのやってたんだ」という感じで受け取られていたんですが、ここ一年くらいで初対面の方にも「前から気になっていました」という風に仰ってもらえて、今まで頑張ってきた手応えを感じています。
――プロジェクトはいつから行っているのですか?
金川:初めて情報を出したのが23年10月頃でして、タイトルをリリースしたのが12月です。
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――自社IPをインディーで出す意義や強みについて教えてください。
金川:「holo indie」は、一貫してホロライブが好きな方に、ゲーム内で実現したいものを好きに作ってもらうというプロジェクトです。なので、個人制作を侵害しないようにするというのは大前提でやらせていただいてます。
そのうえで、出来上がったゲームを、ホロライブタレントのXやYouTubeチャンネルで宣伝できるというのが強みだと考えています。こうしてイベントでお話させていただいていると、クリエイターの皆様が「作ったゲームが認知されなくて困っている」という話を耳にします。
なので、もし良ければ、一度弊社のプロジェクトで作ってみてもらって、色んな人に知ってもらうのはどうかという提案をさせていただいています。もちろん収益化も可能ですし、大部分はクリエイターにお渡ししています。
やはりVtuberはゲーム実況が花形なので「holo indie」のラインナップが増えることは嬉しいことなんですよね。ぜひとも検討していただければと思います。
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――今後どんな展開をしていきたいですか?
金川:Steam以外でも展開していきたいというのが大きいです。他には、クリエイターの支援になるようなイベントを「holo indie」主催でやってみるというのも良いかもしれません。また、ホロライブの大型イベントにも出展するというのも手だと思います。諸々含めて協議中の段階ですが。
以上、金川氏のインタビューでした。
今回紹介した『エリート陰陽師みこ』『ホロライブお宝マウンテン』『FLARE NUINUI QUEST』はすべてSteamで販売中なので、ぜひともチェックしてみてください。