
2025年2月27日、Epic Gamesは同社が開発・運営するバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』のアカウントを不正に取得し販売していたとして、イリノイ州の裁判所にてIsaac Strock氏を相手に提訴しました。
Epic Gamesによると、Strock氏はプレイヤーのアカウントに不正アクセスしていたようです。同社のサポートに連絡し、他人のアカウントのメールアドレスを変更するよう依頼するなど、「ソーシャルエンジニアリング」と呼ばれる手口を用いていました。さらにはダークウェブなどでのデータ漏洩を利用してメールアドレスやパスワードを入手し、アカウントにログインしていたとされています。
訴状によれば、Strock氏は秘匿性の高い通信アプリを通じて不正入手したアカウントを、暗号通貨で販売していたとのこと。記載された例では146個ものスキンを保有したアカウントなどが挙げられ、こちらは約425ドル相当で売買されたと書かれています。

さらに同氏は自身のウェブサイトで482点のアカウントを販売したとも述べ、Epic Gamesは同氏がこれらの不正行為によって数千ドルの利益をあげていたとしています。
アカウントの不正入手は言わずもがなですが、『フォートナイト』ではアカウントの売買も禁止されています。Epic Gamesの訴状に基づくならば、大規模なアカウント窃盗となり、その総額から見ても非常に多くのプレイヤーが被害にあったことでしょう。
現在、Strock氏はこの訴状に対する回答をまだ提出していません。