チームMJMは、初代PlayStationで発売された伝説的なゲーム『serial experiments lain』の二次創作ゲームである『//signal.』を4月30日に発売することを発表しました。原作とは異なる「オカルティックRPG」なるジャンルが掲げられており、内容が気になる作品となっています。
令和の玲音はどう描かれるのか…公式公認二次創作
『serial experiments lain』は、コンピュータネットワーク・Wiredをテーマにアニメやゲームで物語が展開されたメディアミックス作品です。90年代末の世相を反映した陰鬱な作風となっており、自殺した友人が行ってしまった仮想世界に岩倉玲音がのめり込んでいくアニメ版、コンピュータを操作して断片的な情報から物語が浮かび上がるゲーム版のどちらも伝説的な作品として語り継がれています。
ゲーム版はプレミア価格のゲームとしても知られており、非常に高額で取引される作品のひとつ。現在にいたるまで移植なども行われておらず、プロデューサーの上田耕行氏も4Gamer.netのインタビューで「ROMを落としてきてエミュレータでやればいいんじゃないの?」という爆弾発言をするなど、移植の提案を断り続けていることも手伝って、伝説的となっています。
『//signal.』は、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンが発布した二次創作ガイドライン「lainTTL」に則って制作されている作品。lainTTLは、アニメ版放送開始30周年となる2028年7月6日までの期間においては、ガイドラインと規約に同意することを条件に、日本国内の個人が二次創作を商用・非商用にかかわらず無償かつ監修不要で許諾するというものです。
アドベンチャーとでも形容できる初代PS版とは異なり、公称ジャンルは「オカルティックRPG」。岩倉玲音がWiredの中を探索し、原作キャラと交流・過去ログを集める、絆を構築するといった内容になっている模様です。未だ謎の多い本シリーズを新たな視点から描くとしており、アニメ版の要素を絡めつつ、ゲーム版のみに登場したキャラ「米良柊子」も登場するようです。
『serial experiments lain』二次創作ゲーム『//signal.』は、PC(Steam/itch.io)向けに4月30日配信予定。価格は1,000円を予定しているほか、数量限定のパッケージ版もAmazon.co.jpなどで1,700円で販売されます。