発売日:1998年9月3日 発売元:コナミ 開発元:コナミコンピュータエンタテイメントジャパン 対応機種:PS/ゲームアーカイブス/Windows(海外のみ)
―20世紀最高のシナリオ(米フォーチュン誌)
『メタルギアソリッド』は、人間の生き方を定めるGENE(遺伝子)をテーマにした作品で、ビッグ・ボスのクローンであるソリッド・スネークと、もうひとりのクローンであるリキッド・スネークとの激闘を描いています。
シリーズの基礎にあたるゲームシステムは、前作の『メタルギア2 ソリッドスネーク』で完成されていましたが、本作では、3Dグラフィックスを用いた事で立体的な表現が可能になり、さながら映画をプレイしているような感覚を味わえるのが特徴。また、ゲーム中に多数の小ネタを仕込んでおり、それらを探し当てていくのも楽しみのひとつでした。
加えて、超能力者「サイコ・マンティス」との戦いにおいて、コントローラーの振動機能を使って念力を表現したり、ゲーム画面が突然暗転して画面右上に「ヒデオ」の文字が表示されたり、マンティスがプレイヤーのメモリーカードのデータを読み込んで、今までプレイしたゲームを言い当てるなどのメタフィクション的なお遊び要素が取り入れられています。
1999年6月24日には、VRトレーニングの新ステージをはじめとした数々の要素を追加した完全版『メタルギアソリッド インテグラル』が発売されました。
- 本作の特徴
・小島秀夫監督作品
・ゲーム中、本作のパッケージの裏を見る必要がある
・2005年2月下旬のアラスカにあるシャドー・モセス島が舞台
・「20世紀最高のシナリオ」と米フォーチュン誌から絶賛を受ける
■『メタルギア ゴーストバベル』
発売日:2000年4月27日 発売元:コナミ 開発元:コナミコンピュータエンターテイメントジャパン 対応機種:GBC
―シリーズ初の携帯ゲーム機版『メタルギア』
『メタルギア ゴーストバベル』は、ゲームボーイカラー専用ソフトとして野尻真太氏が手掛けたスピンオフ作品。本作は、第1作目『メタルギア』の7年後の世界を舞台にしていますが、正統な『メタルギア』シリーズとは世界観を共有していません。ゲームシステムは、『メタルギア2 ソリッドスネーク』に、壁に張り付くアクションをはじめとした『MGS』の要素を追加したものになっています。
また、通信ケーブルを使用しての1対1の対戦モードが採用。もちろん、『MGS』で好評だったVRトレーニングも搭載されているので、やり込み要素も充実しています。
- 本作の特徴
・本作のディレクターは野尻真太氏
・中央アフリカの小国が舞台。(アウターヘブンと同じ位置にあたる)
・正統な『メタルギア』シリーズに属さないパラレルワールド
・『MGS』の登場キャラクターであるメイ・リンが登場する
■『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』
発売日:2001年11月29日 発売・開発元:コナミ 対応機種:PS2/Xbox+PC(海外のみ)/PS3+PS Vita+Xbox 360(HD版)
―ソリッド・スネークと新たな主人公「雷電」
『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』は、人々によって受け継がれていくMEME(文化的遺伝子)をテーマにした作品で、世界中に拡散したメタルギアの亜種を破壊すべく、世界各地で活動するソリッド・スネークと、合衆国のために任務を遂行するFOXHOUNDの新米兵士である雷電。そのふたりの主人公の戦いを描いています。
本作は、前作『メタルギアソリッド』のゲームシステムを踏襲しつつ、主観画面で武器を構える事ができたり、敵をホールドアップさせて行動不能にできたり、倒した敵の身体を運ぶ事ができるなどの新要素を多数搭載しており、よりゲームプレイに深みが増しました。
2002年12月19日には、プラント編のソリッド・スネークの戦いを描いた外伝(ただしパラレルワールド)「SNAKE TALES」モードなどを楽しめる完全版『メタルギアソリッド2 サブスタンス』が発売。2011年11月23日には、同作にHDリマスターを施した『メタルギア ソリッド HD エディション』が発売されています。
- 本作の特徴
・小島秀夫監督作品
・ソリッド・スネークと雷電のふたりが主人公
・マンハッタン沖が舞台。タンカー編は2007年。プラント編は2009年。
・本作の物語は、『MGS4』に続いている
・敵を気絶させる麻酔銃が初登場した
■『メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス』
発売日:2004年3月11日 発売元:コナミ 開発元:コナミ/シリコンナイツ 対応機種:GC
―『MGS2』システムの『新メタルギアソリッド』
『メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス』は、PlayStation版『メタルギアソリッド』のリメイク作品。主観画面で武器を構えるなどの『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』のゲームシステムを踏襲しつつ、新たなシーンや任天堂の小ネタを追加しており、オリジナル版をプレイしたユーザーでも楽しめるような工夫が凝らされています。
- 本作の特徴
・オリジナル版より難易度が低めに設定されている
・開発を担当したのは海外スタジオであるシリコンナイツ
・オリジナル版には無かった麻酔銃が追加された
・ゲーム中に任天堂ネタが登場する
・本作の演出は、映画監督の北村龍平氏が担当しており、オリジナル版とは異なるスタイリッシュなアクションシーンが堪能できる
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