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訴えを起こしたJamie Durrant(38)さんは、UKの開発会社Lionhead Studiosに11年間務めるベテランのゲームデザイナーで、Peter Molyneux氏らと共に、FableやBlack & Whiteシリーズの制作に携わってきた人物。Lionhead Studiosは、2006年にマイクロソフトが買収していますが、ゲイであることをオープンにしていたDurrantさんは、社内で悪質な嫌がらせを受けるようになったといいます。
オフィスでは「私はジム。ゲイなんです」「私とお気に入りの男性。女性はダメ」など、DurrantさんをからかうEメールがやりとりされ、共同キッチンには「Fag Boy Jim(ホモ野郎ジム)」という落書きがあったそうです。
自分一人では解決できないと判断したDurrantさんは、社内に同性愛嫌悪の傾向があるとマイクロソフトの人事部に苦情を申し立てましたが、まるで自分がトラブルの元であるかのように扱われ、結局いやがらせは解決しなかったとのこと。その後Durrantさんはうつ病になり、昨年8月から休職しているそうです。
Durrantさんの裁判は2009年末に行われる予定。マイクロソフトは、この件について正式なコメントを拒否しています。
同社は、Xbox LIVEでレズビアンやゲイを名乗るユーザーのアカウントをBANしたとして、先月も同様の非難を一部で浴びていました。(ソース&イメージ: Mail Online: Xbox designer sues Microsoft over 'Fag Boy' jibes at work, via Joystiq)
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