この調査は、アイオワ州立大学とNPO団体のNational Institute on Media and the Family (NIMF)が1178名の若者を対象に実施したもので、以下のような11種類の項目で質問をしたところ、8.5%(12人に1人)の回答者から依存症になっているサインが見つかったとのこと。
* テレビゲームの使用について家族や友人に嘘をついている
* 嫌な気分や問題から逃げるためにテレビゲームを利用している
* テレビゲームのプレイを止められそうになると不安になったり怒りっぽくなる
* 宿題をやらずにテレビゲームで遊んだ
* テレビゲームで遊ぶ時間が長すぎて学校のテストや課題の結果が思わしくない
8.5%という数字は、米国全体で見ると実に300万人以上の若者に該当するそうですが、この調査の指揮したアイオワ州立大学のDouglas Gentile教授は、「現在のところテレビゲーム依存症が医学界では精神疾患と認識されていない」とコメント。今回の調査結果によって、今後もテレビゲームの性質について教養ある議論をしていきたいと望んでいるそうです。Gentile教授は、ゲーム自体に問題があるのではなく、過剰に使用してしまった場合に、学校など別の生活エリアに悪影響を与えるのが問題だと話しています。
一方、今回の調査は、対象となる被験者が偏っていたことや、規模がやや小さいことなどから、一部で結果を疑問視する声も。「もし300万人もの若者が本当に依存症なら、全米の至るところに治療クリニックが出来ているはずだ」と指摘する専門家もいるようです。(ソース: The Washington Post: Study Finds Some Youths 'Addicted' to Video Games, イメージ: Edge Online)
【関連記事】
「セックスするより新作ゲームで遊びたい。」男性の約7割が回答−海外での調査結果
「バイオハザード5は人種差別的ではない。」専門家が人類学の観点で分析
DSの『脳トレ』で記憶力は向上しない。フランスの大学教授が研究結果を発表
『テトリス』にはトラウマを軽減する効果がある。イギリスでの調査結果
MMOのユーザーにはバイセクシャルの女性が多い… 米調査結果から明らかに
Wiiリモコン等によるモーション操作はプレイヤーの攻撃性に影響しない研究結果が明らかに