
Sony Computer Entertainment of Americaは、PlayStation製品のコマーシャルに出演していた有名俳優Jerry Lamber氏が所有する会社Wildcat Creek、およびBridgestone Tiresを相手に訴訟を起こしたと、複数の海外サイトに対し明らかにしました。
Jerry Lamber氏はPlayStation製品のコマーシャルにて、架空の同社ヴァイスプレジデントKevin Bulter役を演じていた有名俳優。海外ではPlayStationのマスコット的キャラクターとしてゲーマーやファンの間で広く知られており、2010年には世界最大級のゲームショーE3のソニーカンファレンスにも登場しスピーチを行なっています。
問題となったのは今年2月のスーパーボウルからBridgestoneの宣伝に登場していたLamber氏の新たな“Gameon”コマーシャル。Gameonは同社のタイヤを購入すると70ドル分のアメリカンエクスプレスカードか任天堂のWiiがプレゼントされるというキャンペーンで、公開された映像内でLamber氏は『マリオカートWii』を研究服でプレイする姿を披露しました。

現在広告映像からLamber氏のパートは削除され、プロモーションサイトでも同氏の姿は確認できなくなっていますが、この出演に対しSCEAは9月11日付けで両社を“商標違反”であるとして訴訟。海外サイトThe Vergeに送られた公式コメントよれば、訴訟では以下のような内容が問題であるとされています。
* Kevin Butler役としてコミュニティから知られているJerry Lamberを広告に起用することは、ニンテンドーWiiプロモーションのための戦略的な選出である
* キャラクターとしてのButlerを活躍させるためSCEAは多大なリソースを投資しており、Butlerは長年に渡ってPlayStation製品の象徴的な存在になっている
* ソニーでは無く他社の製品をButlerが売るというキャラクターの使い方は、市場の混乱を生み出しソニーに損害を与えうる
* 『LittleBigPlanet Karting』内にKevin Butlerが登場するというプロモートを現在行なっていのに対し、CM内でLamber氏に『マリオカート』をプレイさせるという行為に、ソニーは強い憤りを感じている
* Lambert氏とソニーの契約は既に8月31日で満期完了となっていたものの、広告映像が放映されたのはそれから僅か3日後であるとソニーの弁護士は指摘。コマーシャル製作には数週間から数ヶ月がかかり、Lamber氏はSCEAと契約下にあった際にコマーシャル映像の仕事を始めていた筈であると主張
* キャラクターとしてのButlerを活躍させるためSCEAは多大なリソースを投資しており、Butlerは長年に渡ってPlayStation製品の象徴的な存在になっている
* ソニーでは無く他社の製品をButlerが売るというキャラクターの使い方は、市場の混乱を生み出しソニーに損害を与えうる
* 『LittleBigPlanet Karting』内にKevin Butlerが登場するというプロモートを現在行なっていのに対し、CM内でLamber氏に『マリオカート』をプレイさせるという行為に、ソニーは強い憤りを感じている
* Lambert氏とソニーの契約は既に8月31日で満期完了となっていたものの、広告映像が放映されたのはそれから僅か3日後であるとソニーの弁護士は指摘。コマーシャル製作には数週間から数ヶ月がかかり、Lamber氏はSCEAと契約下にあった際にコマーシャル映像の仕事を始めていた筈であると主張
現在、Jerry Lamber氏およびBridgestone Tiresからの正式なコメントは発表されていません。
(ソース: The Verge)
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