これは海外サイトKotakuのインタビューにて、CEOのFeargus Urquhart氏が明らかにした情報。2007年、原作TRPG“Dungeons & Dragons”のゲーム化権利を持っていたAtariがObsidianに「『Baldur's Gate 3』を作らないか」と話を持ちかけたことからプロジェクトが開始。約1年の月日を重ね契約の協議が間近となったものの、当時財政難に陥っていたAtariが欧州部門をバンダイナムコゲームスに売却、さらに担当していたプロデューサーがAtariを去り、プロジェクトは土壇場でキャンセルとなってしまったそうです。
CEOのUrquhart氏は、Atariからの要望があった際に2,000万ドルから2,500万ドル(BioWareが『Mass Effect』を作るような)開発費が必要だと返答したことや、2008年4月から同年末にかけてプロジェクト実現に向け30パターンものピッチ(企画案)を製作し、個人では1つの企画案に80から100時間を費やしたことなども明らかにしています。
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過去にもBlack Isle Studiosが『Baldur's Gate 3: The Black Hound』を製作していましたが、2003年に親会社Interplayの財政危機に伴いスタジオは閉鎖、プロジェクトも立ち消えとなってしまっていました。名作RPGシリーズ最新作の登場にはもう暫く時間が必要となりそうですが、初代のHDリメイク『Baldur's Gate: Enhanced Edition』は、11月よりPC、また今月よりiOSに向け配信中となっています。
(ソース: Kotaku)
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