E3 2013: 次世代オープンワールドRPG『The Division』でE3連覇を狙う、Ubisoftメディアブリーフィング現地レポート | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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E3 2013: 次世代オープンワールドRPG『The Division』でE3連覇を狙う、Ubisoftメディアブリーフィング現地レポート

昨年度のE3では、隠し球『Watch Dogs』の発表などで話題をさらったUbisoft。今年も、その出展ラインナップの充実ぶりは大手他社を一歩リードしている感があり、先月の決算報告会で2つの新規IP発表を予告していただけに、期待の高さもひとしおです。

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昨年度のE3では、隠し球『Watch Dogs』の発表などで話題をさらったUbisoft。今年も、その出展ラインナップの充実ぶりは大手他社を一歩リードしている感があり、先月の決算報告会で2つの新規IP発表を予告していただけに、期待の高さもひとしおです。



最初にステージに現れたのは、アメリカの人気オルタナティヴ・ロックバンドAlice in Chains(アリス・イン・チェインズ)のギタリスト ジェリー・カントレルです。本物のギターでプレイできるリズムゲームの続編『Rocksmith 2014』が発表されました。ステージではカントレル氏が実際にソロ演奏を行いながら、ネットワーク上のバンドメンバーたちとセッションしたり、音声コマンドで曲のセッティングを行う要素が紹介。

昨年に続いて司会をつとめる女優アイシャ・タイラーの進行で、次に披露されたのは、日本でも9月5日に発売決定した『Splinter Cell: Blacklist』。世界各地で繰り広げられるテロリストとの壮絶な戦いやドラマをダイジェストに凝縮したロングトレイラー映像。注目のCo-opプレイシーンも見ることができました。


雰囲気は打って変わって、スクリーンには『Rayman Legends』のトレイラーやゲームプレイが登場。Wii U専用タイトルからマルチプラットフォーム化したことで一悶着あった作品ですが、パーティ気分で楽しめそうな多人数協力プレイをはじめ、申し分ない出来であることが実感できます。


あまり名前の聞きなれない『Mighty Quest for Epic Loot』は、PC向けのFree-to-Playタイトルで、ダンジョン探索に『Orcs Must Die!』と似たTD型システムを組み合わせ、それらをマルチプレイで楽しめるという内容。ユーモアたっぷりのトレイラー映像と共に、クローズドベータテストの実施が発表されました。

『South Park: The Stick of Truth』はUbisoftがTHQから権利を獲得した、Obsidian Entertainment開発のサウスパークを基にしたRPG。本ホリデーシーズンの発売を予定しており、シアター展示されていたUbisoftブースでも本作の人気は特筆すべきものがあります。




Ubisoftの最高責任者Yves Guillemot氏がステージに現れ、ここからは次世代機向けタイトルの話に移ります。新規IPのひとつとして最初に発表されたのは、『Driver』シリーズなどで知られるUbisoft Reflectionsのオープンワールドドライビングゲーム『The Crew』。本作は、ニューヨークの摩天楼からマイアミのビーチ、ネバダ砂漠まで、アメリカ全土を再現した広大なオープンエンデッドの環境で、シングルキャンペーンミッションやオンラインマルチプレイレースが行えるという壮大な作り。フレンドや他のプレイヤーと一緒に“クルー”を結成することができる他、車のカスタマイゼーションやソーシャル系要素も充実。プラットフォームはPS4/Xbox One/PCを対象に、2014年初頭発売予定です。

昨年のE3で各賞を総なめにした『Watch Dogs』も、目を見張るクオリティーのCGトレイラーが披露。本作はソニーのプレスカンファレンスでもライブゲームプレイデモが実施されており、遠隔操作で仲間の逃亡に加担したり、警察に包囲された際に町を停電させて逃走するといった、特徴的な要素を見ることができました。


カジュアル向けのタイトルとしては、次世代機ローンチタイミングにあわせた海外超人気ダンスゲーム最新作『Just Dance 2014』、Kinectのモーション操作でラビッツたちとパーティーゲームが楽しめるXbox Oneのキッズ向けインタラクティブTVショー『Rabbids Invasion』が発表。


Ubisoftのエースタイトル『Assassin's Creed IV: Black Flag』は、ミュージックビデオ仕立ての最新トレイラーが紹介。酒場での乱闘、大砲が乱れ飛ぶ海戦、マストでの一騎打ちと、これぞ海賊といえるゲームプレイの数々。クリエイティブ・ディレクターによるプレゼンも行われました。



根強い人気のあるレーシングプラットフォーマー『Trials』シリーズに、2つの新作が発表。『Trials Fusion』はXbox One/Xbox 360/PS4/PC向けに2014年発売予定の最新作で、詳細は不明ながらバイクが空を舞うほどの豪快なトリックを決められるようです。一方の『Trials Frontier』はタブレット/モバイル向けの作品。


Yves Guillemot氏が再びステージに上がり、もう一つの新規IPとなる『Tom Clancy's The Division』を発表。Ubisoftの小会社となったMassive Entertainmentが開発するポストアポカリプティック・オープンワールドオンラインRPG。ブラックフライデー(米国の年末商戦)中に流通したお金を介して人々に蔓延した病原体によって、たった5日間で人類が崩壊の危機に追いやられるという非常に興味深いストーリー背景が、昨年の『Watch Dogs』発表を彷彿とさせる陰謀めいたイメージトレイラーで説明されます。



PlayStation 4を使ったゲームプレイデモも実演されました。ゲーム画面は一般的なサードパーソンシューターやMMOのスタイルを踏襲しているものの、そのグラフィックレベルや崩壊した街の細部のディテールは圧巻。スキルやインベントリー、全体マップなどのインターフェースが、まるで画面に溶けこむかのような立体的かつスタイリッシュにデザインされているのが印象的です。銃撃戦の戦闘パートも、アクション性よりタクティカルシューター寄りの作りであることが伺えます。

『The Division』はXbox One/PS4をターゲットに2014年にリリースを予定。あの小島秀夫監督も本作には一目置いており、E3 2013におけるベスト・オブ・ショウの最有力候補であることは間違いないでしょう。
《Rio Tani》
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