
ついに発売されました『アサシン クリード シャドウズ』。日ノ本を舞台に奈緒江と弥助が戦いを繰り広げますが、たまには息抜きもしたいですよね。
そんな彼らとプレイヤーの休息のお供として、シリーズはたびたびミニゲームを搭載してきました。そこで今回は「アサシン クリード」シリーズの印象的なミニゲームを5つ紹介します。
全部取れたら君の勝ち……マダガスカル発のボードゲーム「ファノロナ」

まずは「ファノロナ」。『アサシン クリード III』『アサシン クリード IV ブラックフラッグ』『アサシン クリード ローグ』など、アメリカ編のアサクリに登場するミニゲームです。
横9×縦5のボードに配置された白黒の石を動かして、お互いの色の石を取り合うゲームです。相手の石にくっつくか、もしくは離れるかすると、その直線上にあるすべての相手の石を取ることができます。

移動後もまだ取れるのであれば、連続で取得することができます。このコンボが決まるとなかなか気持ちいいんですよね……。
シンプルゆえに勝ちパターンも見つけやすいですし、正直真面目に遊んだらほとんど引き分けにしかならないのですが(上記画像はお互い千日手に突入しています)ボードにぴしっと石が収まっているデザインはなかなか美しいです。このゲームは15世紀のマダガスカルで生まれたとされています。

置いたり動かしたり……変なルールの石取りゲーム「ナイン・メンズ・モリス」

ミルズ、カウボーイ・チェッカー、モリスなど様々な呼び名があるボードゲーム「ナイン・メンズ・モリス」。ファノロナ同様、アメリカ編のシリーズによく登場します。
24個の点を持つ格子が描かれたボード状に、交互に白黒の石を置いていくのですが、自分の色の石で1列を埋めることができたら、相手の列が完成していない石を奪い取ることができます。
それだけならただの三目並べですが、すべての石を置ききったあとは、自分の石を動かして列を作っていくことになります。この配置からの移動というルールがなんともチグハグでたまりません。

しかし、こちらも真面目にやるとわかる通り、このゲームもすぐに引き分けに持ち込むことができますし、詰ませることもできます。上手いこと配置すれば、列の一部になっている自分の石をひとつ隣にズラしたり戻したりするだけで敵の石を全部取れるようになるので、若干の万能感が味わえます。
このゲームはローマ帝国時代に生まれました。『アサシン クリード オリジンズ』はプトレマイオス朝末期から始まるので、もしかしたらバエクやアヤがこのゲームの前身みたいな何かを触っていた可能性が……あるかも?
俺が貴様を潰すまるでラグナロク 神々もハマったラップバトル「口論詩」
続いて紹介するのは「口論詩」。『アサシン クリード ヴァルハラ』に登場するミニゲームです。
こちらはバイキングたちが実際に行っていた文化を元にしたもの。宴の席でリズムに合わせてお互いをバカにしあい、その優劣を競っていたようです。北欧神話でもその様子は描かれています。
『アサシン クリード ヴァルハラ』ではより現代のラップバトルに似せて、複数の選択肢から意味やライムや調子が合っているものを探すミニゲームになっていました。
このミニゲームに関しては、Game*Sparkの人気企画「ゲームで英語漬け」でも取り上げていますので、ぜひとも併せて読んでみてください。
しかし、ライムやリズムをそのままに意味を通しつつ、プレイヤーが間違えそうな選択肢まで用意して訳すなんて……た、大変なローカライズだ……。
俺のターン、トールの一撃で貴様にダイレクトアタック! バイキングも熱中した神々の遊び「オーログ」
『アサシン クリード ヴァルハラ』からもうひとつご紹介。こちらは「オーログ」というミニゲームで、シリーズにしては珍しいオリジナルのダイスゲームです。大作RPGといえばこの手のコンテンツがほしいですよね!

まず各プレイヤーは同時に6つのダイスを振ります。ダイスには斧、弓、兜、盾、手が描かれており、それぞれに能力を発揮します。
斧と弓は直接攻撃ですが、相手の出した兜と盾に相殺されてしまいます。なので、基本的にはジャンケンなのですが、そこに絡んでくるのがトークンです。

ダイスには一部赤いマークが付いている面があり、この面を出すとその分だけトークンがもらえます。このトークンが溜まると、事前に組んでいた3つの「神の恩寵」を使用でき、強力な能力を発動できます。
トークンは手の面を出すことで奪い取れるので、相手の神の恩寵が発動する前に封じることも可能。上手いことダイスを操って勝利をもぎ取り、勝利の証として相手が使った神の恩寵をいただきましょう。

そこまで奥深くはありませんが、筆者はデュエルやコレクションといった響きにめっぽう弱いので、全部遊び尽くしまくした。なお、アナログ版も発売されています。
最新作のミニゲームもご紹介「流鏑馬」「九字切り」
『アサシン クリード シャドウズ』には、案の定日本らしいミニゲームがいくつか用意されていました。
まずは王道の「流鏑馬(やぶさめ)」。馬上から的を射るというシンプルながら実用性の高い競技です。

こちらは弥助でプレイすることができます。偉丈夫がバシバシと的を射ていくのはなかなかサマになりますね。コントローラーで遊ぶとオートエイムに引っ張られて逆に邪魔だったので、感度やオートエイムの強度を弄りながら遊んでみてください。

続いて、奈緒江専用の「九字切り」。指で複雑な印を作り、「臨兵闘者皆陣烈在前」と呪文を唱え、集中力を高めるという非常に忍者らしいミニゲームです。ゲームとしては、画面内に表示されるキーをタイミングよく押すと成功するいわゆる音ゲーになっています。

クリアすると奈緒江の過去が垣間見れるので、ストーリー理解のためにある程度は遊んでおきましょう。
他にも、古墳探索や勇気の道など、謎解きやパルクールが楽しめるアクティビティが存在しますが、本音を言えば将棋や囲碁といった日本らしいボードゲームも遊びたかったですね……。
おまけ:アンタの手札はお見通しだぜ、文字通り……『ウォッチドッグス』に登場する「ポーカー」

同じユービアイソフトの『ウォッチドッグス』シリーズからも「ポーカー」を紹介しましょう。
『ウォッチドッグス』の舞台であるシカゴには、賭けポーカー(テキサス・ホールデム)が楽しめる場所が4つあります。薄暗い地下室でカードを回している連中は、どう見てもカタギではなく、気軽に混じったらケツの毛までむしられそうです。
しかし、主人公のエイデン・ピアースにはハッキングの力があるうえ、こんな地下室にもしっかり監視カメラがセットされています(ctOSバンザイ!)相手の手札とストレスレベルが丸わかりなので、常にゲームを優位に進められます。
どれ、ちょこっと拝見……あー、これはレイズしても良さそうッスわぁ……。

街の賭場という賭場を荒らし尽くし、意気揚々と最後の鉄火場であるマッドマイルに出向いたエイデン。賭け金も信じられない額になってきました。とはいえ、ハッキングさえできれば問題なし!稼がせてもらおうか!
さて、カメラは……あれ、無い!? ここ、監視カメラ無いぞ!?

以上、『アサシン クリード』シリーズ(と『ウォッチドッグス』)に登場するミニゲームを掻い摘んで紹介しました。皆さんの好きなミニゲームは何でしょうか?ぜひコメント欄で教えてください!