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『鋼嵐』はスクウェア・エニックスが関係して作られたものではない―開発中止『フロントミッション』アセット不正流用の訴訟について

多くのゲーマーが寝耳に水状態の訴訟、果たして経緯は法廷で明らかにされるのか。

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『鋼嵐』はスクウェア・エニックスが関係して作られたものではない―開発中止『フロントミッション』アセット不正流用の訴訟について
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『鋼嵐 - メタルストーム』

先日に開発中止された作品のアセットを不正流用したとしてスクウェア・エニックスが提訴したと報じられていたPC/モバイル向けシミュレーションRPG『鋼嵐 - メタルストーム』について、スクウェア・エニックスは弊誌取材に対し『鋼嵐』が同社とは関係のないタイトルであることを表明しています。

アセット不正流用が訴えられている『鋼嵐』

『鋼嵐』は、『フロントミッション』シリーズ最新作『FRONT MISSION:BORDERSCAPE』の公式サイトなどが閉鎖された後に突如発表されたシミュレーションRPGです。別名義のオリジナルタイトルとして登場したものの作品内のキャラクターやメカデザインが酷似しており、主要キャラや設定公開資料も含まれていました。

その後2年ほどが経ち、『鋼嵐』は2023年11月頃には中国で、2024年10月末には日本を含むグローバル地域でも正式なサービスを開始しています。

しかし先日、『鋼嵐』について、スクウェア・エニックス側から、『FRONT MISSION:BORDERSCAPE』アセットを契約に反し放棄せず不正に利用しつづけているとし『鋼嵐』の差止め及び、損害賠償を求める訴訟が行われました。


シアトルの地方裁判所に提出された訴状では、Shanghai Zishun Information Technologyがスクウェア・エニックスと2019年に結んだ『フロントミッション』のライセンス契約に基づいて『FRONT MISSION:BORDERSCAPE』を開発していましたが、2022年10月にライセンス契約は終了されたと記載されています。同作に関するすべての知的財産権は開発当初からスクウェア・エニックスが所有するとされていた模様です。

2024年10月にHK TEN TREE LIMITEDがリリースした『鋼嵐』に関して、スクウェア・エニックスはライセンス契約に基づいて作成されたアセットが使用されているとして著作権侵害を訴え、差止め及び損害賠償を要求。2025年3月4日に東京地方裁判所で、3月13日にワシントン州西部地区連邦地方裁判所で訴訟を提起したとのことです。

『鋼嵐』はスクエニと関係なし。係争中のため訴訟の詳細は不明

弊誌が同訴訟についてスクウェア・エニックスに事実関係の確認を取ったところ「係争中のため、コメントは差し控えます」との回答を貰っています。

また、『FRONT MISSION:BORDERSCAPE』と『鋼嵐』との関係性については、「当該タイトル『鋼嵐』は当社とは関係ございません」とし、『鋼嵐』がスクウェア・エニックスとは関係がない、何らかの許諾や正当な関係性のもとに制作された作品ではない旨を示したものの、それ以外については同じくノーコメントとされています。

ライター:三ツ矢,編集:Akira Horie》
Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

Game*Spark副編集長。平日日中のニュースデスクおよび料理連載や有志翻訳者連載の基本担当。 2021年版以降の『ウィザードリィ外伝 五つの試練』イード側のディレクターも兼務中。

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