2011年のゲーム開発者向けカンファレンスGDCにて公開され、Unreal Engine 3の技術デモとしてデベロッパーだけでなくユーザー達からも大きな注目を集めた「Samaritan」。当時はゲーム化の予定が無いと伝えられていたこの技術デモですが、現在開催中のGDC 2014にて非常によく似た登場キャラクターのパネルが新規IPのイメージとして登場し注目を集めています。
これはEpic GamesのリードアニメーターJay Hosfelt氏がパブリッシングパートナー無しの新規IPのものとして公開したコンセプトアートとキャラクターモデルで、「Samaritan」との関係性に加え、タイトルやリリース時期などは一切明らかにされていません。一方でキャラクターの黒い短髪やジャケット、衣装のラフな着こなしは「Smaritan」のキャラクターと非常によく似ています。
Hosfelt氏はカンファレンス中、この新規IPを使用してゲームのプロトタイプを作り上げるプロセスについて語り、Unreal Engine 4のオブジェクト指向型アニメーションとインタラクティブ性を使用すれば、アセットが完成する前にデザインのアイディアに挑戦することが出来ると語りました。実際に『Gears of War 3』ではアイディアからプレイアブルなプロトタイプが生まれるまでおよそ12週間かかったものの、この新規IPでは約1週間にて成功したとのこと。

海外メディアPolygonが撮影した新規IPのイメージ。すでに発表されている『Fortnite』とは大きく異る
GDC 2011にて公開されたUnreal Engine 3の技術デモ映像「Samaritan」は、CGではなくリアルタイムな技術デモであり、ゲーム要素は存在しないもののプレイアブルなデモであったことや、12人のメンバーにより3ヶ月間で製作したことが明らかにされていました。
同年5月にはUnreal Engine 4であればフルゲーム化が可能との発言もEpicからあった同デモですが、現時点でEpic Gamesよりその類のゲームタイトルはアナウンスされておらず、果たして本当にプレイ可能なゲームとしてゲーマー達の目の前に戻ってくるのか、続報に期待しておきましょう。