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SCEのE3プレスカンファレンスでサプライズのひとつとして発表された、一人称オープンワールドゾンビアクションRPGの続編『Dead Island 2』。発表会ではCGトレイラーのみしか披露されませんでしたが、E3会場内のDeep Silverクローズドルームで、開発者プレゼンテーションとデモプレイを見ることができたので、そのインプレッションをお届けします。
既にお伝えしている通り、今作の開発はTechlandから『Spec Ops: The Line』のスタジオYagerにバトンタッチ、両次世代機とPCを対象プラットフォームに、Unreal Engine 4を用いて開発されています。ゲームの舞台も、E3での発表にぴったりと言えるカリフォルニア州に変わり、ゾンビ地獄と化したパラダイスで、生存者たちが再びサバイバルを繰り広げることになります。
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残念ながら今回の展示は撮影一切禁止。
前作から大きく変わった点として、マルチプレイが最大で8人参加可能になりました。プレイヤーは協力するだけでなく、敵対したり、あるいは互いに干渉しないで同じワールドに存在でき、もちろんシングルやオフラインでのプレイも可能とのことです。
プレイアブルクラスとしては、「Berserker」「Hunter」「Speeder」「Bishop」の4人が紹介。それぞれ全く異なるスキル、アビリティ、特化武器、プレイスタイルを持ちます。SCEからはPS4版に専用クラスが用意されるとの発表がありましたが現段階で詳細は不明。
他にも、キャンピングカーを運転して生存者たちを助けてくれる、“Max”と猫の“Rick Furry”も重要な仲間として登場。この猫に関してYagerの開発者は、本物の猫をモーションキャプチャーしていると力説していました。
舞台のカリフォルニアは政府によって他の州から閉鎖されていますが、スポットによってゾンビウィルスの感染度が異なり、ゾンビの多い場所とそうでない場所が存在。ゾンビの種類も多種多様になり、老若男女の違い、体系の違いなど驚くほどの種類があり、プレイヤーはゾンビのタイプによって戦い方を考える必要があります。実演デモの中でも、“Thug”と呼ばれる巨漢ゾンビとの戦闘が見られました。
『Dead Island 2』でプレイヤーの脅威となるのはゾンビだけではありません。今作には敵対的な人間のNPCが登場し、元軍人、脱走兵、略奪者など各々が異なる目的を持って行動しているそうです。
昨今のゾンビサバイバルゲームでは定番となりつつある、武器クラフティング要素も充実。マップ上で拾った通常武器や様々な日用品を組み合わせて個性的な凶器を作成。“Dual-Wielding(二刀流)”も可能になり、たとえばマチェーテとショットガンといった全く異なるタイプの武器を同時に装備して戦うことができます。
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セッションで実演されたデモは、2013年に作られたプロトタイプとのことで、アニメーションやテクスチャー等、まだ一部に粗があり、フレームレートも低い印象を受けましたが、Unreal Engine 4を採用しているだけあって総合的には前作と見違えるグラフィッククオリティーに進化しています。
ゲームプレイ面で開発者が強調したのは、「Environment(環境)の活用」です。ステージ上のオブジェクトにインタラクティブな要素が追加されていて、戦略的に利用することができます。デモ中にも、民家の庭で敵対的な人間と銃撃戦になった際、敵の背後にある門を撃って開放し、通りにいるゾンビをおびきよせて襲わせたり、車の警報装置をさせ、バーナー付きクロスボウでまとめて爆破するといった場面がありました。炎による攻撃も、次々と周りのゾンビに燃え移っていくので有効的です。
『Dead Island 2』はPC、Xbox One、PS4をプラットフォームに、海外で2015年春リリース予定。PS4先行のベータテスト実施も決まっています。