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8月16日と17日に、ワシントンD.C.のWashington Convention Centerにて、「Video Gamers United」というイベントが今年初めて開催されました。
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会場入り口には、8000ドルかかったという巨大でゆるいドンキーコングが出迎え、狙ったのか偶然なのか、同じ日に同会場ではポケモンの世界大会も開催されていました。
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ほがらかな顔のドンキーコングさん
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会場入り口
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入場料を支払って展示会会場へ入ると、設置されたアーケードゲームや家庭用ゲームを自由に遊ぶことができ、これが集客に一役買っている模様です。インディーズデベロッパーやKickstarterの作品紹介ブース、ゲームをモチーフにしたアート作品の販売ブースなども設置されていました。
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Crashable studiosというインディーズデベロッパーのブース
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Kickstarterプロジェクトのファンタジー屋内サッカーゲーム『Kicket!』
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ビーズを使ったドットアート作品の販売ブース
会場があるフロアでは、各会議室でゲームのボイスアクターとして活躍するRichard Epcar氏など、ゲームに関連するゲストのトークショーや、ドキュメンタリー映画『Video Game: The Movie』の上映会も催されていました。
大ホールには、ずらりと並んだ新旧作のアーケード筐体や、家庭用ゲーム機が並んだブース、テレビとゲーム機が設置された移動式トレーラーなど、さまざまなゲームのプレイ環境が体験でき、バラエティ豊かな会場となっていました。
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格闘ゲームの体験ブース
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新旧アーケード筐体の体験ブース
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トレーラーを改造したゲーム体験ブース
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キャンプ場でもゲームができる!
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フードスタンド風ゲーム専用トレーラー
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なぜか会場中心にはアメリカ空軍のブースが大きく陣取っており、空軍の実績を紹介するコーナーやF-16戦闘機の実機が展示されているなど異彩を放っていました。ちなみに、アメリカ陸軍もブースを出していましたが、これらはゲームとは全く関係ありません。CoDやBFシリーズなどに興味を持っている若者達を勧誘する狙いでブースを出展したのでしょうか。非常にアメリカらしいアプローチと言えるかもしれません。
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会場では和太鼓やバイオリンのカルテットによる演奏も(これもゲームと関係ありません)
ワシントンポストによると、「VGU」は米国防総省職員の男性が1年半かけて企画したイベントで、首都ワシントンD.C.で初となる大規模なゲームイベントとしてビジネスが成り立つと見積もっていた模様です。
しかしながら、初開催で広報が足りなかったためか、来場者は当初目標としていた25000人を大きく下回り、最終的には7736人だったそうです。16日は40ドルだった入場料が翌日の朝には半額になっていました。同日、同会場で開催されていたポケモンの世界大会が大きな盛り上がりを見せていただけに、少し寂しい結果となってしまいましたが、主催者は来年以降の開催にも意欲を見せているようです。
少し先の話ですが、東海岸最大級のアニメ・ゲームイベントの「Otakon」も2017年からワシントンD.C.へ移転することが決まっていることから、もしかしたら「VGU」もその流れに乗って、今後大きなイベントになるかもしれません。
いずれにしても、様々なゲームがプレイできるという点を目玉とした展示会は興味深いものでしたので、次回の開催も期待したいところです。