「プリズン・ブレイク」や「大脱走」など、刑務所からの脱獄とそれを取り巻く人間ドラマを描いた映像作品は数多くあります。今回はそうした「刑務所からの脱獄」をテーマとした2Dグラフィックの脱獄ゲーム『The Escapists』をご紹介。本作はインディーデベロッパーMouldy Toof Studiosが開発を手掛けており、Kickstarterでは7,000英ポンド（約120万円）以上の資金調達に成功。そして2015年2月13日に正式版がリリースされました。
脱獄ゲームと言われるとなんだか難しく聞こえますが、ゲームシステム自体は非常に簡単。刑務所での日々のルーチンワークをこなしながら看守の目を盗み、脱獄に必要な道具を集め、脱獄への経路を探したりするだけです。
とはいえ、看守に目を付けられてしまうと、持ち物や自室の検査が行われてしまう事があります。せっかく穴を掘ったのに懲罰房行きになってしまった……というのもよくある話。そもそも1日やそこらで脱出できるほど刑務所は甘くないので、あくまで模範囚として生活しながら、裏でコツコツと作業を進める必要があります。
脱獄の準備をするにあたって、お金はとても重要な要素となってきます。1日のうちに仕事をする時間が割り当てられているので、毎日コツコツ溜める事もできますが、他の囚人から依頼を受けて、その見返りで報酬を得るのも一つの手です。依頼内容は「○○からアイテムを取り返して！」「○○をやっちゃって！」など単純なものが多く、1回で1日の給料と同じくらい貰えるので手っ取り早く稼ぎたい人におすすめです。
武器やシャベルなどの便利なアイテムは簡単に手に入りません。他の囚人からアイテムを買ったり盗んだりして、それらをクラフトする事で、ようやく脱獄の第一歩を踏み出す事ができます。何を組み合わせれば目的のアイテムが作れるかを知るには、ゲーム内で「Crafting Note」を見つけるほかありません。本作の攻略サイトなどでクラフティングの詳細を調べる事もできますが、本物の脱獄者の気持ちを味わうには要らざるものでしょう。
脱獄に使えるアイテムは大抵「所持禁止アイテム」に設定されています。とりあえず自分のデスクに隠しておく事もできますが、検査などで見つかってしまうと問答無用で没収されるので、重要なアイテムをどのように隠すかも攻略の鍵となります。
本作を紹介するにあたって、一番警備が甘く自由時間も多い刑務所を使用しましたが、これより監視の目が厳しい刑務所はたくさんあります。『The Escapists』は現在Steam、Xbox Oneにて発売されており、Steam版は1,780円（2015年2月20日まで1,335円）となっています。みなさんも「脱獄不可能」と呼ばれる刑務所への脱獄を試みては。
