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505 Gamesがパブリッシュを担当し、threeonezeroが開発するPC/PS4/Xbox One向け宇宙サバイバルアドベンチャー『ADR1FT』。映画「ゼロ・グラビティ」を彷彿させるシチュエーションとUnreal Engine 4で描かれる美しいグラフィックが話題を呼んだ本作を、E3会場にてプレイする機会を得たので、ハンズオンレポートをお届けします。
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本作は、何らかの事故で致命的な損傷を受けた宇宙ステーションの中で、記憶を無くして漂っていた唯一の生存者が目覚めることからスタート。プレイヤーはその生存者を操作し、ステーションの内外を探索し、生存を目指しつつ何が起こったのかを解明していきます。
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今回のハンズオンではPS4版をプレイ。宇宙ステーションを探索し、いくつかの目標を完遂することが目的です。無論宇宙ステーション内の酸素は宇宙に放出されており、備えている酸素だけが唯一の命綱となります。また、移動時には酸素を推進力にするため、無駄な動きが多ければ多いほど酸素残量がどんどん減っていきます。
この酸素はステーション内外に漂っているボンベやリペアステーションで補充できます。とはいえ、ボンベは数が限られており、酸素をいつでも手軽に補充できるわけではありません。また、移動時にオブジェクトへ衝突すると宇宙服が徐々に破損していくため、慎重な操作が必要になります
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移動方法は左スティックで前後左右、右スティックで視点移動とFPSなどでよく見られる操作形態ですが、無重力下特有の操作でLRボタンに上昇と下降、左右ロールが割り振られていました。酸素と宇宙服の損傷という制限が無駄のない動きを必要とし、無重力空間特有の操作方法は慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
ちなみに筆者は最初、慣れない操作でオブジェクトへの衝突を繰り返し、宇宙服がかなり損傷、ギリギリのところで慎重な操作を心がけましたが、逆に時間をかけすぎて酸素切れを起こすという結末に…。謎を解き明かすことができませんでした。
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破壊された宇宙ステーションに取り残される絶望的状況、そんな中でも美しい無重力下の植物や地球、そして常に最善手が求められる緊張感。そうした要素がうまく融合し、『ADR1FT』ならではの面白さを生み出しています。本作は海外で2015年9月のリリース予定。なぜ宇宙ステーションが破壊されたのか、気になる真相が明らかになります。