
ユーザーのゲーム配信や動画作成はますます盛んになり、ゲームキャプチャー製品も次々と新製品が登場、種類が豊富になってきました。今回はAVerMediaから7月9日に発売予定の新型ゲームキャプチャー機器「Live Gamer EXTREME GC550(以下 GC550)」の製品紹介とレビューを、ゲーム実況配信もしている筆者がお届けします。
■高画質録画はもはや当たり前!「GC550」は何が凄い?

今までGame*Sparkでは、AVerMediaが発売するキャプチャー製品をいくつかご紹介してきました。以前発売された製品も 「1080P/60FPSでの高画質録画が可能」「パススルー出力機能つき」「キャプチャー機器側でマイク音声も一緒に録音可能」など、なかなかの高性能な物ばかりでした。

今回発売される「GC550」も例に漏れず上記の性能は全て揃っています。さらにHDMI端子のほかコンポーネント端子もついているので、例えば同じUSB 接続タイプのキャプチャー製品「MonsterX U3.0R」はHDMI端子で繋げないゲーム機はキャプチャー出来ませんが、「GC550」はコンポーネント接続ができるゲーム機での録画も可能です。

と、ここまで書き出してみて「以前紹介した製品と似たり寄ったりじゃないか!」なんて思った方、かくいう私も製品を使ってみるまでは既存の製品と何が違うのかさっぱりわかりませんでした。 では今までのAverMedia製品と比べては何が変わったかというと、「GC550」では付属のキャプチャー録画・配信ソフト「RECentral」がパワーアップしてとても使いやすくなっていることでしょう。
■「RECentral 2」のおかげで新たに録画ソフトや配信ソフトを用意する必要なし!

今までAVerMediaのキャプチャー製品に付属していたキャプチャーソフト「RECentral」が、今回「GC550」から新たに「RECentral 2」としてパワーアップして登場しました。
4種類の録画品質から好みを1つ選び、あとはRECボタンを押すだけでゲーム録画が始まります。(カスタムも可能。)何も難しい事はなく、初めてゲーム動画を撮る方も簡単にスタートする事が出来るかと思います。

「RECentral 2」ではピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)機能が追加されました。ゲーム画面と一緒に画像・Webカメラの映像・別の動画などを重ねて、そのまま録画や配信する事も可能になりました。(この設定もシーンを選ぶだけで簡単に設定出来ます。)

録画のほか、ストリーミング機能もついています。最初にTwitchやニコニコなど、普段自分が使っているプラットフォームを選んでアカウント設定をすると、基本的にあとはストリーミング開始ボタンを押せばすぐに配信を始める事が出来ます。
個人的に以前の「RECentral」よりもこのストリーミング機能が手軽に始められるようになっており、かなり使いやすくなっていると思いました。

新たに「シェア機能」も追加。「RECentral 2」でゲーム映像と実況音声を一緒に録画した後、動画をそのままYouTubeなどにアップロードできます。
今までAVerMediaのキャプチャー製品レビューを多数書きましたが、その際に使用するキャプチャーソフトや推奨してきたソフトはほぼサードパーティ製のものでした。というのも、以前まで付属していた「RECentral」では単純な録画・配信しか出来ず、簡単に扱えるものの今一歩かゆい所に手が届かない印象が否めませんでした。
今回付属される「RECentral 2」は簡単操作かつ機能も増えた事により、これ1つで充分と言っていいほどの使い勝手の良いソフトになっています。もちろん、既存のサードパーティ製ソフトも利用できますが、「RECentral 2」はゲーム実況や配信を新たに始める人にとっても、入門編として使ってみてもらいたいキャプチャーソフトだと思いました。
■GC550の基本的なキャプチャー性能を検証!

製品自体の出来はどうなのか、動きの激しいFPSゲームを使って動画撮影をすることに。HDMIパススルー機能を使い、普段プレイしているモニターと「RECentral 2」にゲーム画面を表示して録画をテストしたところ、パススルー機能のおかげでプレイする側の映像は遅延なしで表示されます。
出来上がった動画もコマ落ちなどまったく無く、文句のつけようがない、とても綺麗な動画として録画されていました。ただ「1080p/60fps」でゲームを録画するにはそれなりのPCスペックを要求されます。見た目的には「720p/30fps」でも充分綺麗なので、個人的には720P録画で問題ないかと思います。
■まとめ

気になる点としては、「GC550」をPCに接続するには“USB3.0”が必要(USB 2.0には非対応)であり、本体にハードウェアエンコーダが搭載されていないので、録画した動画をエンコードする際にPCスペックを多少要求されるところは人を選ぶ点かもしれません。
※「RECentral 2」を使う場合は、CPU/グラフィックボード内蔵のハードウェアエンコーダに対応しています。
基本的にデスクトップPCを使っている人向けの製品となりますが、高性能なキャプチャー性能と使い勝手の良いキャプチャーソフトが付属されており、製品全体 の完成度はとても高く感じました。様々なゲーマーにオススメ出来る製品なのはもちろんの事、PCスペックを満たしているのならばゲーム実況ビギナーの方にとってもかなり扱いやすい製品となっています。

Live Gamer EXTREME GC550 製品ページ:
http://www.avermedia.co.jp/product_swap/gc550.html