披露されたのは、スタッフが実演プレイを行うハンズオフのデモで、IGN Firstの動画でも確認できた、緑豊かな大草原でのゲームプレイシーン。主人公Drewとパートナーの巨大なドラゴンThubanが、次々現れる敵兵と巨大ボスモンスターMantis相手に戦いを繰り広げます。
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主人公のDrewは、大剣を振り回したり矢を放ったり、トラップを仕掛けたり、さらにはボス敵の体によじ登ったりと多彩な攻撃手段を持ち、ドラゴンフォームに変身して強烈なコンボ攻撃を見舞うことも可能。AIコントロールのThubanも、炎のブレスや体当たりで敵をまとめて相手にし、プレイヤーが指示を出すこともできます。戦闘は、プラチナらしいスタイリッシュさもありながら、広いフィールドでプレイヤーのとれる行動が多く、ダイナミックかつ自由度の高い印象。
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『Scalebound』のゲームプレイを目にしてもっとも感じるのは、やはりグラフィックビジュアル面の質の高さ。ドラゴンの鱗の質感や地平線まで広がる壮大な景観など、ゲーム内の世界から“重さ”や“存在感”がひしひし伝わってきます。反面、動作が重くなったりする部分も見受けられましたが、今回のデモはまだプレアルファバージョンであり、発売時期である2016年ホリデーまでにはチューニングされることでしょう。
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gamescomのデモプレゼンで特筆すべきは、本作のRPG要素が一部明らかになったこと。『Scalebound』は過去にプラチナゲームズが手がけてきたような純粋なアクションゲームではなく、深みあるキャラクターカスタマイズシステムを備えたアクションRPG作品なのです。
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まずプレイヤーと行動を共にするドラゴンは、体型や皮膚の質感、色といった見た目から、ブレスの属性までプレイヤーの好みに選べ、進化させることで新たなアビリティ習得や特技を伸ばしたりと、「モンスター育成」的な楽しみが用意されています。一方の主人公Drewにも成長要素があり、プレゼンテーションのワンシーンでは『Diablo』シリーズ風のインベントリー画面も確認。武器や防具の種類は豊富な様子です。
また、本作がRPGであることを決定づける、クエストの攻略らしきゲームプレイシーンも垣間見えました。ゲームの舞台である世界“Draconia”やドラゴン自身の謎に迫る物語が描かれるようです。gamescomでは4人Co-opプレイに対応することも発表になり、本作へのイメージががらりと変わってきたゲーマーも多いのではないでしょうか。
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『Scalebound』はXbox Oneを対象に、2016年ホリデーシーズン発売予定です。