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──ところで本作の発売日なんですが、2015年末と思っていていいんでしょうか?
喜多村氏:2015年の12月には発売したい・・・んですけど、ユーザーさんやシティコネクションさんからのフィードバックなどを取り入れていくと、2016年の1月2月頃が現実的な線になるかもしれません。反響が凄かったこともあって、開発を延期してでもクオリティを上げたいというのが本音ですね
──なるほど。では本作のリリースが1月や2月になったとしても、開発が遅れたのではなく、更に盛り込むための時間なんですね。
喜多村氏:あと今回発売する、いわゆる「2016年版」は、しっかり作るのは大前提ですが、ある意味ではプロトタイプ版になると考えています。本作が出た後にユーザーさんから寄せられた意見などを、きちんとした形で続編に反映していくつもりです。ですのでこのプロジェクトは、悪い意味で「騙してやろう」みたいなものではなく、ユーザーさんが望むものを着実に生み出していけるものを目指しています。
──販売はダウンロード形態と考えてよろしいんでしょうか?
喜多村氏:正直なところ、パッケージ販売にするかダウンロード販売にするかは悩んでいます。おそらく基本はダウンロードになると思いますが、PS4を楽しんでいる方の中にはオフラインで遊んでいる人もいますよね。そういった方々もプレイできるような環境を整えられたらいいなと今考えています。例えば、パッケージ版の限定通販などですね。
──手元に残しておきたいという、現物派の方もいますし。
喜多村氏:それこそ『燃えプロ』ならではの、「モエプロゲッターズ」などもありましたからね。ちゃんと赤版と黒版の2種類を作りたいです(笑)。
──ちなみに価格の方も気になるところですが、その辺りはいかがでしょうか。
喜多村氏:正確な価格の方はまだ発表できる段階ではないんですが、皆さんが期待しているよりかは安い金額になると思います。1,000円は切ります、そこはお約束します!
吉川氏:お約束するんですね(笑)。
喜多村氏:はい(笑)。ただパッケージ版を出すとしたら、そちらに関してはちょっと別になるかもしれません。
──物理的なコストが発生しますからね、分かります。それにしても、権利会社さんと開発会社さんがこれほど近い距離というか、しっかり手を取り合って制作が進むというのも珍しい気がしますね。
喜多村氏:実は、Androidのスマートパス版『燃えろ!!プロ野球』を弊社で開発させていただいたんですよ。その流れがあることと、PS4版『燃えろ!!プロ野球』は完全新規となるので権利者に恥をかかせるような作品にするわけにはいかないという僕らの内部目標があります。
──「権利者に恥をかかせない」というのは、重いお言葉です。
国原氏:権利を預からせていただくというのであれば、ただ単に名前を借りるだけにはしたくないですね。自分もゲームを遊んで育ってきた人間なので、当時の思い出の大切さも実感として理解しています。だからこそ、名ばかりではなくその時の思い出も含められるような、当時を振り返りつつ楽しく笑えるようなものに作り上げたいと思いますね。
喜多村氏:ゲーム人口の拡大も大事ですが、一度ゲームを離れた人たちが帰ってくるというのも重大な課題だと考えています。そういった層にも訴求できるタイトルに仕上げていくつもりです。
──本作はもちろん、今後に関しても期待を抱きたくなるコメントですね。
喜多村氏:今回のPS4版がそこそこいい数字だったら続編を作らせていただけるという話もありますが、その後に『じゃじゃ丸忍法帳』もやりたいので、一層頑張ります! もし『忍法帳』がダメでも『忍者じゃじゃ丸くん』か『大冒険』、もしくは『モモコ120%』をやらせて欲しいですね。既に動き出せそうなものもあるので、まずはPS4版『燃えプロ』がジャレコ×メビウスのプロジェクト第一弾になると個人的に思っています。
国原氏:最近の他のメーカーさんと比べると、ウチ(メビウス)のゲームの作り方はちょっと変わっていて、昔のゲームメーカーの作り方っぽいんですよ。仕様書をがっつり作ってその通りに淡々と、という感じではなく、ちょっとした時に「こうした方がいいんじゃない?」と口にしたことが次の日形になってる、みたいな(笑)。
喜多村氏:ただ、仕様書がないという欠点もあるので、クライアントさんから怒られる場合もあります(笑)。そんな、ゲーム好きが集まってゲームを作っている会社なので、PS4版『燃えプロ』はもちろん、更なる展開にもご期待ください。
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──PS4版『燃えプロ』の続報と共に、新発表も楽しみにしておきます! それでは最後となりますが、本作を待ち望んでいるユーザーの方々に向けて、それぞれのお立場からコメントをお願いします。
国原氏:(『燃えプロ』に対する)個人的な想いももちろんあるので、当時大事にしていた思い出はもちろん、ゲームのシステムや演出といった『燃えプロ』が持つ魅力はできる限り再現したいなと思っています。「これがあるからこそ『燃えプロ』だ!」とユーザーの方が感じている部分は全部入れたいですね。その上で、操作性の向上なども行っていくので、期待していてください。
吉川氏:PS4版『燃えろ!!プロ野球』のリリースが、新『燃えプロ』元年となるようにしたいですね。また、ジャレコのタイトルが新たに動き出すその新たな一歩とすべく、頑張りたいと思います。
上田氏:私としては、先ほどのジャレコチームをより魅力的なものにするべく邁進します。『燃えプロ』ならではの遊び心や細かい見どころをできるだけ盛り込んでいくので、そういった部分にも注目して遊んでいただけると嬉しいですね。
──『燃えプロ』ファンだけでなく、ジャレコファンにもチェックして欲しいですね。
上田氏:『燃えプロ』で、他作品のキャラクターのグラフィックがあるのも初だと思うので、このシュール感を楽しんで欲しいですね。私自身も楽しみです(笑)。
喜多村氏:国原さん、吉川さん、上田さんが、言いたいことを全部言ってくださったので(笑)、自分はプロデュースサイドからコメントさせていただきますね。
──はい、お願いします。
喜多村氏:『燃えろ!!プロ野球』というコンテンツは一体何だったのか。この都市伝説を、みんなで暴いていってください。クソゲーかどうかは、プレイすれば分かると思うので。これまで話や噂でしか知らなかった人たちにとっては、PS4でようやく直接対面できるわけです。なので、ハードを買ってでもこの伝説を体験して欲しいですね!
──(一同笑)
喜多村氏:僕の立場であんまり言っちゃいけないことかもしれませんが、PS4は本当に素晴らしいハードです。歴代家庭用ハードの中でも、バランスの良さやゲームの作りやすさはかなり高い水準だと思います。今回の『燃えプロ』のような形で良いのであれば、ゲームを出すスピードもこれまで以上に早くなると思います。だから、買っていただければいただくほど、そのスピードは早くなるよとお伝えしておきます(笑)。
──サイクルも速くなるし、多彩なラインナップも可能になるわけですね。
吉川氏:他のメーカーさんも、怖がらずに続いて欲しいなと思いますね。「『燃えプロ』が出るんだったら、ウチもコレ出すか」みたいな。
喜多村氏:そういえばジャレコのゲームといえば、『たたかえ ぶたさん』が3DSのDLソフトとして配信されているんですよね。こちらの完成度も非常に高いので、3DS版『たたかえ ぶたさん』に負けないよう、PS4版『燃えろ!!プロ野球』が挑みます!
──ジャレコゲーム対決ですね!
喜多村氏:・・・という感じで締めくくってもらえると、甲南電機製作所の井上社長が喜ぶと思います(笑)。
──(一同笑)
喜多村氏:ところでこのインタビューが記事になった時、皆さんに読んでもらえますかね?
──何かご心配な点が?
喜多村氏:なんか途中から、『燃えプロ』の話ではなくジャレコの話ばかりしていたような気がしまして。
──ちゃんと『燃えプロ』の話を重点に置いてまとめさせていただくので、ご安心ください! でも確かに、まさか『モモコ120%』の名前まで出るとは思いませんでした(笑)。
喜多村氏:はい、よろしくお願いします!
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またこのインタビューの中で、「ジャレコのどのタイトルを復刻して欲しいか、ユーザーさんの声が聞きたい」とも仰っていたので、もしよければ下記のアンケートにご協力ください。この要望がそのまま通過するとは限らないものの、影響を与える可能性は少なくありません。よければ、あなたの生の声をお聞かせください。
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記事提供元: インサイド