!注意!グロテスクな表現や残酷描写が苦手な方、18歳未満の方は観覧をご遠慮ください。
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サンフランシスコで催されている、大型ファン向けイベント「PlayStation Experiece 2015」。ユービーアイソフトのブースでは、10月に発表されたばかりのファークライシリーズの最新作『Far Cry Primal(ファークライ プライマル)』が、ずらりとプレイアブル出展。開発者に話を聞きつつ筆者もプレイしてきたので、そのインプレッションをお送りします。
紀元前の中石器時代、Orosと呼ばれる世界を舞台とする今作。プレイヤーは部族で唯一生き残った狩人Takkarを操って、どう猛な野獣を倒し、敵対する部族を制圧しながら、自分の部族を繁栄させていくのが目的です。
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ゲームには軸となるメインストーリーがあり、提示されるミッションをクリアしながら進めていく作りですが、シリーズの例にもれず、広大な原始時代のオープンワールド環境が用意されているため、プレイヤーは自由に行動できます。開発者によると、気になるマップサイズは前作『Far Cry 4』と同規模であるとのこと。
展示されているデモ版は、ゲームを一定量進めた中盤の地点から、プレイヤーがすでにいくつかと武器とPerkを入手済みの状態からスタート。Udamという敵対部族の集落(Outpost)を制圧するまでをプレイできました。
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直前のThe Game Awardsで披露されたトレイラーでも見られたように、今回注目すべきは、主人公のTakkarが動物を手なずけていっしょに戦えるシステムです。ゲーム中には、狼、熊、豹、ジャガー、サーベルタイガーといった約17種類の調教できる動物が存在。プレイヤーが肉を与えることで手なずけられ、ターゲットした獲物や敵を襲わせたり、目的のポイントまで移動を指示を出せるほか、動物の種類ごとに独自の能力を備えています。
デモ中では、視点が切り替わって空から周囲を索敵できるフクロウ、危険を知らせてくれる狼が最初から使用可能。味方にした動物は、状況に応じていつでも変更できるということです。
一人称視点の基本的な操作感は従来のシリーズと変わらないものの、やはり“銃”が存在しないため、プレイフィールは大きく異なります。近接武器では鈍器、遠距離では弓矢を駆使して戦うスタイル。敵部族の集落を襲撃するパートは、そのまま正面から突撃すると、大量の敵が一気に反応し囲まれてしまうため、フクロウと弓矢を駆使して慎重にひとりずつ倒していくステルス戦法が有効にも感じましたが、もちろん正面突破も可能で、ファークライシリーズならではの自由度の高さは今作にも受け継がれているようです。
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Takkarは、大自然の環境から石や木、動物の死体からは毛皮や骨といった様々な素材を収集し、新たな武器やトラップをクラフティングできるのも魅力のひとつ。まだ開発アルファ段階とのことでゲームの全貌は見えていませんが、より危険が伴うという夜のパート、8つのカテゴリでプレイヤーを強化していけるPerk、ユニークな動物の能力を活かしたバリエーション豊かなゲームプレイで、弱肉強食の原始時代サバイバルを味わえることに期待したいです。
Ubisoftモントリオールスタジオが開発する『Far Cry Primal』は、PS4/Xbox One版が海外で2016年2月23日に、PC版が同年3月発売予定。国内でも2016年春に発売が決まっています。