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新感覚RTS『Cosmic Trip』を体験―VRフリスビーで敵を撃破!

E3にあわせて開催されたインディーゲームイベント「The Media Indie Exchange」にて、インディーならではのすさまじいゲームを体験したので紹介します。

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新感覚RTS『Cosmic Trip』を体験―VRフリスビーで敵を撃破!
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The Media Indie Exchange (MIX)」。2014年6月からLAでスタートし、E3、シーグラフ、GDCといった主要なアメリカのイベントにあわせて、近隣会場で実施されてきたインディゲームの展示&試遊イベントです。E3会場内にもインディ向けに「Indiecade」ブースが存在しますが、こちらの方がよりフランクでユニークなゲームが集まる印象。去年もVRでテーブルトップ型のRTSを遊ぶ『TECTERA』と遭遇し、度肝を抜かれました。今年もまた、インディならではのすさまじいゲームを体験したので紹介します。


Cosmic Trip』はHTC Vive専用のVRアクションRTSです。プレイヤーは敵対的なエイリアンが支配する惑星に降り立ち、エイリアンと戦いながら支配地域を広げていきます。RTSだけに「資源採集」→「施設建設」→「支配拡大」というループがあり、ここに攻撃システムが組み込まれています。すなわちエイリアンを倒すと資源が集まり、施設を強化できて、支配地域が広がるという仕組みです。そして、この攻撃システムが実にうまくHTC Viveと組み合わさっており、本作のキモとなっています。


敵への攻撃方法、それは円形のエネルギー弾をフリスビーのように投げつけること。両手にもったハンドコントローラーのうち、片方を攻撃モード、片方を採集モードにセットして、攻撃モード側のコントローラを地面に近づけます。するとデバイスの先にエネルギー弾がセットされるので、これを四方から迫り来るエイリアンに向けて投げつけるのです。方角がキチンとあえばエネルギー弾が敵に当たり、爆発四散して資源に変わります。これを採集モードにしたデバイスで吸収するのです。

HTC Viveの特徴であるルームスケールVRとハンドコントローラーを生かしたタイトルには、同じように四方八方から迫り来る敵を撃退する『The Labs』収録のシューティングゲームがあります。しかし、ハンドコントローラーを銃に見立てて射撃するのではなく、フリスビーのように投げつける動作をさせるだけで、これだけエキサイティングなゲームになるとは、まったく予想外でした。照準が厳しくてなかなか命中しませんでしたが、これだけでずっと遊び続けていたくなったほどです。


残念ながら展示は攻撃シーンに特化した「デモモード」で、敵のウェーブを数回にわたって撃退するというシンプルなものでした。本来ならここに施設の建設・強化や、マップ上の移動などのシステムが加わります。施設の建設・強化はハンドコントローラーを用いてメニュー操作などを行わせる仕組み。マップ上の移動はポータルによるテレポート移動にざっくりとまとめられていました。このようにルームスケールVRといっても、同じ場所でぐるぐる周りながら遊ぶスタイルなので、VR酔いもほとんど感じられませんでした。


本作を手がけるFUNKTRONIC LABSはLA在住のインディゲームスタジオで、日本のQ-Gamesに所属していたゲーム開発者が独立後、帰国して立ち上げたものです。東京ゲームショウ2015のセンスオブワンダーナイトで京都の街からインスパイアを受けたという、メディアアート的な作品『Kyoto』をプレゼンするなど、実力は折り紙付き。Co-FounderのKALIN氏は「それまで一般的なゲームを作っていましたが、HTC Viveを触った瞬間にドップリとハマってしまいました。もうVRゲーム以外は作りたくありません」と語ります。

本作には相棒となる「コスモボット」も登場します。円筒型の黄色のロボットで、デバイスの先に設置して、トリガー操作で射出したり、引き寄せられたりします。ちょうどヨーヨーで遊んでいるような感覚で、現状では何の意味もないのですが、これもまた何度も繰り返して遊びたくなる、原始的な魅力にあふれていました。KALIN氏は「これこそがVR体験の特徴で、普段何でもない動作でも、VRでは夢中になるのです」とのこと。エイリアンを一撃で倒せるようなフィーチャーを組み込みたいと話していました。


同社は5人のチームで、半年かけて現在のバージョンを制作し、すでにSteamのアーリーアクセスで公開済みです。もう半年ほどかけて残りの仕様を実装し、製品版としてリリースしたいとのこと。最後に「なぜRTSなのか」と聞いたところ、全員が『スタークラフト』の大ファンだったから、という答えが返ってきました。1960年代のスペースオペラに影響を受けたという、レトロフューチャーなデザインも上品にまとまっており、幅広い層に受け入れられそうな印象。完成が非常に楽しみな一作です。
《小野憲史》
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