●God is a Geek: 90/100
●Destructoid: 90/100
- 血みどろかつチャーミングな逸品の『Mother Russia Bleeds』は、デヴィッド・フィンチャー風の『スプラッターハウス』とも呼べるだろう。クリアした後もまだまだ挑戦したくなる作品だった。Devolver DigitalとLe Cartel Studioはスタイリッシュで暴力的な世界観の基礎を作り上げた。君が格闘アクションのファンであろうとオールドスクールな暴力性に興味が湧いただけのゲーマーであろうと、きっと満足すること請け合いだ。別ジャンルではあるのだけど、個人的には『Hotline Miami』のような作品になってくれると思う。
●Meristation: 75/100
- 『Mother Russia Bleeds』はキケンな内容だが、クラシックな格闘アクションとしては面白いゲーム性を持っている。コンテンツ量に欠けるところはあるのだが、そのリプレイ性自体は、この手のタイトルを好むすべてのゲーマーにオススメできる。
- 良い点
- 高難度な操作性と戦闘メカニック
- よく出来たステージデザインとボス戦
- ゲーム性と密接に関連した複雑なストーリーテリング
- イライラする上に決まり文句的なジョークはただのインパクト重視なものでしかない
- ゲーム後半の難易度はとても辛い
悪い点
- 『Mother Russia Bleeds』は愉快なゲームだが、その愉快さはイジワルな検問所で待たされるのと同じくらい時間的コストを伴う。ちょっとした“デジタル・サディズム”が感じられるシンプルな楽しさはあるのだが、『Mother Russia Bleeds』は暴力性を惜しむことはなく、その独自の手法はあまり価値が無いようにも感じられる。とは言っても、もし君が破壊的な衝動を感じたときの処方箋としてはぴったりな気晴らしになると思う。
●TheSixthAxis: 50/100
- 『Mother Russia Bleeds』――ディストピア的世界観、イカれた横スクアクション祭りと共に展開するドラッギーな物語である本作は、オススメするにはちょっと微妙なところ。スプライト処理は総じて出来が悪いのだが、ステージに描き込まれたディテールはゲームが持つ不穏な印象を驚異的に表現している。限られたリプレイ性、マルチはローカルのみ、バリエーションの少ないプレイアブルキャラクター、そんな問題たちがLe Cartel Studioがデビュー作に向けた意志を大きく上回ってしまっている。
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海外で9月5日にリリースされたPC向けインディーアクション『Mother Russia Bleeds』の海外レビューをお届けしました。Metacriticでの平均スコアは74点(総レビュー数12件)。うち7件が高評価、5件が賛否両論と評しています。
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ドット絵で描かれる凶暴なビジュアルに過激な物語は『Hotline Miami』と並べて評価されていた本作ですが、海外インディー作品の中でもバイオレンスなものを好むゲーマーならば、Devolverパブリッシングという点だけでも期待したくなるところではないでしょうか。演出面やボリューム、リプレイアビリティーの欠如に若干のマイナス評価が乗ってしまっていたものの、「クラシックなサイドスクロールアクション」に暴力性をたっぷりと詰め込んだ『Mother Russia Bleeds』が持つ独特のテイストは、開発元のデビュー作として上々の点数を受けたと言えるでしょう。
『Mother Russia Bleeds』はSteamでPC向けにリリース中。1,480円の通常版に加え、デジタルサウンドトラックとミニドキュメンタリー、更にはゲームをもう1本収録する『Mother Russia Bleeds Dealer Edition』が2,480円で販売されています。なお、全7言語をサポートしていますが日本語には未対応です。