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9月15日より開催中の東京ゲームショウの日活ブースにて、出展中の『刺青の国』のPS Vita版および、今回のTGSにて発表されたばかりの3DS向けドット絵新作ホラー『Freak Out-Play Tag-(フリークアウト プレイタグ)』(仮)をプレイすることができました。それぞれのプレイレポをお送りします。
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■斬新な設定と堅実なプレイ感が同居するリアルタイム経営系シミュレーション『刺青の国』
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「可愛い女の子への刺青彫り」に「ヤクザもの」、その特異な設定が印象的な『刺青の国』は9月14日に発表されたばかりのPS Vita版がほぼ完成版の状態での出展です。あまりに斬新な設定ばかりが先行しがちでしたが、ゲーム内容は非常に堅実な、リソース管理に重点を置いたリアルタイム進行の経営系シミュレーション。『Plague Inc.‐伝染病株式会社』に影響を受けたという本作は、パートナーとなる女の子を選んで23区内から開始位置を選択した後は、自動で近隣への侵攻が進みます。
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時間経過などによって“MP(みかじめポイント”を溜め、パートナーの女の子の部位各々に特定地域への侵攻速度などを増加させる効果を持った刺青を彫ったり、各地域へ一時的な優位を得るためのスキルを使用するなどしてゲームは進行していきます。
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侵攻中の土地にて“抗争”が発生した際に、その地域での勢力が敵対勢力より弱いと敗北し、体力となる“仁義ゲージ”が減少。0となるとゲームオーバーとなってしまうため、不利地域での“抗争”発生を最小限に抑えるためのMPのやりくりに頭を悩ませる事に。“抗争”は有利地域で起こればMP大量取得のチャンスなのでその見極めも肝心となります。難易度も選択可能で、簡単な難易度では、ただ刺青を強化するだけで勝利が見えてくるほどなので、シミュレーション初心者も安心して楽しめるでしょう。
特定の区の敵を一掃すると現れる、各区のボスとの一騎打ちでは、パートナーと個性豊かな美少女ボスたちのやり取りが楽しめます。実のところ、明確な実力差により最後の1騎となってしまった将の運命は風前の灯、特別な操作などもなく会話後はプレイヤーの勝ちが即確定します。仁義の世界の厳しさを感じざるを得ませんが、ゲームの内容の焦点を絞ったままに、戦闘前後のやり取りだけを楽しむことができるのは嬉しい所。更に、戦闘開始前のやり取り中の3択で正解を選べば、仁義ゲージが大きく回復。ゲージ回復手段の乏しい本作では貴重です。
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また、本作はPC版が先行して発表されていましたが、発売順はPS Vita版のほうが先となるとのことです。
■どこか懐かしい雰囲気の横スクロールドット絵ホラー『Freak Out-Play Tag-』(仮)
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日活のゲームレーベル“SUSHI TYPHOON GAMES”の第2弾タイトルとなる、『Freak Out-Play Tag-』(仮)も既にプレイアブルな状態にて出展されていました。本作のゲーム内容は、不気味な館にて少女が、館内で見つけたアイテムなどを駆使しながら探索を進めていく、横スクロールのホラーゲーム。探索を進める中、突如として現れた謎の怪人シャベル男に追いかけられ、ついに追いつかれてしまったところでゲーム終了となりました。
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ドット絵のグラフィックと独特の重さを感じさせる速度の移動が特徴的な本作は、その動きから連想されるようなPS1時期の有名2Dホラーゲームを参考にしているとのこと。今回の出展内容はお披露目的な印象が強かったものの、印象的なシーンや恐ろしいストーリーが展開されることに期待したい所です。また、日活ブースでは本作のプロモーション映像をVRにて体験することが可能です。
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『刺青の国』はPS Vita向けに2016年内発売予定とのこと。PC版の発売予定はPS Vita版発売以降を予定されています。『Freak Out-Play Tag-』(仮)はニンテンドー3DS向けに、こちらも2016年内発売予定です。