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2017年12月15日から17日にかけて、東京流通センターにて、昼夜通して開催された国内最大級LANパーティ「C4 LAN Winter 2017」。本記事では、その内2日間、計40時間以上に渡って参加した様子をレポート致します。
◆ 1日目
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筆者の会場到着はイベント開始から2時間ほど経った、夜6時過ぎになってから。受付で手続きを済ませ会場に入ると、各々の卓では既に様々なゲームがプレイ開始されており、会場は熱気溢れる状態となっていました。手早くレンタルPCのセットアップを済ませ、早速ゲームを開始。
まずプレイしたのは懐かしのRPG『ルナティックドーン 第三の書』。いきなりマルチでも何でもない、Steamにすら無いオールドなタイトルながら、ジックリとゲームだけをプレイできる環境とあれば、新作だけでなく、こういった懐かしのゲームをプレイするのも乙なものではないでしょうか。
なお本イベントでは、例えレンタルPCを借りたとしても、マウスやキーボード、ケーブル類は付属しないため注意が必要。ケーブル類については会場販売があるものの、筆者はモニタ用ケーブルを忘れてしまっており、600円ほどの追加出費を行うことに……。また、レンタルPCにはSteamすら入っていない、本当にまっさらな状態であるため、こちらも重ねて注意が必要です。今回の参加ではこのことが問題を引き起こすことになるのですが、それはまた後に。
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そして、ゲームを開始して早々に会場にアナウンスが。聞けばスポンサー企業からの大量のピザの差し入れがあったとのこと。様々な事情のため、仕方ない所ですが「C4LAN」では自席での飲食に大きな制限がかかっている上、今回開催の会場付近では殆ど飲食物の購入ができる場所がなかったため、本当にありがたかった印象です。なお、ピザは2日目夜にも配布され、ゲーマーたちのお腹を再び潤していました。
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そして、筆者は一緒に参加したフレンドと共に、可愛いドット絵が魅力の、1ボタンで遊べる電信ゲーム『Go Morse Go!』、敵味方ともにスクラムを組んで、ボールを相手のゴールに押し込む物理サッカーゲーム『LocoSoccer』、単純ルールながら奥深い、スピーディーななトップビュー対戦ゲーム『ARENA GODS』といった、“ローカルでしか遊べない”様々なインディーゲームに興じながら深夜帯へ。
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深夜帯に入ると少しずつ空席が目立ち始める他、レストエリアでは就寝しているゲーマーの姿も増えてくる印象でした。1日目・2日目共に、恐らくは面識もないだろう様々なゲーマーが同じような状態で就寝しているのは微笑ましい反面、物理的なセキュリティの不安も感じるため、そのあたりのリスク管理を避けるならば、フレンドに荷物番を頼める状況か、深夜帯は素直に外部で休むことが推奨される雰囲気でした。
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また、深夜帯ともなると小腹が空くもの。今回の「C4 LAN」では周囲の商店の数も限られる立地であったため、会場に設置された「おでん缶」の自販機が大活躍。おでん缶自販機を設置していたIntelブースの方に、2日目に聞いた話では当初売上に不安感もあったものの、深夜帯の売上が凄かったとのこと。多くのゲーマーがお酒のツマミや深夜のおやつに「おでん缶」を楽しんでいた模様です。
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筆者はここでスヤスヤと眠るゲーマーたちを脇目に、お気に入りのリアルタイム宇宙4Xストラテジー『Distant Worlds: Universe』を遊ぼうとした所、トラブルが発生。なんと、幾度起動してもゲームが起動せず。もちろん出発前の自身のPCでは動いていたため、会場特有の問題です。数時間の格闘の結果、DirectXの一部ランタイムが正常にインストールされていなかったことから発生したことが判明しました。このように、通常使わないPCを使うことによる技術的トラブルもありえるため、主要なゲームのインストールと動作確認は初期に済ませてしまうことをオススメします。
そしてPCの前で半分夢心地に、宇宙の広さと運営中の帝国の行末を思いながら「C4 LAN」は2日目へ。
◆ 2日目
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「C4 LAN」2日目は1日目の空気をそのまま、土曜日ということもあってか、前日に目立った空席もほぼ埋まり、会場の熱気は最高潮。イベントも『PUBG』をDeToNaTorのメンバーと会場でプレイする「DeToNaTor SURVIVAL」を始め、神仏同士の対戦格闘として2017年に一時話題をさらった『Fight of Gods』や、人気カードゲーム『ハースストーン』、人気FPS『オーバーウォッチ』など特に盛り上がりました。
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特に、深夜帯に入って行われた『Team Fortress 2』のドッジボールモード大会では幾度も絶叫を轟かせる、時間を感じさせない元気な参加者の姿も。
しかしながら、2日目は午後に入ってから、会場の周囲の商店の数が限られていたのが非常に問題になったことは記しておくべきでしょう。同会場で開催されていた別イベントの為、会場周囲の混雑度合いが尋常でないものとなってしまっており、一時、飲み物1本を買うことすら困難な状況に……。
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会場ではエナジードリンク「レッドブル」が飲み放題ではあったものの、エナジードリンクしか飲み物がない状況は厳しいことには変わりなく。次回開催が同会場ならば、飲み物の自販機もあれば有り難いところでしょうか。
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筆者はそんなわけで、2日目はひたすらに「レッドブル」を飲みながら変わらずゲームに没頭しておりました。プレイしていたのはサンドボックスRPGタイプの宇宙フライトシミュレーターの傑作『X3: Albion Prelude』。実はこの『X3』、シングルオンリーなゲームです。「C4 LAN」会場にやってきてまでシングルゲームをプレイするのは……と思う読者の方もいるかも知れませんが、けして悪いことではないようです。筆者は本作をプレイ中、たまたま後ろで見ていた、同作に興味のあるユーザーさんと会話をする機会に恵まれ、楽しい一時を過ごすことができました。
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「C4LAN」の有名参加者にはずっとピンボールをプレイしている、とお馴染みとなった方などもおり、各々が自分の「好き」を全面に押し出して、その魅力を周囲に一部でも伝えていけるのも魅力なのではないでしょうか。
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2日目の深夜帯に入って、筆者はフレンドと共に、往年風の雰囲気たっぷりの高難易度アクションブロック崩し『Strikey Sisters』や、全てのオブジェクトが物理的に破壊可能なので、無茶な攻略も楽しめるアクションストラテジー『Cortex Command』などをプレイ。1日目に引き続き、普段できないマルチプレイを楽しみながらそのまま早朝、ついに3日目に。
◆ 3日目
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3日目ともなれば会場は体力の尽きた参加者たちがさながらゾンビの群れのように……とも予想しまたが、そんなこともなく。好きなゲームに打ち込むゲーマーたちのバイタリティの高さには驚かされるほどです。1日目・2日目よりも元気よくゲームにいそんでいるプレイヤーも目立った形となりました。
初めての参加者も2日目、3日目ともなれば慣れてきたのか、活気こそあるものの余裕も出たようで、周囲で他のプレイヤーがプレイ中のゲームに興味を示すユーザーも増えていたようです。なお、会場では『PUBG』、『オーバーウォッチ』、『リーグ・オブ・レジェンド』が人気だった印象。多くの別グループの席でその姿を見ることができました。グループで参加だと、『Call of Duty: WWII』や、格闘ゲームを、それぞれ精力的にプレイする方々もいました。
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そして、会場で見かけた意外な人気作は、その特異なビジュアルも人目を惹く、下半身壺男のイライラ山登りゲーム『Getting Over It with Bennett Foddy』。少なくない数のユーザーが各々に難しい山登りへと挑戦していた模様です。
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他にも、各々のユーザーによる小規模なゲームの大会なども行われていました。『INVERSUS』というシューティングの大会を開いている人もいたほか、一緒に会場へ来たフレンドは、90秒で画面に表示された絵の模写をするゲーム『90 Second Portraits』の大会を開催。
また、「C4 LAN」会場では、1日目から影に日向に会場を盛り上げた企業ブースの方々も忘れてはいけないでしょう。各々のブースでは各々の小規模な催し物の他、会場への機器のレンタルやデモプレイ機の展示などがメインだった印象ですが、特筆すべきは今回初参加のアイ・オー・データ。
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なんと会場でレンタル品として提供したものと同型の144Hz動作のゲーミングモニターを超特価にて販売。更にレンタル品として提供したモニター自体も、1日目と2日目にじゃんけんによる抽選ながらなんと1万円で販売するなどの催しも。会場で使ったタイプの品を、しかもお得に入手できるのは、実際に使用した感覚を重視することになるゲーマー向け製品では特に嬉しいところでしょう。
会場は3日目でもまだまだ盛り上がっていたものの、筆者は別の用事のため、会場をお昼12時手前で離脱。「C4 LAN Winter 2017」へと別れを告げました。
◆ まとめ
筆者は今回が初参加であった「C4 LAN」。国内最大級の名に恥じぬ、最初から最後まで活気に満ち溢れていたイベントであった、ということは強く感じました。集まるゲーマーも多岐にわたり、人気作品を中心に会場のあちこちで様々な作品が楽しまれていた印象です。また、拘りがあるゲームのプレイをずっと行っているユーザーも少なくはなかった模様でした。例えば、筆者の右隣の方はひたすら2日間ぐらい『ドラクエ11』をプレイしていたり。
反面、イベントの性質上仕方ないものの、どうしても荷物・PC両面でセキュリティが気になる環境であったのも事実。特に少人数での参加では、可能ならば何らかの安全策を講じておくと、より安心して参加できるかもしれません。PC側については、重要なソフトはシャットダウンした上で、ゲームのオートデモや配信を流しておくのも、賑わいを兼ねて良さそうな感じです。実は筆者は取材などで出ている間は、オートデモのあるタイトルを起動して出ていました。
そして何より感じたのは「時間の短さ」。楽しい時間は早く過ぎるといいますが、実際40時間超あっても、あっという間に終わってしまった、という感想です。なので遊びたいゲームは絞るか、逆に短時間でプレイできるタイトルを大量に用意するといった形で戦略を考えないと、遊びきれなかったゲームの数を数えることに……筆者もたくさん遊びたいゲームが残ってしまいました……。
LANパーティ向けに設計された、「スタートレック」風宇宙船ブリッジシミュレーション『Artemis Spaceship Bridge Simulator』とか。
グループ参加であれば、フレンドとずっと遊んでいられるのもその傾向に拍車をかけます。友人と過ごす楽しい時間は素晴らしい、という単純明快な良さを味わうことができるでしょう。同時に、 2日目の項目に書いたような、意外なゲーマー同士の交流があり得るのも、「他者のいる所でゲームをプレイする」LANパーティならではの魅力。いずれにせよ、普段と違う環境下でのゲームプレイは思いがけない楽しみに繋がることもあります。
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楽しく濃密な時間を過ごすことができる「C4 LAN」、既に次回開催が2018年5月予定で企画進行しているとのこと。それ以外の詳細は現時点では不明ながらも、気になったゲーマーの皆様は楽しみに続報を待ってみる価値はあるでしょう。