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というわけで筆者が注文したのはゴキブリの唐揚げ。やはりウェイストランドと言えばラッドローチが欠かせませんよね。筆者も連邦では大変お世話になりました。今回供されたものは作中の、並びに現実でもよく目にする彼らと比較すれば大分小ぶりですが、店員さん曰く「デュビア」というアルゼンチン産のゴキブリであるとのこと。
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流石に若干ビビりながらも口にしてみると、予想に反して外はカリカリ、中はジューシーという唐揚げらしい味わい。噛んだ瞬間、僅かにフルーティな風味のする肉汁がじゅわっとあふれ出し、香ばしさが口内に広がりました。衣(?)の中には内臓らしきモソモソとした何かが詰まっていたものの、ポップコーンと海老天の中間のような風味で、スナック感覚で食すことが可能でした。
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添えてあったレモンをかけるとよりフレッシュになり、食べやすさも倍増。恐らくビールなどのお酒にも合うのではないのでしょうか。ウェイストランドの人々も、冷えたグインネット・エールと一緒にラッドローチのグリルを頂いているかもしれません。
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2つの料理を美味しく頂いたところで、〆のお料理として先ほどのイグアナ鍋に使用した出汁を使ったチーズリゾットが登場。作中とは多少異なりはしますが、これも広義のイグアナスープだろうと思い実食したところ、スパイスと肉の旨味がよく出ており、大変美味しく頂くことが出来ました。また、量も多く、食べ盛りの成人男性である筆者でも十分な満足感を得ることが可能でした。
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如何でしたでしょうか。万が一冷凍保存されて210年後の未来で生活することになっても、この記事があれば食べ物に困ることはないかもしれません(げむすぱはきっと続いています)。なお、今回お世話になった珍獣屋さんでイグアナ鍋を頂く際には予約が必要であるなどの注意点があるため、実際に行くことを検討する際には同店の公式ツイッターなどをご確認ください。