気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Zachtronics開発、PC/Mac/Linux向けに10月23日正式リリースされたハッキングパズル『EXAPUNKS』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作でプレイヤーはハッカーとなり、アンダーグラウンドなコンピュータ雑誌「TRASH WORLD NEWS」に記載された情報を頼りに、架空のエージェントプログラム「EXA」を適切にプログラミングし、銀行や大学、工場やTV局や、ゲーム機など様々なものをハッキングしていくことになるパズルゲームとなっています。日本語には対応していません。早期アクセス版のプレイレポはこちら。
『EXAPUNKS』は2,050円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Zach Barth氏(以下Barth氏):Zachtronicsのクリエイティブ・ディレクターのZach Barthです。私たちは『SpaceChem』、『Infinifactory』、『TIS-100』、『SHENZHEN I/O』、『Opus Magnum』といった、プログラミングやエンジニアリングをテーマにした数々のパズルゲームを作っています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Barth氏:私たちが本作の開発を始めたのはおよそ一年前になります。90年代のハッキングをテーマにしたゲームをずっと作りたいと思っており、本作においてついに実現させることができました。
――本作の特徴を教えてください。
Barth氏:ハッキングをテーマにしたゲームは他にもありますが、本作は目的を達成させるためにウイルスを作り出すというのが特徴的です。ネットワークに侵入するだけでなく、ターゲットのネットワークを露わにし、データやデバイスを乗っとるウイルスを作ります。本作にはまた、「TRASH WORLD NEWS」というハッカー向けコンピュータ雑誌があるのも特徴です。これはプレイヤーがゲームの世界の中にいるような感覚で、本作の遊び方を学ぶことができるというものです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Barth氏:「Wired」、「Mondo 2000」といった90年代のサイバー雑誌や、ハッカー向け雑誌の「2600」、小説「ヴァーチャル・ライト」、「Vurt」、映画「サイバーネット」、それにノンフィクション「Wired Style Guide」もインスピレーションの源となっています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Barth氏:現時点で英語以外の言語に対応させる予定はありません。本作のコンピュータ雑誌は各ページに多くのテキストと独特なビジュアルレイアウトを採用しているため、ローカライズが難しいのです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Barth氏:90年代、すべてのクールな技術やゲームは日本産でした。本作を遊んでいただき、当時アメリカがどのような感じだったのか、体感していただけると嬉しいです。
――ありがとうございました。
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