◆「白蛇の社」から「落ち谷」を目指して─あの吊り橋を超えて行こう!
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「葦名城」から山間に進むと、しめ縄が飾られた鳥居が出迎えてくれます。人気はありませんが、降り積もる雪に彩られた静寂の山道も悪くありません。
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そこを抜けると、「白蛇の社」に到達。こちらのしめ縄は更に大きい! 観光地なら、多くの方が足を運びそうです。そう、観光地だったら・・・。
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この辺りに足を踏み入れると、山猿が容赦なく襲ってくるのです。手練れの忍びならば難なくあしらえますが、町人や農民には荷が重いことでしょう。迂闊にお参りもできません。
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社から先に進んでいくと、遠くに吊り橋を発見。ここからの景色もなかなかです。あの橋を渡るのも、心ときめく体験になりそう。
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しかし、あそこへ辿り着くには、大胆な空中移動が不可欠。こんなの、忍びじゃなきゃ無理だよ! 鉤縄を使い損ねると真っ逆さまなので、忍びであっても緊張します。
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・・・あと、撃たれて死にます。鉄砲衆が多数いるらしく、次に飛ぶべき足場を見つけられずモタモタすると、忍びであってもこのザマです。
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道中には、強敵「蛇の目 シラフジ」も待ち構えているので、吊り橋を目指す道のりは非常に困難。鉄砲使いなら、もうちょっと接近戦が弱くてもいいのでは!?(10回くらい死んだ模様)
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労力を注いで乗り越えると、いよいよ吊り橋が目の前に。ようやく苦労が報われそう。さあ、待望の吊り橋タイムです。
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しかし、ここでも銃撃! 景色を眺める余裕なんてありません。ここは死の吊り橋・・・。ちなみに、銃弾だけに気を取られていると、橋が抜けてる場所から落ちるのでご注意を(経験談)。
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ほんと、見ている分にはいい景色なのになぁ・・・。
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吊り橋方面とは異なりますが、ちょっと寄り道すると、こんな場所にも出られます。何かの供養でしょうか。なんとなく、厳粛な気持ちにさせられます。ちなみに、数珠玉も落ちているので、現地に行く方はこちらにも足を運んでおきましょう! 物欲まみれのコメントで申し訳ない・・・。
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鉄砲砦を抜けると、穏やかな観音像に癒やされます。落ち谷の底を目指す前に、ホッと心が和む瞬間です。
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あ、ちなみにその直前、「長手の百足 ジラフ」とちょっと死闘しましたけどね! この人の動きがなんだか恐い。でも、珍しく(強調!)凌ぎやすい敵だったので、ある意味では癒やしてくれる存在だったかもしれません。
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そして「落ち谷」の「奥廊下」に到着。峡谷から見える向こうの景色に、想いを馳せてしまいます。音もなく降る雪に包まれていたい・・・。
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まあ、崖下には大蛇がいるんですけどね! それでも景色の誘惑には勝てません。いざ、参らん。
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ですよねー!
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それでも諦めずに先へ進むと、美しい雪景色が出迎えてくれます。また、谷の底には、巨大な仏像も。遠くから眺めるだけでもこの迫力です。
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遠くには猿の集団も。身を寄せ合っている姿は、愛らしいですね。
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うっかり囲まれると死ぬんですけども!
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最奥の「菩薩谷」に辿り着くと、これまた大きな寝仏と相まみえます。降ろした右手に誘われるように進んで行くと・・・。
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洞窟の奥に咲く、美しい水連と出会えました。差し込む日差しがまた、幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。人の手が及ばないからこその、自然の芸術です。
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そして立ちはだかるのも、大いなる自然なんですけどね! 寝仏の前にはこれまた巨大な獅子猿が鎮座。もちろん戦闘は不可避です。
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絶景を見るため、獅子猿から虫を引きずり出す忍び。なんかもう、色々お腹一杯でした・・・何度死んだことやら・・・。
人と歴史の歩みが織り糸となり、絶景を紡ぐ─「仙峯寺」で心穏やかに手を合わす忍び