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2019年6月6日の発売(PS4/Xbox One)が迫る『RAGE 2』日本語版を体験するべく、ゼニマックス・アジアさんへ突撃してきました!
日本語以外の言語では、2019年5月14日よりPC版がSteamおよびBethesda.netにて発売されています。PC版で購入された方は6月6日の段階で自動的に日本語が適用されますのでご安心を。
前回の体験会で触れられたのは物語の途中から。FPSとしての射撃感など、そのプレイフィールを報告させて頂きました。しかし、今回は完成したPS4日本語版をニューゲームから体験。プレイは120分ほどと、許された時間は短かったものの、ローカライズや規制の内容など、気になる部分にフォーカスしてお届け致します。
シニカルなセリフは小気味よい仕上がり
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最近は日本語のローカライズに時間を掛け、発売(もしくは対応)が遅れる形となるタイトルが姿を見せるようになりました。『A Plage Tale: Innocence』の日本語対応が後手になってしまったことなど、事前の対応が不足した為に混乱を生じてしまう場面もあります。
ですが、本作『RAGE 2』は早い段階で日本語対応が遅れることがアナウンスされており、改めてローカライズへ力を入れている様子がうかがえます。一昔前まで海外発のゲームと言えば、日本語化を諦めるか、有志で対応していくか、もしくは仮に公式の対応があるにせよ不自然な翻訳どまりとなってしまうなど、厳しい状況が続いていたものです。
プロモーションの印象通り『RAGE 2』は荒廃した世界でありながら、どこか破天荒な展開を思わせます。数多くのミュータントに襲われ、爆風やまぬ中にあってもなんだか余裕のある主人公の姿……シニカルな雰囲気を感じさせるセリフなど、日本語としてどのように表現すべきなのかは、確かに難しい作業だと言わざるを得ません。
上記に掲載した動画の通りではありますが、筆者が体験した中では、キャラクター達の会話に違和感を抱くことはありませんでした。映画の吹き替えのようだという印象が残っています。
前作にも登場した強気な女性市長、気難しい元軍人、見るからにヤバい老研究者……などなど、その個性に恥じない自然な演技が展開されています。不思議な日本語を我慢しながら遊ぶ、なんてことにはならなそうです。
戦闘時に目立つ表現規制
!注意!以下の動画はグロテスクな表現が含まれています。また、物語のはじめのシークエンスおよびカットシーンのネタバレとなりますのでご注意ください。
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同様に残虐な表現などを自主規制するタイトルも多く、本作のように「CERO Z」と指定されているものは、特に今回のようなFPSの場合、多くのプレイヤーが正確な情報を求め続けています。
ベセスダ日本公式Twitterでは、表現規制の内容についても比較映像を用いて先行公開していました。地域による規制の差など、ゲーマーにとってはフタを開けてみなければ分からない状況が続いていただけに、こうした先手を打ったアナウンスは概ね好意的な印象を持たれているようです。
PC版を発売日に購入していた筆者は、ゲーム開始直後のシークエンスでどの程度の規制がかけられているのか注目してみました。上記の動画はその中でも特徴的なものと言えます。
動画の冒頭……巨大なミュータントが発するビームの被害で倒れる二人の隊員が規制としては顕著です。無規制では彼らがビームで粉々になってしまうのですが、日本語版ではただ倒れるのみとなっていました。
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しかし、その次に登場するレンジャーであるジャージーは奮戦むなしくも頭から食い破られてしまうことに……
ここではなんと規制らしい表現は見当たらず、無残にもジャージーは頭部を失ってしまうのでした。映像としてあまりにも不自然となる場面は、無理に表現規制を行っていないものと思われます。
ただし、先の例で登場した「倒れただけの二人」のように、プレイヤーが通常巻き込まれる戦闘などでは基本的に欠損等の表現が行われず、敵はそのまま倒れるだけとなっています。
カットシーンも、ジャージーのような明らかなものを抜かせばほとんどが「ただ倒れる」ものに置き換えられているのが目立ちます。この手のFPSでは、エネルギー系の武器に当たると粉々になってしまったり、カマのような武器で攻撃されると首がはねとばされてしまったりといった表現が典型的ですが、日本語版ではあまりお目に掛かれないものと思われます。
とは言え、既に発売されているPC版では上記のような規制はなく、日本語が適用される6月6日以降も変わらず遊べます!!普段からPCでFPSに勤しむ筆者にとってはとても嬉しいニュースです。
戦闘は流石のid、強気こそ楽しさを誘発
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戦闘については、『Quake』や『DOOM』といったタイトルに馴染みのないプレイヤーにとって、はじめのうちは戦闘の爽快感がどこにあるのか掴みがたい所がありそうです。
対戦や協力モノが主流となってきたこともあり、多くのFPSはステルスやカバーといった要素が重要です。そして基本的に被弾することは許されないものとなっています。ダメージを負ってしまうことを前提とすると、なんだかあまりうまくプレイできていないかのような感覚を持つ方もいるかもしれません。
もちろん本作も、遠距離から慎重に敵を削っていく攻略は可能です。それでもあえて筆者は「強気に銃を乱射しながら突撃する」のをオススメします。そんな激しい戦闘の中でも、どんな順番で敵を倒してやろうかと頭をフル回転させていたり、一般的な軍事モノのFPSでは見られない機動力を駆使したりして、気が付けば戦場のド真ん中で自分だけが立ち尽くしていた!!なんていう体験ができます。
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『RAGE 2』では様々な強化メニューがありますが、そうしたスキルなどの中には「スプリント中は被弾ダメージを3割カットする」「別の武器を使っている間に自動でリロードする」「次々と武器を切り替える方が有利となる」といったものが揃っており、飛び交う弾丸の雨の中を走り抜けつつ戦うことを想定した設計であることが判ります。
敵の拠点には難易度が設定されており、はじめのうちに高い難易度へ挑むと厳しい戦いを強いられるでしょう。難易度5以上の拠点は、いくらかの強化を施した後に挑んだ方がよさそうです。はじめから強力な設定となっている主人公で、それに見合った超人的な動きが可能ではありますが、高難易度では何発も弾丸を叩き込まなければ剥がれないアーマーを装備している歩兵などが出てくるのです。
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『DOOM』ほどリニアな進行ではなく、強化の幅も広めに取っているので、完全に己の腕っぷしだけで叩き潰してやるぜ!という訳にはいかないのかもしれませんが、適度な興奮状態をプレイヤーに誘発しつつ、気持ちの良い戦闘を体験させるアクションが作り上げられていると感じました。
撃てば爆発する定番の赤いドラム缶や、頻繁に入手できる即時的に少量回復するアイテム、一気に敵を出し抜けるギミックなど、様々な知恵を働かせながら継続戦闘を支援する要素が散りばめられているのです。その足は敵をブッ潰す為にある!強気の戦闘こそ『RAGE 2』の真骨頂を味わえると言えるでしょう。
悪いヤツが出てきて、オレ達が倒す!
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序盤の短い範囲で、その全貌を決めつけてしまう訳にはいきませんが……本作は撃ってナンボのゲームだと言えます。
高速で移動可能な車両は、軽快なオープンワールドの体験を非常に早めています。ファストトラベルにそれほど自由度がない為に、必然的に移動の時間は多めになるものの、大小合わせてランダムなイベントがしょっちゅう起こっているので、気まぐれに降りて弾丸を浴びせるのもいいでしょう。
求めればいつでも戦いに身を任せられ、その気がないならほとんどのものを無視してしまえばいいのです。強化に必要な物資は地図に表示される拠点へ散りばめられているので、目的に沿った攻略に集中できます。
メインのイベントについては、点在する拠点よりも長い戦闘へ足を踏み入れることになります。街で弾薬や物資をしっかりと準備し、思う存分暴れてやりましょう。全ての力を出し切って戦える場面は貴重であり、その時こそ本作の持つ価値が最も輝くのです。
『RAGE 2』はPC(Steam/Bethesda.net)にて2019年5月14日より8,618円で発売中です。PC日本語版対応およびPS4/Xbox One版の発売につきましては2019年6月6日予定とされています。