海外メディアEurogamerのグラフィック技術検証コーナーDigital Foundryは、『Call of Duty』シリーズ最新作『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』のトレイラー映像に関して、技術的な観点からの分析記事を公開しました。
以下は、Eurogamerによる検証・分析の抄訳を箇条書きしたものです。あくまで一海外メディアによる検証になりますのでご留意ください。
- 今回公開されたトレイラーは、『Call of Duty』シリーズのレンダリング技術が飛躍的に向上したことを示している
- 同トレイラーはPS4 Proの実機上で動作しており、CGによる誤魔化しは無い
- ゲームエンジンは大規模にオーバーホールされ、フォトグラメトリ(写真測量技術)を活用した最先端の物理ベースレンダリングへ移行した
- オーバーホールの結果、新生『モダン・ウォーフェア』に新たな次元のリアリズムと忠実性をもたらしている
- フォトグラメトリとは、物体の形状だけでなく粗さや反射率といった材料特性を直接スキャンする手法で、新しいライティング技術に必要不可欠である
- ゲームエンジンには瓦礫の山の中の小さい石から、銃器を構成している素材に至るまで、様々なデータが収容されている
- 新生『モダン・ウォーフェア』は、高度なカリングアルゴリズム(描画の必要がないポリゴンを描画しない手法)の統合により、今までの『Call of Duty』シリーズの5倍以上のジオメトリを描画できる
- トレイラーでの「群衆が混乱に陥る」シーン(このシーンだけで800万のポリゴンが使用されている)も、そのカリングアルゴリズム技術が可能にしている
- ライティングに関しても、大幅な改良を確認できる
- ゲーム内の全ての光源がボリューメトリックであり、そのお陰で、空気の埃の濃さを調節したり、湿度をシミュレートしたり、霧を表現することも出来る
- また可視光だけでなく、赤外線および熱放射を含むすべてのスペクトルをリアルタイムでレンダリングしている
- この「スペクトルレンダリング」によって、暗視ゴーグルを通してしか見えないもの(兵士の制服に縫い付けられた赤外線反射マーカーなど)を表現することが出来る
『Call of Duty: Modern Warfare』はPC/PS4/Xbox Oneを対象に2019年10月25日発売予定です。