創立30周年を迎えた世界的に高いシェアを誇るPC・スマートフォン・周辺機器製造メーカーASUSTeK Computerも、「ASUS」とゲーミングPCブランド「ROG(Republic of Gaming)」だけを取り扱った2つのブースを出展しました。
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すでに様々な新製品の発表がされており、速報レポートでお届けしてきました。本稿では両ブースでとくにプッシュされていた製品を紹介します。
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■ASUS
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・クリエイター向けのディスプレイ「ProArt」シリーズ
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同社ではクリエイター向けPCやディスプレイなどの周辺機器も開発。各製品は「PRO」「PROSUMERS」「MAINSTREAM CONSUMER」「CASUAL CREATOR」の4段階に分かれており、今後一層力を入れていきたいということです。
ASUS ProArt「PA32UCX」
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Adobe RGB対応の最新32型ディスプレイで、表示解像度は3840×2160ドット。「COMPUTEX TAIPEI 2018」ではプロトタイプが展示され、2019年1月に製品版が発表されました。発表後も試させて欲しいという問い合わせが多かったそうで、今回も展示しています。世界初の直下型mini-LEDバックライトを採用しており、1,000エリアのローカルディミングをサポートします。
日本の写真家だけでなく、アニメ制作に携わる方にも使ってもらえるように、今後の日本展開も視野に入れているとのことです。
・マザーボード「PRIME」シリーズ
一般向け「PRIME X570-PRO」「PRIME X570-PRO」、クリエイター向け「Pro WS X570-ACE」の新マザーボード。
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創立30周年を記念して新しく発表されたマザーボード「PRIME」シリーズ。より広いユーザーに向けたマザーボード最新モデルでは、第3世代Ryzenに対応するX570チップセットを搭載したマザーボードが発表されています。
一般向けはある程度自分の用途に合わせるなど、都度、カスタマイズが必要ですが、クリエイター向けは長期にわたってカスタマイズせずとも対応できるスペックがあるとのことです。今夏にグローバルで発売予定。
また、「PRIME X299-DELUXE」の創立30周年モデルも発表されています。
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・ゲームプレイ向けPC「TUF GAMING」シリーズ
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同社ゲーミングPCブランド「Republic of Gamers (ROG)」ほどゲームプレイに特化しておらず、ゲーム以外の用途にも十分対応できる価格を抑えたエントリー市場向けですが高性能という位置づけ。初めてゲーミング向けのPCや周辺機器を購入する人をターゲットにしているとのことです。
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同シリーズはマザーボードの開発から始まりましたが、ケースや冷却パーツ・ファン、モニター、ノートPCなど次々に展開しています。特に2018年からはマウスやキーボードなどのデバイスも早い開発ペースで増えています。
「155Hz IPS GAMING MONITOR」
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27インチ、解像度:2560x1440、コントラスト比:1,000:1、応答速度:1ms(GtG)、リフレッシュレート(最大):155Hz
新発表の「TUF GAMING FX505DU」と「TUF Gaming FX705DU」
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新生代プロセッサ「Ryzen 7 3750H」と新GeForce「GeForce RTX 1660 Ti」が搭載されたエントリー市場向けゲーミングPC。「TUF GAMING FX505DU」は15.6インチ、「TUF Gaming FX705DU」は17.3インチで,搭載CPUとGPUは同じです。
・MiniPC
海外ではASUS MiniPCの需要が高く、これまで発表された製品が多く展示されていました。
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・プロジェクター
屋外や会議室ほど壁と距離を取れない自宅でも使いたいというニーズに応えた2製品が展示。
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ASUS Zen Beam S2
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最大500ルーメンの明るさと720pの解像度があり、短焦点レンズは1mの距離で40インチ、3mの距離では120インチの大画面投影が可能です。キャンプにおいては、テントの中でも使えます。
ASUS F1 Full HD プロジェクター
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1200ルーメンの長寿命LED光源。短焦点レンズは25インチ(0.45m)から210インチ(3.7m)の範囲内で投影可能。高忠実度のHarman Kardon 2.1chスピーカー搭載しています。展示ブース内の比較的明るい環境下でも、鮮やかに映像を映し出していました。
・ASUS30周年記念モデル
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5月27日の創立30周年記念イベントで発表された、ノートPC「ZenBook Edition 30」、マザーボード「Prime X299 Edition 30」、スマートフォン「ZenFone 6 Edition 30」の記念モデルが展示。記念モデルはASUS30周年記念の「A」ロゴに、特別な外見とスペックを備えています。
「ZenBook Edition 30」
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18カラットのローズゴールドプレート付の本革手縫いのパールホワイトカバーに、高級感溢れるプレミアムアクセサリーが付属します。
「ZenFone 6 Edition 30」
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全世界3,000台限定。カラーはメタルブラックで、メモリは通常より増加された12GB、ストレージも通常より増加された512GB、そして30ヵ月保証が付いてきます。
「Prime X299 Edition 30」
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電源ソリューションと優れたVRMヒートシンクデザインを備えています。
・クリエイター向けのワークステーションノートPC「StudioBook S」シリーズ新モデル「W700G3P」
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クリエイター向けの最上位モデル。ディスプレイは、1920×1200ドット表示対応の17型IPS液晶、CPUにXeon E-2176M、グラフィックにNVIDIA Quadro P3200を搭載。驚くべきは18.4mmの薄型ボディの軽さです。指紋認証センサーも付いています。
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ヒンジが180度まで開くので、ディスカッションなどにおいて複数人で情報を共有できます。また、NumberPadを搭載しており、タッチパッドがテンキーとしても使えます。2019年末の発売を予定しています。
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・一般ライト層向けノートPC「VivoBook」シリーズ・ビジネス向けノートPC「ZenBook」
学生や日常的にPCを使ってライフスタイルを楽しむ人向けのノートPC「VivoBook S14/S15」、ビジネス向けノートPC「ZenBook 13/14/15」の最新機種が発表されました。
「VivoBook」はカラーバーリエーションが豊富で、個性をアピールするためのステッカーも別売りで用意されています。
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これまでビジネスマン向けノートPC「ZenBook」シリーズのみでしたが、タッチパッドがディスプレイとしても機能する「ScreenPad」が「VivoBook」にも搭載されました。
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・4K対応の2つのディスプレイ搭載「ZenBook Pro Duo」「ZenBook Duo」
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同ブースの目玉と言えるのが、メインディスプレイに加えて、タッチパッドとしても機能する横長ディスプレイ搭載の画期的なノートPCです。メインとサブの2画面を実現。どちらの画面もタッチ対応しています。
クリエイターやゲーマー、プログラマー、プランナーなどが複数のディスプレイを見て、時には連携させながら操作している人もいる背景から、彼らが求めるディスプレイは何であるかを追求して開発した製品。上下のディスプレイは別々の画面を同時に表示できるのが特徴で、サイトの動きを見ながらコーディングしたり、写真などを見ながら同時にブログを書いたりゲーム配信でサブディスプレイに自身の顔や視聴者のコメントを表示させたり、様々な使い方ができます。
「ZenBook Pro Duo」はIntel Core i9HKプロセッサとNVIDIA RTX20シリーズを搭載し、メインディスプレイは15.6インチ、解像度3840×2160ドットの有機ELパネル、サブディスプレイは14インチで解像度解像度3840×1100ドットのIPS液晶パネル。
下位モデルにあたる「ZenBook Duo」はIntel Core i7プロセッサとGeForce MX 250を搭載し、メインディスプレイが14インチ、解像度1920×1080ドット、サブディスプレイが12.6インチで横方向の解像度が1920ドットです。
・Androidスマートフォン「ZenFone 6」
CPUは「Snapdragon 855」、高画質のフリップ式カメラ搭載、バッテリーは5000mAhと大容量のハイエンドモデル。他社のハイエンドモデルと遜色のナイスペック。約4800万画素(広角、F値1.79)+約1300万画素(125度、超広角)のレンズで、前面に飛び出す回転式のフリップ式カメラが最大の差別化になっています。日本では夏を目処に発売を予定しています。
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次は「ROG」ブースの製品を紹介