!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
今回プレイするのは、Panache Digital Gamesが贈る『アンセスターズ:人類の旅』のPlayStation 4版。本作は、人類の祖先であるお猿さんを操作して、枝や石から道具を作り、猿から人への進化の軌跡を辿る、オープンワールドサバイバルゲームです。
本作には、『アサシン クリード』シリーズのクリエイターが関わっているので「もしかして原始時代版アサクリなのか!?」と勝手に想像しちゃいました。
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意中のメス猿の恋敵を暗殺するゲームとか……ではないと思います!
猿から人へ、進化の軌跡!
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捕食生物から身を隠し、一族の数を増やして、様々な体験をしながら段階的に進化していくのがこのゲームの目的だ。
特定の主人公はおらず、子供から老猿まで、一族の全てのお猿さんを操作出来る。まず最初に操作するのは、ジャングルで迷子になった子供のお猿さんだ。
安全な隠れ場所を見つけると、プレイヤーキャラクターが大人猿に交代した。
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早速迷子の子猿を探しに行こう……と、その前に猿が出来る「聴覚のコマンド」「嗅覚のコマンド」「知性のコマンド」のことを紹介しよう。
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聴覚のコマンドを使用すると、周囲の音を出している場所がハイライトされ、嗅覚のコマンドは匂いの出ている場所がハイライトされる。聴覚は仲間や外敵の位置の把握に、嗅覚は食料の位置を把握するのに役立つ。
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知性のコマンドを使用すると、調べられる場所がハイライトされる。さらに集中すると、そこに何があるか判別し、対象の場所を記憶出来る。
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五感を鋭くするのが攻略の鍵だ。
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冒頭で「原始時代版のアサクリか!?」と書いたが、当たらずとも遠からず。登った木から別の木にスイングアクションで飛び移れるのだ。なんだか『アサシンクリード』っぽい。
ピョンピョン飛び回るの、めっちゃ気持ち良い。
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ジャングルの中には獰猛な生物がウヨウヨしており、ゲーム開始直後では逃げることしか出来ない。木の上を移動した方が安全だろう。
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ジャングルを駆け回り、木々を飛び移り、未知のアイテムを探す。もうすっかりジャングルの虜だ……って、なにか忘れているような気がする。
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あ、迷子の子猿……。
枝を削ると……棒になる!閃きクラフト
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無事迷子の子猿を見つけ出すと、新しい目的が指示される。次は寝床作りだ。
同じアイテムを重ねて置くと、別のものに変化することがある。例えばオオバシダソテツを複数重ると寝床が建築出来る。
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他にも、石と石を叩きつけてスクレイパーを作ったり、余計な枝を落として真っすぐな棒を作ったり、ココヤシを割ったり剥いたりと、加工が出来るのだ。
ピキーンと音が鳴るタイミングに合わせてボタンを押し離しするのだが……慣れない内はなかなか難しい。
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コントローラーに八つ当たりしちゃいそうになったが、すんでのところで踏みとどまる。
僕は理性的な人間なのだ……!
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加工したアイテムを使えば出来ることがどんどん増えていくのが楽しい。
尖らせた棒を使ったら漁場で魚を捕れた!
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さらに、ニューロンと呼ばれるスキルツリーのようなシステムがあり、特定の行動を取ることによって、アイテムを両手に持てるようになったり、匂いや音の感知範囲が広がったり、種として進化出来るのだ。
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とりあえず何でもかんでも調べまくって、どんどん進化していこう。
後は託したぞ……次の世代へバトンタッチ!
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一族を繁栄させるためには数を増やさなければならない。つまりは子作りが必要になる。子作りには、まずは異性の猿とカップルにならないといけないのだが、その方法は……
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モテない僕にとって、リアルで恋人を作るのは至難の業だが、本作の恋人作りは簡単。毛づくろいするだけでいいのだ。
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カップルになると晴れて子作り可能になり、妊娠すればすぐ子供が産まれる。子供が増えて一族は安泰だ!
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順調に子供の数が増えていけば、次は世代交代。現世代で獲得したニューロンを次の世代に持ち越せるのだが、持ち越せる数は現在の子供の数によって決まるのだ。
持ち越せなかったニューロンも、プレイヤーの経験があるので再取得するのは容易い。まるで前世の記憶を持ったまま生まれ変わったなろう系主人公のようだ。
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またオレ何かやっちゃいました?
素材収集や広大なフィールド探索が大好きな僕にとってピッタリなゲームでした。「石と棒を加工すればアレになるかも」とか「コレって手で剥けば食べられるのかも」など、手探りで出来ることを探していくのが楽しかったです。
手探り感が楽しい半面、ゲーム中の指示が少なくて、何をしていいのかわからなくなる場面が多く、不親切な印象を受けました。楽しみ方がわかるまで少し根気がいると思います。
ちなみに僕は、何をどうしたらいいのかわからず、いたずらにジャングルを彷徨った結果、捕食生物にぶっ殺され、3回くらい最初からやりなおしました。どうしてもわからないところがあれば攻略情報に頼ってみてはいかがでしょうか。
記事には書ききれませんでしたが、舞台はジャングルだけではなく、さらに広い世界が待っています。様々な叡智を獲得して、猿から人への進化の旅路を楽しめます!
『アンセスターズ:人類の旅』は、PlayStation 4/Xbox One/PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。