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長年Steamのプレイヤー数ランキングでも上位に位置しているValve製FPS『Team Fortress 2』と『Counter-Strike: Global Offensive』ですが、2017年時点でのソースコードがオンライン上に流出したことが明らかとなりました。
Source code for both CS:GO and TF2 dated 2017/2018 that was made available to Source engine licencees was leaked to the public today. pic.twitter.com/qWEQGbq9Y6
— Steam Database (@SteamDB) April 22, 2020
各所で様々な情報が飛び交っていますが、今回ソースコードを流出させた人物を知るJaycie λ氏がTwitterにて今回の経緯を伝えています。本記事では一部をピックアップしてご紹介。
- 今回の流出は小規模開発チームLever Softworksのメンバーであった人物によって引き起こされた。
- 彼は人種差別や同性愛嫌悪などの問題行動により最近チームを外され、それに対する報復としてソースコードを流出させた。
- 彼は彼は非常に有害な“Valve Cut Content”Discordコミュニティの常連でもあった。
- Lever SoftworksはValveの開発中止プロジェクト「F-Stop」の再現を試みているグループ(Jaycie λ氏もメンバーの1人)。
- 流出したソースコードは2018年5月頃に精神的に不安定な情報源がValveに損害を与える目的で多くの人に提供したもので、2017年5月時点での『CS:GO』コード、2017年11月時点での『TF2』コードが含まれていた。
- 流出への関与が疑われたValve News NetworkのクリエイターTyler McVicker氏(今回流出させた人物とは長年の知り合いだった)はソースコードに直接アクセスしたことなく、関与も否定。Valveとその法務部に連絡を取り、証拠を提出している。
- 今回のソースコードの流出により『TF2』や『CS:GO』でハッカーによる遠隔からのコード実行が増える可能性があるとともに、ValveとSource EngineのModコミュニティとの関係にダメージを与えるかもしれない。
既にソースコードを悪用したリモートコードの実行も報告されており、各コミュニティはサーバーを一時閉鎖したり警告をするなどの対策をとっています。しかしながら今後さらに悪用が増える可能性もあるので、Valveからの正式な発表が行われるまでは『TF2』や『CS:GO』のプレイは控えた方が良いかも知れません。