気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Tobias Springer氏開発、PC/Linux向けに6月7日リリースされた工場自動化シミュレーション『shapez.io』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ミニマルなシステムとグラフィックが特徴の工場自動化シミュレーション。プレイヤーは、リクエストされた複雑な形のオブジェクトを作り出すため、生産ラインを構築します。本作はオープンソースで開発が行われているため、誰でも開発に参加可能。記事執筆時点では日本語未対応です。
『shapez.io』は、410円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。
Tobias Springer氏(以下Springer氏)ドイツ出身のインディーゲーム開発者、Tobias Springerです。ストラテジーゲームへの熱い情熱を持っています。3Dプログラミングに数年間取り組んだ後の2018年、ゲーム開発を開始しました。プログラミングが好きなので、当初は自分で作ったゲームを販売しようとは思ってもいませんでした!『YORG.io』を作った後すぐ、こう言ったゲームに高いポテンシャルがあることに気づき、もっとゲームを作ろうと思い、今に至ります!
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Springer氏本作のプログラミングは本業と同時に進め、1ヶ月で行いました。『YORG.io 3』のゲームエンジンを改善し、最適化し、再利用したのです。おかげで開発はかなり早く行うことができました。本作の構想は親友にも手伝ってもらい、二人で定期的に意見を交換し合いました。

――本作の特徴を教えてください。
Springer氏本作は可能な限りミニマルにしています。不要なシステムやグラフィックはなく、プレイヤーは工場を建設し、最適化するために必要不可欠なものしか存在しないのです。多くのプレイヤーが、本作をとてもリラックスできながらも挑戦的だと言ってくれています。また、本作はオープンソースです。誰でも開発に参加できますよ!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Springer氏本作は『Factorio』から多大な影響を受けています。私はこの作品のマルチプレイヤーモードを親友ととてつもない時間プレイし、ある時、このシンプル版を作ってみたらどうだろうかと思い立ったのです。『Factorio』はとても複雑ですので、私はもっと直感的で理解しやすい(それでも挑戦的)なゲームを作りたいと思いました。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?
Springer氏本作は多言語に対応しています。そして誰でも翻訳に参加することが可能です!まだ日本語はありませんが、GitHubで誰でも本作に参加できますよ。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Springer氏幸いにも私は自宅から作業をしているので、ほとんど人と会うこともなく、制限はほぼありませんでした。正直言うと、他人との交流に時間を取られることもなくなったので、開発にかける時間が増えました。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Springer氏本作のプレイヤーのほとんどはアメリカとヨーロッパの人たちですが、もっとアジアの方々と交流を持ちたいと思っています!まだ日本には行ったことはありませんが、すでにドイツよりも遥かにテクノロジーが進歩していると思っています。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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