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『あつまれ どうぶつの森』の発売から3ヶ月以上が経ちましたが、皆さんはどのような島ライフをお過ごしですか?プレイヤーによっては、どうぶつと交流を深めて島は初期のままだったり、都会感がひしひしと伝わるコンクリートジャングルを作り上げたり、ただただ生き物を収集したりと、自由気ままなプレイスタイルで楽しんでいると思います。
その多種多様なプレイスタイルの中には、『あつ森』で何かを再現しようと考える人がいます。それがなんであれ二次創作になるのですが、もし作家が自分の作品を再現するだけではなく、作中では語られない裏設定を仕込んだとしたら……?
もはや再現の領域を超えたものといって良いのではないでしょうか。
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今回それを制作したのは、月刊ComicREX(一迅社)連載の人気漫画「お稲荷JKたまもちゃん!」の作者であるユウキレイ先生。同作の世界観が色濃く反映された島は、ファンなら絶対に訪れたいところです。
なお同作は、ケモノ女子高生「たまもちゃん」が主人公の日常系4コマ漫画。たまもちゃんは、伏見稲荷のお稲荷さんが女子高生に化けているのですが、実はクラスメイトにはバレバレ。そんな彼女のほのぼのとした日常を描いています。
2020年7月27日発売予定の最新刊である第5巻では、エジプトから来た褐色ケモノ美少女・アンプゥが登場。一波乱ありそうな展開が待ち受けていそうです!
筆者は同作の熱烈ファンということもあり、取材を言い訳にしてユウキレイ先生の島に訪れました!
作者自ら「たまちゃんコス」でお出迎え!
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ユウキレイ先生の「おいなり島」に到着すると、ご本人がたまもちゃんのコスチュームでお出迎えしてくれました!……ほぼ本物のたまもちゃんだ!
空港の前にはお土産が置かれており、それらを開けてみると……
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筆者の分のコスチュームも用意してくれました……感謝の言葉しかありません!
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これから筆者を観光ツアーに案内してくれるみたいです。
観光ツアーは、たまもちゃんコースと稲荷山コースの二種類が用意されていたので、筆者は迷わずたまもちゃんコースを選択しました。
だって、たまもちゃんの部屋とかありそうだし!
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最初に訪れたのは、Game*Spark/インサイドでゲームのプレイ絵日記を書いている謎のおじさん・吉田輝和氏の監獄。檻の中には、吉田輝和氏のものと思われるモヒカンとイラストが置かれています。
実は、吉田輝和氏は、「お稲荷JKたまもちゃん!」でも教師としてカメオ出演しており、無謀にもたまもちゃんの姉であるてんこさんに想いを寄せています。
なぜ監獄に収容されているのかユウキレイ先生に聞いたところ「覗きの罪で捕まえた」と話してくれました。
大型カメラと観衆による監視があるため、吉田輝和氏がここから脱獄するのは容易いことではないでしょう。しっかりお務めをはたしてほしいところです。
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監獄を抜けると、たまもちゃんが毎朝歩く通学路が見えてきます。完全再現とはいかないまでも、彼女が見ている風景と似ているのでしょうね。
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通学路の先には、たまもちゃんが愛してやまない学び舎!校舎の前にはグラウンドと校長の像(やけに昔の人)があり、学校っぽさが伝わってきますね~。
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校舎の横には、13話でも登場した園芸部の菜園がありました。
ここは、品種改良した株や種を農協からいただき、部員が丹精込めて世話をしている菜園なのです(園芸部員のセリフから引用)!
まぁ、たまもちゃんはこの説明を聞いていなかったようですが……。
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校舎に入ると玄関。目の前に靴箱がありました。ここでたまもちゃんは上履きに履き替えるのでしょう。
「たまもちゃんの靴箱はどれだ……ラブレター入れたい!」と筆者の魂の叫びを聞いたユウキレイ先生は、「商業漫画版の前身にあたる同人誌版で、靴箱とラブレターに関するエピソードがありましたね」と教えてくれました。
同人誌版を読んだことがない筆者としては気になります……。
他にも校舎の玄関にありそうなトロフィーや自動販売機、パンを売る購買部などがあり、漫画の登場人物が出てきそうな雰囲気がしてワクワクしました。ここで綴られるエピソードもあるのでしょうね。
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ここは学校の公衆トイレです。おそらく小便器があるため男子トイレでしょう。
実は、筆者、ゲームに登場する最も作り込まれたトイレを勝手に表彰する「トイレ・オブ・ザ・イヤー」の審査委員長を毎年務めており、ユウキレイ先生はそのことを知ってか、このトイレを用意してくれたみたいです(嬉しい)。
ここで男子たちは、たまもちゃん愛を語り合っているのかもしれませんね。
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ここは第6話に登場する図書室です。ユウキレイ先生は「ごん狐」を読んでいるとのことですが、実はこれも作中ネタ!
それなら僕は、「ごん狐」を読んでいるたまもちゃんがいる図書室に溶け込もうではないかと、椅子に座り、静かなひとときを楽しんでみました。
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あぁ……まるで登場人物(モブ)になったかのようだ……。
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そしてお次は職員室!4つの机には、れいこ先生や吉田先生、みうら先生、てんこ姉さんのものが割り当てられています。
ファンなら誰の机なのかひと目でわかりますね!
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そして最後に案内されたのが、たまもちゃん達が勉強に励む教室!
……って私物がやけに多いな!?本当に勉強しているのかな……。
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机にある小物はたまもちゃんをはじめとした登場人物のもので、机の配置は作中と同じになっているそうです。
図鑑がある机がたまもちゃんだとすると、ニンテンドースイッチが置いてある机は一体誰のものなのか考察してみるのもいいですね。
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学校からの帰り道を歩いて向かった先は……
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なんと、たまもちゃんの自宅!絶対いい匂いするところだ!
小金井市の江戸東京たてもの園にある和風建築がたまもちゃんの家のモデルなんだとか。ユウキレイ先生から小ネタが次々と飛び出します。
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そして、いよいよたまもちゃんの部屋に入りました!
壁には、これまで漫画の表紙でたまもちゃんが着ていたコスチュームが並べられており、部屋に置かれた小物も作中登場するものばかり!
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特に筆者が注目したのがたまもちゃんの布団!自分、ここで寝ていいっすか!?
しかし、ユウキレイ先生が許しても世界中のファンが許さないため断念しました。
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その代わりに、たまもちゃんのタンスの中を覗いちゃいました(みんなごめん)。
作者の前でやりたい放題ですが、次の部屋に向かいましょう。
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次は、たまもちゃんの妹であるおさきちゃんの部屋です!ユウキレイ先生もたまもちゃんからおさきちゃんのコスチュームに変身!……ほぼおさきちゃんだ!
たまもちゃんの部屋と打って変わって乙女っぽい雰囲気が出ていますね。
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おさきちゃんは、漫画好きということもあり、床には漫画雑誌の束が置かれています。ちゃぶ台にはまんがかセットがありますが……これがまさか裏設定のことなのでしょうか!?おさきちゃんは漫画家を目指しているのかも……?
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最後は、たまもちゃんの姉であるてんこさんのお部屋です!他のふたりと違って、随分と豪華絢爛……。
もちろんユウキレイ先生は、てんこさんのコスチュームに身を包んで登場してくれました。
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博物館寄贈レベルの美術品がびっしり!ただ、筆者としてはベッドの隣りにある酒棚が気になりました。まさかてんこさん……ベッドで寝ながら酒を……?彼女のワイルドさが家具の配置から伝わってきますね。
たまもちゃんコースはここまで!次はユウキレイ先生にインタビューを敢行し、おいなり島の気になるアレコレについて訊いてきました!