最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回お届けするのは、2020年8月13日にデベロッパーWashbear Studioより、Steam向けに正式リリースされた『Parkasaurus』です。本作は、2人開発者によって制作され、2018年9月より早期アクセスを行っていました。
『Parkasaurus』とは
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本作は、恐竜のテーマパークが作れる、お手軽な経営シミュレーションゲームです。恐竜を飼育しつつ、恐竜の幸福度やパークゲストの満足度に気を配りながら、自分だけの恐竜パークを作っていきます。ゲームモードはキャンペーンモードと、クエストに縛られないカスタマイズモードがあります。新たな恐竜やテクノロジーは、発掘や研究開発、恐竜の満足度を上げることで次第に解放されていきます。
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グラフィックはフラットデザインを基調にした3Dで、コミカルでカラフルな恐竜達が印象的です。経営パートは、金銭面で無理をしても、あまり経営破綻することがほとんどないため、シビアな経営シムというわけではなく気軽にテーマパークを運営していけいます。自分が作ったテーマパークを、1人称視点で歩き回れるモードもあり、違った視点から園内を散策することも可能です。なお、日本語に対応していますが、ごく一部翻訳されていない部分があります。
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『Parkasaurus』の実内容に迫る!
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本作のキャンペーンモード「世界地図」は、チュートリアルを終わらせると、アメリカ大陸のような場所でクエストを選べるようになり、それらをクリアしていくことで、他の大陸へ進めるようになっています。
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まずはチュートリアルを開始。カメラの操作と恐竜たちが暮らす「展示スペース」、そして「募金箱」を設置した後に、最初の恐竜の飼育を始めていきます。最初の恐竜は「ステゴサウルス」と「トリケラトプス」のどちらかを選んで、そのタマゴを展示スペースに設置します。
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肝心のエサが無いため、ベジタブルストアで、草食恐竜用のエサを買うために町へ出ます。購入の方法は2通り、「購入後、直ぐ持ち帰る」又は「毎朝の定期配達」があり、定期配達の方が安くなりますが、今回は直ぐ必要なので”持ち帰り”を選択。
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パークへ戻った後は、エサを入れる「フィーダー」を設置します。プレイヤーができるのは設備の配置までで、実際にフィーダーにエサを置くのは従業員の役割です。従業員を雇うため、オフィスへ行き「履歴書」を開いて誰を雇うか選んでいきます。
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職種は、「獣医」「作業員」「科学者」「警備員」の4つがあり、それぞれの役割は異なります。エサの補充には、”獣医”が必要なため、獣医のカテゴリーから適当な人を選択。あとで従業員のレベルが上がれば、好きなステータスにポイントを振り分けることができるようになります。
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従業員は、自動的に仕事を探して動いてくれるので、直接指示を出す必要はありません。もし直接指示を出す場合は、その従業員を選択し、タスクの割当や行先を指定することで、特定の行動をとらせることも可能です。
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エサの準備ができたところで、タマゴを”クリック”して孵化させます。小さくて可愛い、想像していた色とは全く異なる、紫色のステゴサウルスが誕生しました!緑じゃない、だと……っ! 恐竜は種類に応じて、「バイオオーム(植物群系)」が合っていないと、不満が溜まってしまうため、土地の環境を恐竜にあわせて変える必要があります。
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ステゴサウルスは、「多雨林」を好むため、「展示パネル」の情報に従いながら、土地の性質を緑地にし、地形ツールで丘や池を作っていきます。その後は、展示パネルの情報を確認しながら、植物や岩などを追加していけば、バイオオームを多雨林の状態にすることができます。
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展示スペースが完成したら、残るは開園準備です。開園自体はいつでも行えますが、パークゲストの満足度を高めるためにも、園内の保全や、安全衛生を怠ることはできません。「作業員」と「警備員」を追加し、園内の清掃とフェンスなどの保全、泥棒や恐竜が暴れた時のための警備にあてます。これで準備万端、開園です!
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日々の終わりには、パークの売上やゲストの評価などを確認できます。ヒートマップで、ゲストの行動を確認し、トイレや食事処、夜でも楽しめるようにライトを設備して、彼らの要望に応えていきます。そうして、ゲスト満足度を高めることで、パークの滞在時間や1人当たりの売上向上に繋がっていくのです。
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ある程度売り上げが伸びてきたら、次は新しい設備を作るために研究所を作り、「科学者」を雇います。科学者は「研究ポイント」を、生み出してくれるので、一定数のポイントが貯まれば、研究ツリーから新しい設備を解放することができるようになります。
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そろそろ新しい恐竜を追加したいところ。「ポータル」を使って、新しい恐竜を誕生させるのに必要な「恐竜の頭蓋骨」と「足跡」を発掘しに出かけます。発掘場所に到達するまで少し時間が必要なので、その間は園内の管理をして時間を潰します。到着したら、発掘開始です。
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発掘は簡単なパズルゲームになっており、採掘できる回数は従業員の「筋力」が影響します。職種で掘れる範囲が異なるため、発掘物を傷つけないように発掘していきます。誤って化石が見えている箇所を、再度掘ってしまうと壊れていまいます。採掘できる層が増えるほど、勢いで割っていまうことがあるので、簡単なパズルでも慣れには注意が必要です。
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”恐竜の頭蓋骨”と”足跡”を手に入れたら、卵屋で恐竜のタマゴを手に入れます。恐竜のタマゴを作成するためには、あとひとつ「ジェム」が必要ですが、チュートリアルでは買いに行かなくても、幸い最初にひとつ持っているのでそれを使います。タマゴの作成は材料さえ揃えれば、あとは簡単。全ての材料を、鶏に丸呑みさせて、恐竜のタマゴを生ませます。
鶏の祖先は恐竜という研究から出たアイディアなんでしょうね。実際そうなのかなと思い、調べてみると、「チキノサウルス」なる単語が目に飛び込んできました!まさか本当に鶏を使って、恐竜を復活させるプロジェクトが進んでいるとは……。近い将来に恐竜が復活する日がくるかもしれません。
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パークに戻ると、研究ポイントが貯まっていますよとの連絡があり、新しいテクノロジーを解放させると一連のチュートリアルは終了です。引き続き、このテーマパークを拡張していくか、次へ進むかは自由に選択できます。他のクエストを始めた後でも、以前のクエストに戻って継続してプレイすることもできます。
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メインのクエストは、「放棄された恐竜農場の復活」や「秘密結社によって寄贈されたパークの運営」など様々です。
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募金箱さえあれば、経営知識なんて必要なし!
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パーク運営のシムといえば、お客様満足度はもちろんのこと、売上の管理が欠かせません。ここまで、様々要素を説明してきましたが、一見複雑そうなシステムには思えるものの、基本的に従業員が勝手に動いてくれるので、ほとんど指示する必要がありません。お金も同様で、募金箱を多く設置すれば、それだけで売上を得ることができるので、パーク拡張や展示スペースのデザインに没頭できます。
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ゲストの満足度のほかにも、恐竜の満足度もあり、常にゲストからの視線にさらされるためストレスが溜まってしまいます。そのストレスを発散させるためには、背の高い植物やシェルターを設置するなどして、ストレス値を減らすことができます。ただしシェルターに入っている間は、ゲストは恐竜を見ることができなくなり、ゲストの評価が下がるのでバランスが重要です。
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恐竜の満足度が上がると、恐竜から「ハートポイント」を獲得できます。これを使ったテクノロジーツリーが別にあり、解放していくことで、エサやシェルターの種類を増やすことができます。
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ここまで紹介してきた『Parkasaurus』ですが、可愛い恐竜が柵を壊して脱走することもあります。ゲストを食べて、パークを破壊してしまうこともありますが、特にパークの経営に問題はありません。もちろん、評価には「私の家族が食べられた」と投稿されてしまいますが……。他にも、一人称でパークを歩き回れるモードがあり、なんと麻酔銃で恐竜はもちろん、ゲストも撃ち放題!経営に疲れたプレイヤーには打ってつけのストレス発散方法もあります!
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恐竜の種類は24種類で、今後も種類が増える予定です。様々な要素がありながら、細かいことに気を使わなくても気軽にプレイできるのが本作の魅力。もちろん、ゲストや恐竜の満足度に向き合い、更なる満足度と売上向上を目指すこともできる自由さがあります。ただチュートリアルや、ゲームプレイの説明をする文章が非常に小さく読みにくいことがあったのが残念でした。
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本作は、パーク経営シムでは、破綻させるばかりで楽しめない経験をしてきたプレイヤーや、自由なデザインで園内を設計したいというプレイヤーにもオススメできる、テーマパーク経営ゲームになっています。
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タイトル:Parkasaurus
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2020年8月13日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:2,570円