「ナムスカル」を塗装―色をカーキグリーンとして解釈
今回は、「ギザ」に続いて「ナムスカル」も筆塗りで塗装してみました。全てをエアブラシで塗装しても良かったのですが、もう少し筆塗りとの相性を確かめてみたかったのもあります。
筆塗りでは、前述の脚部はめ込みパーツと関節部を分解し、裏面をアクリジョンベースグレーで下地を整えてから本塗装に入ります。筆はタミヤモデリングブラシ平筆No.1を使用しました。
下地を整えた後は本塗装です。公式サイトの作例から「ナムスカル」はN80カーキグリーンと解釈して塗装。塗料を筆で塗り付けるのでなく、筆ムラが出ないように筆に塗料の液体を浸し、パーツに液体を乗せるように塗りました。
カーキグリーンを塗った後は、N18黒鉄色で黒部分を塗装。作例を参考にすべて塗り終えたら、細かな部分塗装としてセンサー部をBN01ベースホワイトを下地にN26デイトナグリーンで塗り、最後に全体を墨入れすれば完成です。
「ナムスカル」と筆塗りの相性はそれなりに―エアブラシと缶スプレーが適当か
塗装方法を少し変えたことにより、なんとかモールドを潰さずに筆塗の塗装ができました。全体を見てみると、カーキグリーンの色合いが暗く筆ムラが目立ちにくいことと、筆との相性でなんとか……というところ。
しかしながらモールドを微妙に埋めてしまうことは避けられず、墨入れをしても目立ちにくいのは筆塗りの難易度の高さを感じさせます。このことから「ナムスカル」と筆塗りの相性は半々といったところでしょうか。
もし「ストラクチャーアーツ」第1弾を綺麗に塗ろうと思うなら、エアブラシか缶スプレーで挑むのが最適かもしれません(一方で缶スプレーも気温や湿度によって表面の仕上がりへの影響が大きいことから、微妙に難易度が高いことが難点です……)。しかしながら、高難易度と言われる筆塗りも、彩色方法によっては「ストラクチャーアーツ」第1弾でも対応できることが見えてきました。
模型界に彗星の如く現れたスクウェア・エニックスの「ストラクチャーアーツ」シリーズ。既に第1弾の再販も決まっていることから、『フロントミッション』シリーズに馴染みあるユーザーや、初めてのユーザーにもオススメできるキットです。今回の第1弾は『フロントミッション』ですが、『ゼノギアス』を題材とした第2弾も控えており、今後のシリーズ展開にも大きな期待が持てる仕上がりです。
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良い点
・ナムスカルのマッシヴさが光る造形
・丁寧な梱包
・幅広いポーズがとれる広い可動範囲
・一目で分かるシルエット
・豊富な持ち手パーツ
悪い点
・組み立て説明書に機体と世界観、塗装図説明が無い
・塗装ガイドがない
・二の腕パーツの合いの悪さ