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メディア・インフルエンサー向けの会場展示と、オンラインイベントの2段構えで行われている「東京ゲームショウ2021 オンライン」。会場では、Anshar Studiosが手掛ける見下ろし視点のサイバーパンクRPG『Gamedec』が出展されていました。本記事では会場からデモ版のプレイレポをお伝えしていきます。
先ほど述べた通り『Gamedec』の開発はAnshar Studiosですが、「東京ゲームショウ」では日本語ローカライズを担当するWhisperGamesのブースから出展されており、お話を聞きつつプレイできました。簡単なプレイレポはもちろん、気になる日本語ローカライズの状況についてもお伝えしていきます。早速プレイしていきましょう。
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プレイを開始するとキャラクター選択画面に。名前はもちろん、生まれも選択可能。キャラクターの外観はあらかじめ用意された18種のアバターから選択していきます。
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キャラクターを選択すると寝室からスタート。いきたい場所をクリックするとそこまで歩けて、近づくと調べられるようです。PCでメールを確認すると、とある依頼が届いていました。
依頼とは何のことでしょうか?実は主人公は科学技術が発達した22世紀のワルシャワで、仮想ゲーム世界の秘密を暴く探偵として活動しているのです。22世紀の仮想ゲーム世界は現実と同程度の重みをもっており、自然とそうした仮想世界の裏を調査する探偵「Gamedec」が必要とされるのです。早速、依頼主の元に参りましょう。
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依頼主の元に着くと仮想世界でトラブルにあった人が。なにやら、依頼主も訳ありのようです。本作では登場人物に話しかけたり、展示品や機器を調べたりできます。手がかりを探し、事件を解決に導きましょう。
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ちなみに、主人公はスキルを取得することで会話の選択肢や行動を増やせます。例えば「infotainer」のスキルを取れば、自分に関する情報を照会できます。
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また、様々な物語の分岐やゲーム進行のカギとなる要素の取得を、視覚的に確認する機能もあります。煩雑になりがちな分岐の管理もこれで安心です。
Steamストアページでの説明にあるとおり、本作はテーブルトークRPGのように、様々な状況を調べ、探索し、選択するゲームを目指しています。そのため、アクションではなく会話中の選択でゲームを進めていくことになり、自然と文章量も一般的なゲームに比べて膨大になっています。加えて、特殊なSF用語や造語も頻出してくるのが悩みどころ。英語能力が弱々な筆者のような人間では内容の3分の1、いや、それ以下も理解できません。
そこで期待したいのが日本語訳版の発売。日本語訳を担当するWhisperGamesにとっても日本ゲーマーが本作の翻訳を求めていることは理解しており、現在鋭意ローカライズ中とのこと。ただ、膨大な文章量のため時間がかかっており、日本語ローカライズ版の完成は2022年夏を目指しているそうです。また、予定ではニンテンドースイッチ版での日本語ローカライズも目指しているそうです。
WhisperGamesは、時代劇風の日本語訳と完全吹き替えに驚かされた『Shadow Tactics: Blades of the Shogun』のローカライズも手掛けており、そのクオリティには信頼がおけます。同日に体験したメタコメディRPG『tERRORbane』のローカライズも高品質でした。2022年夏まで、楽しみに待ちましょう。
なお、日本語は未実装なものの、『Gamedec』はすでに各ストア(Steam/Humble Store/GOG.com/Epic Gamesストア)にて発売中です。