気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、CT Matthews氏開発、PC向けに9月21日にリリースされたチェス風アクションパズル『Chessplosion』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、チェスの駒の形をした爆弾を投下して連鎖爆発を起こすアクションパズル。アドベンチャーモードでは敵やボスを倒し、パズルモードでは限られた爆弾でターゲットを破壊。サバイバルモードでは爆発に巻き込まれないようにし、バトルモードではフレンドやAIと戦います。日本語にも対応済み。
『Chessplosion』は、1,220円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
CT Matthewsイギリスのインディーゲーム開発者、CT Matthewsです。ゲーム業界では2009年から仕事をしていますが、インディーゲームとしては本作が私のデビュー作になります。様々な格闘ゲームをかなり真剣にプレイしていますが(今年のEvoでは優勝しました!)、一番好きなゲームは『海腹川背』です。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
CT Matthews私は昔から、素早く考えて敵の攻撃パターンを避ける、俯瞰視点の2Dアクションゲームが大好きです。去年、初心者のチェス大会をネット配信で見て、自分でもチェスを学んでみようと思いました。チェスのパズルを解いたり、チェスの戦略を学ぶというのは、私の好きな2Dアクションゲームと同じように楽しいということがわかったのです。私はチェスと俯瞰視点のアクションゲーム両方から感じたこの感覚を、他の人とも共有したいと思い、本作の開発を始めました。
――本作の特徴を教えてください。
CT Matthews本作はチェスの駒にインスパイアされた爆風の中、プレイヤーは頭を使って2D空間の中でそれを避けなくてはいけない、というのが他のゲームにはない特徴です。ファストペースのボスバトルやサバイバルモード、そしてゆっくりとしたペースの頭を使うパズルモードまで、様々なシングルプレイヤーモードでこれを実際に体感することとなります。
私自身、本格的な格闘ゲームのプレイヤーですので、現代の格闘ゲームに使われる最新技術であるロールバックネットコードを使用したオンラインマルチプレイヤーバトルモードも搭載しています。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
CT Matthewsファストペースで俯瞰視点の2Dアクションゲーム、シューティングゲームでの弾避け、そしてチェスや将棋といったボードゲームに興味があるあらゆる人に遊んでみていただきたいと思っています。爆風の違いは攻撃のバリエーションの違いという風に思っていただければ良いので、チェスの経験は必要ありませんよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
CT Matthews本作が主に影響を受けたのはチェスと『ボンバーマン』シリーズです。キャラクターの動き、ボスバトル、敵のエリアに爆弾を投げ入れるテニスゲームモードは『ロックマンエグゼ』シリーズから影響を受けています。本作のサバイバルモードは、東方をテーマにした素晴らしい『ボンバーマン』ライクのゲームである『爆東方幻想郷 Detonate on Sound』を参考にしています。
また、多くの様々なシングルプレイヤーモードを搭載するという判断は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』や『カービィのエアライド』を参考にしました。私はたくさんのゲームをプレイしていますので、開発中の小さな判断がどのゲームからの影響かというのははっきりしない部分もありますが、これらが主なものですね。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
CT Matthews私はソロ開発者で、コロナ禍での作業は自宅から行っています。そのため、開発への影響はありませんでした。ぶっちゃけ、本作のプロトタイプは新型コロナによるロックダウンのせいでやることがなかったため、空いた時間に作ったのです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
CT Matthewsはい、どちらもやっていただいて大丈夫です!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
CT Matthews本インタビューを読んでいただき、ありがとうございます。本作を楽しんでいただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。