マッチピックアップ3
Day4(10月31日)GRAND FINAL CYCLOPS athlete gaming VS DONUTS USG
国内最強 VS 最強チャレンジャー
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世代交代というワードが脳裏をよぎる中、RJLチームとして、世界で戦うCAGとして、プライドをかけた運命のGRAND FINAL。チャレンジャーDONUTS USG(以下USG)を迎え撃つは絶対王者CAG。
マップ1:山荘
序盤順調にラウンドを重ねるのはCAG、攻撃スタートの優位を活かし、ライブドローンによるBlackRay選手のファーストブラッドなどでキルを重ね、好調な滑り出しを見せます。しかしUSGがCAGのミスを誘い、折返しは3-3、攻守交代後のUSGはガジェットキルやルートロックで鋭い攻撃を通し、7-4でUSGが勝利。
マップ2:ヴィラ
スポーンピークやアグレッシブなピークで積極的に仕掛けるのは防衛スタートのUSG。CAGはラウンド内でのリプランを強いられるも、通せるラウンドをしっかりと勝ちきり、またも3-3の折返し。防衛に転じたCAGは、積極的なピークと固い守り、緩急をつけた揺さぶる動きを見せますが、USGはDokkaebiでピークタイミングを作り出すなど、CAGを苦しめます。しかしシーソーゲームを制したのはCAG。耐えの防衛をしっかりと通し、7-5で勝利。決着はマップ3へ持ち越されます。
マップ3:カフェ・ドストエフスキー
攻撃スタートのUSGは素早いエントリーとルートロックの組み合わせでCAGを動き回る範囲を狭めていきます。序盤はUSGの誘い込みで、CAGが仕掛けざるを得ない状況に。USGは4-2とリードを持って折返し。USGは的確な射線で枚数を削り、焦りの見えるCAGにEDDを差し込むなど狡猾なラウンド運びでしっかりと拠点を守りきり、7-5で勝利。RJL無敗チームを破って優勝を勝ち取ったのはDONUTS USGという結果になりました。
MAP1:オレゴン CYCLOPS athlete gaming 4-7 DONUTS USG
MAP2:カフェ CYCLOPS athlete gaming 7-5 DONUTS USG
MAP2:ヴィラ CYCLOPS athlete gaming 5-7 DONUTS USG
勝者:DONUTS USG
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CAGは幅広い戦術を軸に柔軟性を持って遂行し、そのそれぞれが一定の完成度を見せていました。しかし、それを上回ったのはUSG。前触れなく拠点へスニーク/ピークする姿勢や、CAGとは異なった割り切り方と緩急の付け方は、試合後のインタビューでAyagater選手が「これまでにないタイプのチーム」と評していたように、日本のメタを大きく変えるきっかけを作るかもしれません。そして、その戦略や駆け引きをしっかりとしたガンファイトで押し通すPerro選手やDD選手の撃ち合いのセンスなどは、今後更に注目されるでしょう。
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RJLでシード権を得ていた4チームは、まごうことなき日本国内のトップチームであり、これまで日本の競技シーンを牽引してきました。しかし、RJC 2021ではBEST4のうち3チームはRJOチームという波乱の展開。Zeptoを始め、多くのRJOチームがオフライン大会初経験でありながら、普段以上のパフォーマンスを発揮し、多くの番狂わせを巻き起こし、決勝戦後インタビューでAnitun選手が語った「日本チームのレベルが上がっている」という言葉に尽きます。
今回健闘した「Zepto」「DONUTS USG」「BLUE BEES」「魚群」は、RJL2022への出場権を賭けた入れ替え戦に挑むことが決定しています。RJL2022はどのような顔ぶれになるのか、現RJLチームがオフシーズンを抜けてどのような成長を見せるのか、国内競技シーンの盛り上がりに目が離せません。
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