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プレイヤー自身が管理者となりコミュニティゲームを作成できるレンタルサーバー。従来のシリーズでは有料であったり、設定できる項目が限られていたりしましたが最新作『バトルフィールド 2042』の「バトルフィールド ポータル」にてその内容は大きく変化を遂げました。サーバーレンタル料は前作同様に無料。さらに、そのカスタマイズ設定の自由度に関しては、まさに“サンドボックス”と言えるような内容となっています。
そこで本稿では、ユーザー達によって作り出された個性豊かなポータルサーバーの数々を紹介。再現系からアイデアが光るものまで全部で6選をお届けします!
エイム練習にもってこいな射撃訓練場
前作で実装されていた、自由に武器や乗り物の練習ができる「練習場」は、残念ながら今作では実装されていません。そこで、日本人ユーザーのらっく氏によって作成されたのがこのサーバー。エクスペリエンス・コード「G2C」で参加できます。
マップには複数体のAI兵士が配置されており、射撃するとダメージ数値を確認することができます。また、リスポーン地点前方に配置されているAI兵士からは、距離を測定できるので、ダメージ減衰の確認に便利。
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その他にも、スプリント速度で移動するAI兵士やスナイパー用のレンジも用意されているので、感度調整や練習にはもってこいのサーバーです。なお、乗り物の配置は現在のポータルの仕様上できないとのことです。
ウィングスーツを使いこなせ!
次に紹介するのも練習用ポータルサーバーです。スペシャリストのサンダンスのみが使用できるウィングスーツは、あらゆる場面で強力ながらその扱いは一癖あります。そこで海外ユーザーのAndy Bohan氏によって作成されたサーバーが「Andy's Wingsuit Trainer」です。エクスペリエンス・コードは「AAJY99」。
本サーバーでは、カレイドスコープのビル屋上よりスポーンし、高所からウィングスーツの挙動を練習できます。これだけであれば、ソロのコンクエストなどでもできるのですが、注目すべき点は空中にルートが指定されていることです。AI兵士によって作られたリングを通過するとチェックポイントが更新。上手く空中でウィングスーツを制御して、すべてのリングを通過すればゴールとなります。
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また、落下死や再出撃を選択すればいつでもビル屋上からスタートが可能。個人のベストタイムや世界記録も表示さているので、ウィングスーツマスター目指して挑戦してみてはいかがでしょうか。
あの『タルコフ』を再現?
従来の『バトルフィールド』シリーズにおいて、根強い人気を誇ってきたのがハードコアサーバーの存在です。ハードコアサーバーとは体力やマップ、装備などのすべてのHUDがなく、味方へのフレンドリーファイアが有効なサーバーです。
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ラッシュやコンクエストにおけるハードコアサーバーは数あれど、今回紹介するのはハードコアFPSの代表作『Escape From Tarkov』を模したサーバーです。ゲームモードはフリーフォーオールとなっており、マップ上の兵士全員が敵。『タルコフ』の敵NPC「Scav」はAI兵士で代用しています。また、TTK(敵を倒すまでの時間)やヘッドショット倍率も増加しており、一瞬の隙が命取りに。乗り物での出撃も制限されており、歩兵オンリーでの戦闘が楽しめます。
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ポータルの『タルコフ』サーバーは複数作られており、検索ワード「tarkov」で探すことができます。残念ながらアイテムルートや脱出といった要素は現時点では実装できていないようですが、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。
「ロッカー」や「メトロ」のような撃ち合いがここに
過去作の人気マップと言えば「Operation Locker」や「Operation Metro」が挙げられます。これらのマップは屋内戦闘をメインにしており、狭い通路や1つの拠点での膠着状態により激しい銃撃戦が起きやすいことが特徴です。
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本作でもリメイクが期待されているマップですが、一足先にその雰囲気だけでも楽しめるポータルサーバー「LOCKER 2042」が登場しました。エクスペリエンス・コードは「aaqshf」。「LOCKER 2042」はマップ「マニフェスト」の貨物船のみを戦闘エリアとしたチームデスマッチです。プレイ人数は64人に設定されており、終始激しい戦闘が繰り広げられます。
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試合がはじまると貨物船上にリスポーンし、船外に出ると5秒で死亡。また高度制限もあり、コンテナの上などに登った場合も同様の措置が発生します。画面右上には常にキルデスレートが表示されているので、純粋な撃ち合いが好きな方にはおすすめのサーバーです。
生存者12人VSゾンビ116人
あのゾンビモードがバトルフィールドポータルにやってきました。生存者側とゾンビに分かれ非対称の戦闘が楽しめます。
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多くのゾンビサーバーではラッシュモードが採用されており、生存者側は各拠点の爆弾を作動させることが目的。ゾンビ側は近接武器以外の装備が封じられていますが、スプリント速度や近接武器威力が増加しており、獰猛なゾンビらしい動きで生存者に襲いかかります。
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ゾンビサーバーの中には、一度ゾンビに殺されると感染しゾンビ側にチーム移動するものもあります。生存者側は制限時間生き残れば勝利。一方でゾンビ側は生存者全員を感染させることが目標です。検索する際は「zombie」や「infect」などのワードで探すのがおすすめ。自分でサーバーをホストしてパスワードをかければ、完全なPvEとしても楽しめます。
LMG乱射サンタクロースVS狂ったナイフエルフ
最後に紹介するのは、クリスマスシーズンをテーマに開催中の公式ポータル「アタック・オブ・ジ・エルフ」です。
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本サーバーでは、先ほど紹介したゾンビモード同様にサンタ側とエルフ側に分かれ勝敗を競います。サンタ側の武器はクリスマスカラーに彩られた腰撃ちLMGのみ。エルフ側の武器はロリポップナイフのみですが、グラップリングフックも使用可能。エルフ側は1人からはじまりますが、サンタを倒せばそのサンタがエルフとして復活します。
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サンタは50回エルフを倒すと勝利。エルフはすべてのサンタを倒すことが勝利条件です。
今回紹介したポータルサーバーはまだほんの一部。ユーザーのアイデア次第で様々なサーバーが登場しており、今後もその動向に注目していきたいところです。もし、自分でサーバーを建ててみたいという場合は公式サイトより誰でも作成が可能。サーバーの探し方は以前掲載したこちらの記事をご覧ください。